現行銚電wikiニュースはこちらです。

※以下は過去ログです。

銚電wikiニュース過去ログ 2006年 †

※システムの都合上、1月9日分まであります。

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1月9日 †

  • 銚子電鉄、社長文書に「お詫びと訂正」を追加
    銚子電鉄は8日、4日に公表した社長文書「銚子電鉄を支援して下さる皆様へ」について、新たに「お詫びと訂正」と題した8日付の文書を冒頭に付した第3版を公式ＨＰに掲載した。さらに8〜9日には第4版に差し替えられたが、第3版と第4版の違いは不明。お詫びと訂正の理由としては「市側の人物を特定し、さらに人格を傷つけかねない不適切な表現が見受けられるとの厳重な抗議」を受けた旨が記されている。いやしかし表現はともかく、公務にあたる職員の名(しかもアルファベット1文字)を公表したことが厳重抗議理由になるとは、いかにも旧態依然とした銚子市の施政を想像させる対応ではある。
    なお当該文書の1〜2版公表は5日とお伝えしたが、3〜4版では「去る平成18年1月4日付」となっている。
    • 管理人より/銚電ＨＰへの「お詫びと訂正」掲載に伴い、さしあたって第1版の掲載を一旦中止しました。
  • 名取参与招聘問題
    銚電社長文書に記されたN参与かどうか知らないが、銚子市には名取参与という中途半端な任期(1年8ヶ月)の非常勤参与がおり、銚子電鉄問題にも関わっている。この参与の招聘問題に関し、野平市長(当時)は銚子市議会で根本茂市議より「高額で採用したことには全く変わらない」「漁協の方でこの方を断られたというようなことを聞いていまして、それで持って行き場がなくなっちゃったから、結局ちょうどこれいい幸いとばかりに地域再生本部長に据えたんではないんですか」といった追及を受けている(議事録より)。これに対し野平市長(当時)は「まず、非常勤参与の問題ですけれども、これまでの経緯は実はおっしゃるとおりでございます。」と、指摘を認める回答をしている。参与の報酬額は月額73万500円(年額876万6,000円)、前市長は「市民の大切な税金を使わせてもらうことを本当に有難いと思って」いるのだろうか。
    なお、名取隆参与は日本政策投資銀行より招聘されたものである。日本政策投資銀行は国策銀行である北海道東北開発公庫と日本開発銀行とを統合して設立された政策金融機関であり、平成25〜27年度までに完全民営化を目指している特殊法人である(国土交通省ＨＰ)。日本総研の井熊均氏にはゴミ溜めとまで評されている同行であるが(日本総研ＨＰ)、金融のプロフェッショナル集団であることは確かだろう。では名取隆参与は銚子電鉄に対し、金融のプロとして財務に係るどのようなアドバイスをしたのだろうか。まさか監査法人からの報告により銚子電鉄の厳しい財務状況を知る金融のプロが、何ら現実的な財務上のアドバイスもせずにただただ銚電社長を叱責していたはずはあるまい。叱責するだけならどの役人でも出来ること、高額な報酬を市民の血税から得ている「金融・経済の専門知識・経験を有する優秀な人材」である名取参与の行うことではない。
    銚電に市民への財務状況公開を迫る前に、銚子市長は名取参与が「実現可能な事業計画書」策定のためにどのようなアドバイスを行ったのか、市民へ公開してはいかがだろうか。きっと凡人には思い付かない、素晴らしいアドバイスなのだろう。
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1月8日 †

  • 電車レストラン再塗装
    犬吠駅にある電車レストランの屋根を塗装する光景が8日、見られた。同電車レストランは車内は綺麗に保たれているが、外観は少々見るのが辛いほど痛んでいた。今回塗装が実施されたのは元相模鉄道のモニ2022で、昨年末から側面の塗装が始められており、美しい青い塗装が蘇った。
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1月7日 †

  • 「銚子電鉄は月末運行停止」前市長コメント
    野平前市長は野平匡邦ネットに次のコメントを載せた。ただコメントに示した問題は前市長から継続している問題、少なくともこれでNET住人の支持が得られると考えているとしたら驚きである。一方コメントは現市長と銚電社長が出したものに続くもので、世間の注目を少しでも集めるのが目的なら成功したと言えなくもない。銚電の月末運行停止については根拠示されず、今のところネタ扱い。自分で不安を煽ってどうする、前市長。
    • 「温かい正月。街は猛烈に不景気だが、道路交通法の規制のためだけではなく、市政の停滞のためだとう思う人が増えている。銚子電鉄は月末運行停止、市立病院は赤字倒産、十字屋開発は無能な市政では動かない。これでは市民は不安になる。」
  • 強風により関東各地でダイヤ混乱
    急速に発達した低気圧の影響で日本列島の広い範囲で強風が吹き荒れ、関東各地でも列車遅延や運転見合わせが相次ぎダイヤが混乱した。一方、強風の影響で大気中の塵が払われたのか、銚子からは東京湾越しに富士山が見られた。
    • 銚子から見えた富士山(7日)
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銚電社長文書を読む
銚子電鉄は5日、公式ＨＰにて「銚子電鉄を支援して下さる皆様へ」と題した文書を社長名で公表した。ＨＰには、当該文書を紹介するにあたり『平成１８年１２月２７日付けで、銚子市のホームページに掲載された「銚子電鉄問題への市の対応について」に対する当社の所見を掲載致します。是非、お目通し頂ければと思います。』と記載しており、銚子市長文書(12月27日)を強く意識したものとなっている。なお当該文書には、銚子市Ｎ参与との生々しい交渉経過や必要な設備投資額を記載した 第1版と、これを削除した 第2版(共に仮称)が存在する。

  • 過激な文言
    文書は全面的に市長文書に対峙するものとなっており、「銚子市長（当時）は言を左右にし、」「参与から叱責の言葉」「物乞い」「税金泥棒」など、鉄道事業者の公式文書としては少々過激な文言が並ぶ。一方で、現市長への直接攻撃を避けているあたりからは冷静に文言を選んでいることが窺える(それでも第2版を出す結果にはなっている)。
  • 文書の趣旨
    主な内容は次のとおりである。
  1. 多くの署名を集めたが野平市長は支援しなかった
    前市長は市民の同意があれば銚電支援を再開すると回答した。そこで8万8778名(銚子市民分 約6万5000名)の署名を集め銚子市議会議長宛に提出、議会の同意も得たが野平前市長は「言を左右」にし、支援に応じなかった。
  2. 「近代化補助を行うための条件」への対応
    あとに記す。
  3. N参与の横暴(第2版では削除)
    「虎」ならぬ「市民」の威を借るN参与の横暴な対応が記されている。「銚子電鉄は決して物乞いをしているわけではありませんし、税金泥棒をするつもりもありません。」という銚電の姿勢が記されており、よほどひどいことを言われたであろうことが暗に想像される。書かれていることは控えめな表現なのだろうが、それでも第2版では消されてしまった。
  4. 岡野市長の公約(第2版では削除)
    『現銚子市長である岡野氏が選挙公約に「老朽化した各駅舎の修繕」を掲げたのも、銚子電鉄の存在そのものに公共財産としての価値を感じてのことと拝察致します』と記されており、一見岡野現市長への嘆願にも見えるが、実のところは公約を破ろうとしている岡野市長への批判であろう。
  5. 設備投資額(第2版では削除)
    設備投資に5億円以上。
  6. 支援者へのお礼
    「鉄道ファン、ネット市民、全国の皆様」へのお礼が述べられている。
  7. CD販売について
    「社運を賭ける」と「目標100万枚」の文言は健在。
  • 「近代化補助を行うための条件」への対応
    赤字は市長文書、青字は銚電社長文書、黒字は管理人コメントである。
  1. 事業計画の提出
    （銚電側：将来に向けた実現性のある事業計画が提出されていません。）
    まず（1）の実現可能な事業計画書の提出ですが、これは（2）の前社長不正借入問題に係る債務が確定次第、提出可能となります。すなわち不正借入については、現在、刑事事件として判決待ちの状況にあり、債権者、債権額共に未確定であります。当該金額が確定することにより、今後の資金繰りを見据えた上で「実現可能な事業計画書」を提出することが可能となります。
    • 無謀な回答だが、窮状を知りながら支援額も提示せず将来に向けた計画を立てろという要求自体が無理難題なので、まあこんなものか。
  2. 前社長不正借入問題の解決
    （銚電側：現在、顧問弁護士が債権者と和解を模索中で、一定の努力は認められますが、債権者及び債権額が確定されていません。）
    不正借入については、現在、刑事事件として判決待ちの状況にあり、債権者、債権額共に未確定であります。
    • 刑事の判決とは直接の関係はないはずなので時間稼ぎの回答だろう、ただ刑事事件に係る民事交渉の結果を確定しろと行政が(無茶を知りつつ)急がせること自体が無理難題なので、まあこんなものか。
  3. 経営状況等の公表
    （銚電側：会社の透明性を確保するため、経理状況等を市民に公表することが必要です。）
    （3）の経営状況の公表につきましては、平成１６年、１７年の２回に亘り、銚子市が監査法人を差し向けて、綿密なる監査が実施されております。一般市民への公表は特に行っておりませんが、当然のことながら毎年の株主総会において財務状況を明らかにしております（なお、現時点における株主は約400名です）。今後は、決算時において地元新聞への経営状況を公表することと致します。
    • 「銚電が隠しごとをしている」というネガティブキャンペーンに対する明確な反論であろう。議事録にも、平成18年3月9日に野平前市長が監査法人と契約したと発言した記録がある。(あずさ監査法人との報道あり。)ただ、ブロードバンド時代に地元新聞への公表だけではNET住人は納得しないだろう、なんのためのＨＰなのか。
  4. 自己負担分の確保（近代化補助に係る会社負担分）
    （銚電側：車両の検査費用及び改善命令に対する改善費用の捻出にも窮しており、近代化補助に係る自己負担分が現段階で確保するに至っていません。）
    （4）の自己負担分の確保につきましては、全社を挙げて経営状況の改善に励み、その費用の捻出に邁進したいと考えております。銚子市が銚子電鉄存続のために様々な努力を重ねておられる旨、弊社としても十分に理解し、また感謝しております。そのご期待に沿えるよう、今後とも精進を重ねる所存です。
    • ここは資金が無いと嘆願しておいて正解だろう。
  • 設備投資は5億円以上？
    オンラインショップの社長挨拶文では債務返済にも用いることになっていたが、今回は「5億円以上の設備投資が必要」としか書かれていない。近代化補助(緊急保全整備事業)を活用すれば自己負担は1億円で済むがその旨の記述はなく、行政と市民等に支援を求める文書としては正確性に欠けると言わざるを得ない。
  • CD100万枚、健在
    売上目標100万枚は健在である。目立ってアピールしており、この事業は社長の管轄なのだろうか。逆に言えば他にアピールポイントがなく、唯一の持ち駒といった感がしないでもない。ぬれ煎餅では増産のため無理をしてしまい、体調を崩してしまった人もいると伝わっている。支援者はこうした銚電のひたむきな努力に心を動かされ支援しているのだが、「CD100万枚で5億円」という発想からはひたむきさが感じられない。どうも応援ソングを安易に集金できる道具と捉えている節が感じられ、気に入らない。
  • 市民組織の記載なし
    お礼はなぜか「鉄道ファン、ネット市民、全国の皆様」だけであり、地元市民が抜けている。また支援の要となるはずの銚電サポーター組織について、何の記載もない。
  • 総じてみる
    行政に対する強い不満の表明と現市長への嘆願、そしてNET市民の支持取り付けが主な目的と見られる文書である。一方で銚電サポーター組織に触れていないことで実現性のある再建プランを提示出来ておらず、CD100万枚への期待が妙に浮いた結果となっている。あれはリップサービスとの声もあるが、実際のところ他に発表できることが何もなかったのだろう。因みにぬれ煎餅で5億円稼ぐなら、1枚20円として2500万枚焼く計画を立てる必要がある。
  • 退路断つ
    行政に対する強い不満の表明、つまりこれは退路を断つ行為である。もう行政に要請は出来ても縋ることは出来ない、自力に近い形で銚電を再建するしかない。大変潔く社内の結束を高められ、外部(NET)受けも良い決断である。
    しかし万が一銚電が解散した場合、銚電職員は「行政に表立って敵対した会社の元従業員」として地元での再就職が難しくなることも考えられる。発表が銚電職員総意の上であれば良いが、そうでないなら禍根を残す可能性がある。。後述するように小川社長は外部から来た人間で、地縁のある従業員とは温度差が多少あるかも知れない。
  • 危険な兆候？
    内情を知らぬ他所者の無責任なカンで申し訳ないが、今回の文書を読んで、少々執筆者(社長本人だろうと思われる)が追い込まれている印象を受けた。退路を断つとは、追い込まれた者の戦法である。対外的に過激で強硬な主張を行うときは、圧倒的優勢か絶望的劣勢の場合が多い。外部(今回はネット市民or全国の皆様)に助力を求めるときは、内部に味方がいないときである。
    現銚電社長の小川文雄氏は内山が社長だった当時の専務で、内山による横領が明らかになった後に自己資金で銚電株を買い取り、銚電再建に尽力したと言われている。一方で小川社長は、もともと内山が内野屋工務店(或は関連会社)から連れてきた人物とも言われている。ただこの辺の事情は伝聞によるもので、本当の事情はよく分からない。
  • 分裂を望む勢力
    もし想像通りなら、「内山の残党」で株式により強力な力を持つ「余所者小川社長」を敵視し結束する地元派と、数の論理により孤立し不当な(と当人が思える)地元市民からの干渉に為す術がない小川社長という構図が思い浮かぶ。結果として、互いに不必要なまでに警戒して妥協できない状況を生む。多分であるが、少数派には地元の有力者が接触を試みるかも知れない。不必要に少数派を追いつめると、「溺れる者はワラをも掴む」。社長という人種はどんなに力を持っているように見えても孤独である、意見を聞き入れてくれないと追い詰め過ぎてから気付いても手遅れである。
    一方多数派は協力者が多くていいと安心していると、思わぬ伏兵に泣くことになりかねない。既にグリーンピース関係者が銚電次長ブログに トラックバック<2007/1/3(水) 午後 11:02>や コメント<2007/1/6(土) 午後 11:28>を掛けている。 この「関係者」はNETではかなり有名な活動家だが、銚電関係者がマークしている形跡は見られない。ならばなおのこと、極秘裏に浸透を計っている活動家は全くのノーマークであろう。「数は力」と安心していると、その数のひとつに泣くことになる。
  • もう一度聞きたいフレーズ
    現在はもう銚電ＨＰから消されてしまったが、11月20日の「ご報告、お礼」には「銚子電気鉄道株式会社　電車が大好きな従業員一同」と記されていた。電車が大好きな従業員一同、たったこの一言でどれだけの人間が今もPCディスプレイに張り付いているか、銚子電鉄の人たちはご存知なのだろうか。支援者が見たいのは、銚電職員総意であることを示された発表文である。
    もし万が一、NET住人を自身(どちら側でも構わないが)の支持者にしようと試みても、それは全く無駄な行為である。どれだけNET住人の気に入りそうなリップサービスを行っても、NET住人はその真意に気付き離れてゆくだろう。緊急報告、そして11月20日の「ご報告、お礼」を発表した朝、それぞれがどんな気持ちで話し合ったのか今一度思い出して頂きたい。
  • おことわり
    この記事は、内情を知らぬ他所者の管理人のカンや妄想が多分に含まれています。実情に沿っていないことも多分にあると思いますが、あらかじめご了承下さい。
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1月6日 †

  • 犬吠埼の初日の出、2万人増
    MSN毎日によると、千葉県警は５日、正月3ヶ日の人出状況を発表した。犬吠埼の初日の出の人出(これは3ヶ日合計ではないと思われる)は約5万人で、前年比約2万人増。銚電効果かどうか分からないが、水平線からの初日の出と観光客大幅増、そして銚子漁港水揚量日本一と銚子にとっては良いニュースが続いている。
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1月5日 †

  • シャトルバス運行開始
    犬吠埼をめぐる岬めぐりシャトルバスの運行が開始された。ちばディストネーションキャンペーンに合わせたもので、平成19年1月5日から12月31日までの期間限定運行。料金は１日券(1日乗り放題)が５００円、２日券が７００円。シャトルバス内で購入できる。
    • 岬めぐりシャトルバス(銚子市ＨＰ内)
      ※ご注意
      ＪＲ銚子駅と表示されていますが、JRと銚子電鉄の銚子駅出入口は全く同一の場所にあります。また銚子市ＨＰには記されていませんが、銚子電鉄の犬吠駅前には銚子電鉄犬吠駅というシャトルバス停留所が設置されています。
      ※お願い
      銚子電鉄利用より安く往復できる料金設定ですが、せめて片道は銚子電鉄をご利用頂きますよう当ＨＰよりお願い申し上げます。
    • 新設された停留所(5日)、銚子駅方面に行く場合は対面側で待機
      photo-7743-2007.01.05-01a.jpg photo-7743-2007.01.05-01b.jpg
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1月4日 †

  • 軌道工事へ一歩
    4日の銚電次長ブログによれば、軌道工事実施のための契約に向けて請負事業者との打ち合わせに入っているという。デハ1001は車輪が発注された程度で検査に入っていないが、恐らく軌道工事費用の方が優先されているのだろう。安全確保命令に対する報告期限が近づいており、これから銚電は一つの正念場を迎える。
  • 銚電サポーターズ発足、なのか?
    NHKは4日、市民サポーター組織が「銚電サポーターズ」という名称で発足すると報じた。同組織は「１億円を超える見通し」となる施設改修費をインターネットなどを通して募るとしている。
    「じゃあ社長の言う５億ってなんだ?｣と言うツッコミはさて置き、同日の銚電次長ブログでは「このことに関するこのブログでの報告は、もう少しだけ待って下さい。」と、あくまで慎重な対応。NHKの報道が勇み足ではないかとの指摘は、あながち間違いではないのかも知れない。ちなみに、デキトコCD100万枚に関するコメントは無し。
  • 2ch銚電スレ再編へ
    2chの銚子電鉄関連スレッドが再編される見通しとなった。従来、銚電支援の主力となっていたのは突発OFF板の銚子電鉄応援OFF会スレッド。車内中吊り広告や清掃・元旦輸送ボランティアなど率先して行動してきた。最近のマスコミに取り上げられるのはほぼ全てこのグループで、同スレッドは銚電支援のTeam2chの中心となってきた。「いつからTeam2chの公式スレッドになったのか」との異論も出そうだが、他に該当するスレッドが見当たらないことについてはほぼ異論は無いだろう。
    再編の理由は、支援とOFFとの混同が引き起こす問題点が表面化したため。本来は住人のOFFのための打ち合わせスレッドであり、住人の意識としてはやや排他的であったとしても当然のスレッドであったと思われる。しかし周囲からは2chによる銚電支援の主力スレッドであったと見え、銚電支援のための意見レスを無下に却下された(と思った)２ちゃんねらーの不満が高まっていた。これで荒れ模様が沈静化するかどうかは分からないが、すでに当該スレッドに別れを告げるボランティア参加者も現われており、ひとまずの区切りとなる模様である。
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1月3日 †

NETボランティアを巡って

  • 朝日系列、好意的に報道
    テレビ朝日は3日朝に放送された「ニッポンの新春ワイド」で、「完全密着・銚子電鉄の年越し」と題して大晦日から元旦にかけての銚子電鉄の正月輸送を放送した。この中で、乗客の誘導に加わった2chのボランティアによる年越しカウントダウンや誘導作業の模様などを放送した。また、asahi.comマイタウン千葉はネットで広がった電鉄支援と題し、「２ちゃんねる」という実名入りで、正月輸送ボランティアのほかにも車内中吊り広告や駅広告による銚電支援を、金額も含め報道した。
    朝日系列は2ch支援をおおむね好意的に報道、元旦からネット君臨と題して死ぬ死ぬ詐欺疑惑を取り上げ、2chを激しく糾弾した毎日系列とは大きく対照的であった。「朝日は政治が絡まなければ出来る子」など朝日を見直す(?)声がある一方、報道機関の一方が強く主強すれば他の報道機関が対峙する報道を行うこともよくあること。銚電報道がマスコミ間の報道戦略に利用されているというのは考え過ぎか。
  • NET議論で紛糾
    正月輸送ボランティアに参加したメンバー同士がその活動について2chで議論、内容は反省会が少々ヒートアップしたようなものだが、なにせ2chでの議論なので衆目の下に晒され、その内容を銚電次長ブログに書き込む者も現れた。
    まず、ボランティア参加予定者14人のうち5人が参加しなかった。当日キャンセルか連絡そのものがとれなかったのかは不明だが、ドタキャンを非難する声が上がった(現地では「ボランティアを支援」する目的で銚子入りしていた支援者らが急遽ボランティアに参加し、人員不足を補った模様)。その後、犬吠駅の年越しカウントダウンなどが騒ぎすぎだとの声が上がり、当初は中傷派の嫌がらせかと思われたが実はボランティア参加者による書き込みであることが明らかとなった。匿名掲示板2chであるからスレでは議論相手が誰だか分からず、特に実際に顔合わせをしているボランティア参加者は疑心暗鬼を抱いた状態での議論だったようだ。
    結局議論は教訓を次回へ生かそうということで落ち着いたが、ボランティア活動の内情を広く晒す結果となった。しかも、本当か嘘か分からない話も多くある。これも未確認の話ではあるが、ボランティア同志は携帯番号を教え合っておらず、あまつさえ本名も知らずハンドルネームで呼び合っているらしく(再度繰り返すが未確認の話である)、そのコミュニケーション方法はボランティア活動としては独特である。
    忌憚のない議論を行うために専用の掲示板を用意する必要もありそうだが、それではボランティア非参加の２ちゃんねらーの反感を生みかねない。そもそも、それは匿名掲示板2chそのものを否定する行為でもある。情報途絶は支援欲の低下にもつながる。一方でその内惰は銚電次長ブログにも書き込まれており、2ch内部の問題では済まなくなってきている。内惰を晒しながらの活動が銚電支援にとって吉となるか凶となるか、先行きは不透明だ。
  • 現われた妨害者
    議論の内容にかかわらず、大きなスレではその議論を撹乱し妨害する者(荒らしと呼ばれる)が現われる。「煽り騙りは2chの華」とも言われるが、荒らしには議論の紛糾を楽しむ者と、議論の目的そのものを妨害とする者に大別される。ここで言えば、銚電存続の妨害を目論む者だ。その理由も「2chでバカにされた」から「某業者による工作」まで様々考えられるが、書き込みが銚電次長ブログにまで波及していることから、単なる愉快犯ではないだろう。少なくとも「スレ住人が気に入らないから銚電支援を潰してやる」ぐらいの意志は持っていると思われる。
    1日午後10:08に銚電次長ブログが更新された早々、ボランティアの行動に苦情を申し立てる投稿があった。それは犬吠駅でボランティアが騒いでいたがあれでは一般人が寄り付かないという、いかにもその場にいた者が書いたかのような苦情であったが、スレの議論が進むにつれ実情と合わなくなり(実際には実情と必ずしも矛盾していた訳ではないが、その時のレスの内容とは矛盾するように思われた)、その苦情はこっそりとブログから削除された。またボランティア参加者同士の議論に介入を計り、双方の疑心暗鬼を払大し撹乱しようとも試みている。その手口は少々手慣れたものとも受けとれ、2chに強い恨みを持つ個人か或いは銚電存続反対派、はたまた2chが社会に好意的に受け入れられるのを心良く思わないOFF板妨害工作者などのしわざではないかと疑われている。誰であるか明確ではないが、今後もこの様な妨害は続くと思われる。いづれにせよ本格的に利権団体や妙な市民団体が介入してくれば、この程度の撹乱妨害工作では済まないと考えられる。

CD100万枚で5億円調達、その根拠は

  • オンラインショップでデキトコ販売開始、しかし…
    銚子電鉄は2日あるいは3日より、オンラインショップで「デキちゃんはトコトコはしる限定版CD」の販売を開始した。しかし妙なのは、そこに記された社長名での挨拶文。ひとことで言えば、これまでと話が違うのである。挨拶文は次の通り。
  • 銚子電鉄を支援して下さるすべての方へ
    全国の皆様の温かいご支援により当社の財務状況も少しずつ改善して参りました。心より感謝申し上げます。また、ぬれ煎餅をご注文頂いたにも関わらず、商品が届いていないお客様、本当に申し訳ございません。一日も早くお手許に届くよう、全力を挙げて発送作業を続けておりますので、今しばらく、お待ち下さいますようお願い申し上げます。
    マスコミ等で報道されている通り、当社が自力再建を成し遂げるためには、前社長の債務問題をクリアした上で、緊急に必要な安全対策を行わなければなりません。そのためには少なくとも５億円程度の資金を確保しなければならず、その対策に苦慮しております。そんな折、当社の窮状を知った音楽関係者の方から提供された応援ソングをCD化し、販売する機会が与えられました。今後必要な資金を得るためには、CDの枚数に換算して約50万枚、製造原価や税金を差し引いた純益で考えると100万枚の売上が必要となりますが、鉄道事業存続に向けて何としてもこの目標を達成したいと考えております。
    現在、オンラインショップでは、ぬれ煎餅等の販売は行っておりませんので、諸方面からの応援もあって実現したＣＤの販売に社運を賭けるつもりで取り組んでおります。銚子電鉄が力強く復活への道を歩むことができるよう、今ひとたびのお力添えを心よりお願い申し上げます。
    平成１９年１月２日　銚子電気鉄道株式会社　　代表取締役　小川　文雄
  • 一見何の問題もないような挨拶文だが、以下に示す点が疑問である。
    1. なぜマイナーページで公表なのか
      今まで再建に必要な額は示されておらず、今回その額が銚電よりはじめて示されたわけだが、なぜそれがオンラインショップのCDコーナーという衆目に付き難いページで公表されたのか。
    2. なぜ５億円か
      改善命令をクリアするために最低限必要な費用は諸説あったが、朝日新聞などでは3千万円と報じられてきた。それとはあまりにかけ離れた高額が示されたことについて、少々戸惑いを禁じ得ない。
    3. 5億円の内訳が大雑把すぎないか
      「債務問題をクリアした上で、緊急に必要な安全対策」とあるが、つまり債務返済と緊急安全対策に5億円必要なのだろうか。そのうち債務返済に何億円必要なのか。全長30km近い鹿島鉄道では沿線自治体が5億6千万円拠出するとしていたが、全長6kmあまりの銚電になぜ5億円(債務返済を1億としても4億円)必要なのか、内訳についての何らの説明がない。
    4. 市民サポーター組織はどうなるのか
      銚電次長は12月30日のブログにて、年明け早々にプレスリリースをするとしていた。また12月16日のブログでは、「集めたお金は、総て安全対策工事費に費やし、それ以外には使わないことは確認されています。」とも述べている。しかし今回の社長のコメントでは、5億全額を銚電自らCD販売で調達し債務返済にも用いることになっている。これでは支援者から見れば180度の方針転換とも受け取れる。
    5. なぜ連名ではないのか
      緊急報告以降の発表は、社長と組合との連名か或いは会社名のみであった。今回は会社名と社長名のみであり、組合(従業員)の名がない。些細なことではあるが気になる点ではある。
    6. 銚電次長のコメントがない
      銚電の実質的な顔となっている次長であるが、デキトコがお気に入りの次長のブログになぜか何のコメントもない。「社運を賭ける」CDの販売に銚電次長が何のコメントもしないのは妙である。社長のコメント公表が次長の休暇である1月2〜3日であることも、些細なことではあるが気になる点である。
  • 異なる資金の行方・銚電直接販売と市民サポーター組織
    縁起でもないと言われるかも知れないが、銚電が鉄道事業存続を断念したと仮定しよう。銚電が直接にCDを販売していた場合、その売り上げ金は再建者のものとなる。具体的には債務を返済した残りは、残った煎餅事業会社、ひいてはその株主のものになる。(ちなみに小川社長は、銚電倒産の危機に際し銚電株を引き受けたと言われている。)
    一方で市民サポーター組織が支援金を集めていた場合、使われずに残った支援金は市民サポーター組織のもとに留まり、債権者や株主に流れることを防止することが出来る。その支援金は他の地方鉄道のために用いることができる。賛否あろうが、債権者や株主に渡るよりはマシだろう。
    鉄道廃止後を睨み、すでに資金の管理権争いが起きていると考えるのは深読みしすぎか。
  • 杞憂に過ぎないのか
    牧歌的な地方の会社が深く考えずに適当な発表をした、というのが真相なのかも知れない。ただ、カンを含めての感想であるが、鉄道事業存続に向けて銚電内部で意思統一がなされているのか疑問をもってしまうのが実情である。もちろん杞憂であればいいのだが、少なくとも銚電は5億円の内訳と再建の方針(銚電自力or市民サポーター組織の支援活用)を明らかにする必要があることだけは間違いない。
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1月1日-2007年 †

  • 初日の出輸送無事に終了
    銚子電鉄は、年間を通じて最大のイベントとも言える大晦日から元旦にかけての初日の出輸送を無事に終了した。最近の報道で知られるようになったせいか、銚電次長ブログによれば例年より人出が多かった模様。また当初心配された天候も、ほぼ最良の状況で初日の出を迎えた。雲の上からではなく、水平線がら直接昇る初日の出が見られたのは地元でも２０数年ぶりとも言われている。銚電にとって、まずは幸先のいいスタートとなった。
  • デキトコ正式版リリースへ
    デキトコこと「デキちゃんはトコトコ走る」を作曲した「みらあじゅ」が、正式版をリリースすると公表した。みらあじゅは大晦日から元旦にかけて、犬吠駅で自ら先行限定盤を販売した。残念ながら完売とはならなかったが、この結果をふまえて正式版を販売するとのこと。販売開始は１月下旬となる見通し。また、みらあじゅは２月１日から２８日まで歌詞を募集する予定。
    デキちゃんはトコトコ走る公式ＨＰ
  • 元旦の午後、「新春初詣」のヘッドマークを付けて犬吠駅付近を走るデハ801。
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  • 元旦未明の犬吠駅CD売場(午前3時30分ごろ)
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  • 1枚目は大晦日の日没(地球の丸く見える丘展望台より)
    2枚目は外川駅で出番を待つデハ1002「元旦初日の出号」(23時15分頃)
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12月30日 †

  • 市民組織、年明けにプレスリリースへ
    30日の銚電次長ブログによれば、銚電サポーター組織は来年早々(1月上旬?)に会議の上プレスリリースを行うもよう。ＨＰも設置されるらしく、担当も決まっているそうである。

銚子市の財政を読む/市民負担の試算

  • ダイナミックな銚子市の財政
    昨日記したように、少なくとも現銚子市長に公的支援を行う意思はなさそうである。では銚子市の財政はどうなっているのだろう。
    表1は、平成18年度の銚子市財政の概要である。予算総額は566億3200万(うち一般会計231億2100万)、昨年度と比較すると一般会計で62億8400万も少ない。その原因は市債(銚子市の借金、公債ともいう)で、昨年度より52億5920万も減少している。その理由を追うと、昨年度まで千葉科学大学建設費助成が予算に組まれたことが分かった。推定も含むが、その額は2年間で合計77億3000万である(平成15年度の14億6500万が返還されていた場合)。そのうち25億1290万が一般財源から助成され、残る52億1710万は市債により調達している。
    平成18年度の市債発行額は18億9150万、平成18年度末時点での市債総額は307億3398万である。これは、銚子市民1人あたり約41万2千円の借金を背負っている計算になる。一般会計の約1割、23億2162万が市債の返済に当てられている。このほか銚子市立総合病院が累積15億6206万(単年度6億2922万円)の負債を抱えており、さらに現金不足による金融機関からの借入金が9月以降5億5000万円生じていることから、すでに負債は20億円以上に膨らんでいることが確実視されている。
    他の自治体を調べたわけではないが、銚子市の財政は1年間で一般会計の２割以上が増減するなどなかなかダイナミックである。
  • 銚子市の銚電支援負担を試算してみる
    車輌はぬれ煎餅で何とかするとして、銚子市が軌道関連の工事費を負担する場合を考えてみる。安全確保命令をクリアするための費用は諸説あるが、ここでは12月2日の朝日新聞に掲載された3千万円と仮定してみる。
    これをまとめたのが表3である。単年度で3千万円助成したとしても、その額は平成18年度 銚子市予算総額の0.052%、一般会計の0.129%である。また平成18年度市債発行額の1.292%に過ぎず、銚電のために新たに市債を発行しても銚子市の借金(市債総額)が0.097%増えるだけである。実金額で言うと、人口74,554人の銚子市民1人あたり402円。なんとも微々たる額である。
  • 補助金活用でさらにお安く
    上記は3千万円全額を銚子市が負担する場合のもので、補助金制度を活用すればさらに安くなる。近代化補助(鉄道軌道近代化設備整備費補助金)は通常、必要な費用の40%〜66%しか助成されないが、緊急保全整備事業(平成16年度より5年間限定)を活用すれば助成は80%、自己負担は20%で済む(表4)。これは銚電側で用意せねばならないが、仮に銚電負担分全額を銚子市民が支援するなら1人あたり80円である。この他に銚子市負担分1200万円分の負担が1人あたり160円、合計すると3千万円分を支援するための1人あたりの負担額は240円である(表5)。ただ、銚電負担分はNET支援など銚子市外からの支援も見込めるので実際の市民負担はこれをさらに下回る。
  • ほかの負担と比較する
    表5のとおり、銚子市債総額に対する銚子市1人当り税負担は41万2237円である。同じく千葉科学大学建設費助成負担は10万3683円、銚子市立総合病院の債務負担は2万8329円でさらに増加すると見られている。これに対し銚電支援は3000万円分の工事費に対し160円(任意支援計240円)、1億円の工事費に対しても僅か536円(任意支援計804円)である。ほかの債務負担と比べてもまさに吹けば飛ぶような微々たる額。銚子市民にとって銚電は僅か数百円分の価値もないものなのか、大学建設助成の負担10万3683円や市立病院の負担2万8329円は市民の理解が得られていると言うのだろうか。
  • 銚電にこれ以上の経費節減は不要
    銚電職員の給料は安く30歳代で20万円以下、さらに給料遅配や給料を返上する社員もいると伝えられている。設備は老朽化の極みに達しており、無駄な設備投資などまず捜しようが無いだろう。すでに銚電は成すべき経費節減の限度を突破しており、さらにはぬれ煎餅などの自助努力も積極的に行なっている。問題があるとすれば例の横領事件の債務ぐらいのものである。つまり、この手の問題に付きものの最大の問題である「従業員の反対を押し切っての合理化」が、銚電に限ってはほぼ不要と考えられるのである。
    一方、銚子市はその規模に対して職員数が多いことが指摘されている。さらに銚子市立総合病院では人件費割合が異常に高く、平成18年度の決算見込では医業収益の76.9%を占めると予想されている。この辺りはあまり問題にできない事情もあるが、助成とは自助努力を行っている者に与えられるべきのところ、銚子市政ではそうなっていないように見える。
  • 届きそうで届かないのはなぜか
    銚子市民1人あたり僅か数百円の負担、決して荒唐無稽な額ではない。ぬれ煎餅購入支援でも純益は1千万円程度だが、オンラインショップ休店までの僅か２週間に約５千万円を売り上げ、銚電側に入金されることになっている。決して届かない目標額ではない、なのになぜ銚電は危機を脱せないのだろうか。何か見えない力が銚電存続を阻んでいるのだろうか。
  • 気になる民事再生論
    民事再生法や 産業活力再生特別措置法を用いて、銚子電鉄を存続させるべきとする意見もあるようであるが甚だ疑問である。これらについて詳しくはないのだが、ここでいう会社再生とは「債務を整理し不採算部門を廃止した上で有望な事業に注力する」ことであったように思う。銚子電鉄では鉄道事業を売却(廃止)した上で食品事業に集約し、食品会社となった銚電株を売却して債務を弁済することになるのではないか。つまり、旨みのある事業だけを乗っ取られる最悪のシナリオである。
    売却された鉄道事業を銚子市が面倒見る気があるとは思えないし、どこかが引き受けるにしても、ぬれ煎餅を失った鉄道事業が長く持たないのは目に見えている。結局引き受け手なしで土地を売却し、債務弁済の足しにすることになるのではないか。
  • 見えない銚子市民の動き
    15日の銚電次長ブログで地元のサポーター組織の設立について触れられて半月、その後の動きについての情報はほとんど無い。銚子の時間の流れは緩やかなのかも知れないが、NETでの半月はとても長い情報途絶期間である。日立電鉄や鹿島鉄道、さらに水郡線では沿線中高生が存続運動を行っているが、銚電沿線で同様な動きは報じられていない。茨城での中高生の活動は、鉄道への思いというよりは通学の足を守るための現実的なものなのだろうか。
    28日にここで「銚子市民の中で存続派が多数であることは確かだと思われる」と書いたばかりだが、市民1人当りの負担額を試算してみて、その額のあまりの少なさに些か不安となった。そう言えば署名活動を行った団体を調べようとしたが結局よく分からなかった。銚子市民の多数は本当に、銚電の存続に関心を持っているのだろうか？
  • 追記
    冒頭にも追記しましたが、サポーター組織は年明け早々にプレスリリースを行うそうです。
  • 表1 平成18年度会計
    項目平成18年度平成17年度増減率備考
    歳入
    予算総額566億3200万623億7800万-9.257億4600万減
    一般会計総額231億2100万294億0500万-21.462億8400万減
    自主財源総額115億5764万120億1869万-3.84億6105万
    依存財源総額115億6336万173億8630万-33.558億2294万減
    市債18億9150万71億5070万-73.552億5920万減/構成比24.3%から8.2%へ大幅ダウン
    歳出
    市債(返済)23億2162万21億6740万+7.1構成比7.4%から10.0%へ大幅アップ
    補助費等12億6620万16億9007万-25.1
    個別助成千葉科学大学建設費助成037億5000万-100.0事業終了
  • 表2 千葉科学大学建設費助成額
    項目各年度計(平成15年除く)平成17年度平成16年度平成15年度備考
    事業費92億1500万77億5000万37億5000万40億0000万14億6500万平成15年度全額返還とする資料有
    県支出金2000万2000万1000万1000万0
    銚子市支出金(総額)91億9500万77億3000万37億4000万39億9000万14億6500万
    内訳地方債62億9980万52億1710万26億3530万25億8180万10億8270万
    一般財源28億9520万25億1290万11億0470万14億0820万3億8230万
  • 表3 他項目との負担の比較と1人当り負担額(緊急保全整備事業を活用しない直接支援)
    ↓比較項目銚電支援額→6百万円1千万円2千万円3千万円5千万円1億円備考
    平成18年度 予算総額566億3200万-0.017%0.035%0.052%0.088%0.176%
    平成18年度 一般会計総額231億2100万-0.043%0.086%0.129%0.216%0.432%
    平成18年度 補助費等12億6620万-0.789%1.579%2.369%3.948%7.897%
    市債 (平成18年単年度)23億2162万-0.430%0.861%1.292%2.153%4.307%
    市債 (平成18年末の総額)307億3398万-0.032%0.065%0.097%0.162%0.325%公債残高1人当り41万2千円
    銚子市民負担額1人当り80円134円268円402円670円1341円人口74,554人として計算
  • 表4 近代化補助(緊急保全整備事業)を活用した場合の銚子市負担
    銚電工事費国の負担(40%)銚子市負担(40%)事業者自己負担(20%)備考
    1000万円400万円400万円200万円
    2000万円800万円800万円400万円
    3000万円1200万円1200万円600万円
    5000万円2000万円2000万円1000万円
    1億0000万円4000万円4000万円2000万円
  • 表5 銚子市民1人当り負担額(緊急保全整備事業を活用)/銚電自己負担は全て市民の任意支援と仮定
    項目支援額等銚子市負担銚電自己負担1人当り税負担1人当り任意支援備考
    銚子市債総額307億3398万円左と同額-41万2237円-平成18年度末
    千葉科学大学77億5000万円77億3000万円-10万3683円-県負担2000万円
    市立総合病院21億1206万円左と同額-2万8329円-決算見込+5億5千万円
    銚子電鉄1000万円400万円200万円53円26円税+任意支援合計 　79円
    2000万円800万円400万円107円53円税+任意支援合計 160円
    3000万円1200万円600万円160円80円税+任意支援合計 240円
    5000万円2000万円1000万円268円134円税+任意支援合計 402円
    1億0000円4000万円2000万円536円268円税+任意支援合計 804円
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12月29日 †

  • 公式ブログと呼ばないで
    29日の銚電次長ブログに、「このブログは公式ブログではない」との記載。今後、救えwikiでは「銚電次長ブログ」と記させて頂きます。
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12月28日 †

  • TPO「最終決戦(自称)」、関東鉄道本社訪問を予告
    TPO(トラベルプランニングオフィス)は27日夜、ブログ未来鉄道研究所（新館）にて1月9日の11時頃に関東鉄道本社を訪問すると予告した。「是非とも折衝に応じて頂き、ご回答を賜りたく存じます。」と述べているが、折衝を求める文章に「最終決戦」と題することはハイセンスなジョークなのだろうか。
    なお、資金は「常陽エコ・セレクトローン」を活用するとしているが、何かの約束を取り付けてるようには思えない。「融資に関するご指導」を頼む相手が最終決戦相手になっているように見えるのは気のせいか。

銚子市の思惑を読む
昨日速報として伝えた通り、銚子市ＨＰに銚子電鉄問題への市の対応について(PDF)と題する銚子市長から銚子電鉄支援者へのメッセージが掲載された。これをもとに、銚子電鉄に対する銚子市の姿勢を読み解いてみる。

  • 誰に宛てたものか
    この文書は冒頭に「銚子電鉄支援者 各位」と記されている。一般的にこの種のメッセージは、市内住民へ市制への理解協力を求めたり、企業や観光客を誘致するため対外的に宣伝するために発せられるが、市内外問わず特定の活動を行なう人々へ向けられたものは珍しいのではなかろうか。特にNETの影響を考慮して発せられた、と考えるのは深読みし過ぎか。
  • その内容は
    文書は２枚構成で、「銚子市長 岡野俊昭」名で市の立場に理解を求める１枚目と、市の対応の説明を記した別紙と称される２枚目からなる。
    １枚目には、市は銚子電鉄を全力で支援したいが債務問題により出来ないこと、この状況で支援を行えば銚子市民の理解を得られないこと、市はＰＲ活動などで銚電を支援している実績があることを述べている。
    ２枚目には、補助金打ち切りの経緯、近代化補助を行うための条件、市とプロジェクトチームの支援実績、事業改善命令を受けての市の見解が記されている。
    さすがに銚電の緊急報告から１ヶ月半が経過しており、うまく市を弁護するよう作製された文書である。しかしこれは、自己弁護文書でしかないことが分かる。
  • 「金は出さないよ」近代化補助を行うための条件
    市は、『「財政的支援」については、「近代化補助を行うための条件」が満たされた段階で国、県と相談しながら早急に検討します。』としている。その条件とは次のとおりである。
    4について、現在の銚電の窮状を知りながら、よくこんな条件を突きつけたものである。これだけで「近代化補助を行わない」理由を作ることが出来る。１については、「改善命令に対する改善費用の捻出にも窮している」として、どんな事業計画を提出しても「実現性がない」と突っぱねることが出来よう。２と３については次で述べる。
  1. 事業計画の提出
    （銚電側：将来に向けた実現性のある事業計画が提出されていません。）
  2. 前社長不正借入問題の解決
    （銚電側：現在、顧問弁護士が債権者と和解を模索中で、一定の努力は認められますが、債権者及び債権額が確定されていません。）
  3. 経営状況等の公表
    （銚電側：会社の透明性を確保するため、経理状況等を市民に公表することが必要です。）
  4. 自己負担分の確保（近代化補助に係る会社負担分）
    （銚電側：車両の検査費用及び改善命令に対する改善費用の捻出にも窮しており、近代化補助に係る自己負担分が現段階で確保するに至っていません。）
  • 「市は悪くない」悪いのは隠しごとをしている銚電だ
    ３について、まずひと言。なぜ経理状況等を市民に公表することが必要なのか？補助金の裁定には行政庁たる銚子市に経理状況を報告すればいいこと、補助金の出し渋りに市民をダシに使わないでほしい。
    さて３について、銚電が市民に経理状況を公表していないのは事実かも知れない。少なくとも銚電ＨＰには載っていないようである。では、銚電は銚子市に経理状況を隠しているのかと言えば、そのようなことは書いていない。そんな事実があればそれを書くだろう、つまり銚電は銚子市に経理状況を隠していないと考えられる。あたかも銚電の経理の透明性が疑われるこのような記述は、これではまるで銚電に対するネガティブキャンペーンである。市民への経理状況の公表は「銚子市民が銚電へ」求めればいいのであって、当該情報を有しているであろう銚子市が求める立場ではない。
    確かに嘘は書いていないが、嘘を書かなくとも悪印象を与える悪質な文章の書き方がある。「ＤＨＭＯは犯罪者のほぼ100%の尿から検出される危険物質である」というジョークがあるが、銚子市のやり方はこれと同列の卑劣なものである。ちなみにＤＨＭＯ(ジハイドロジェン・モノオキサイド)とは一酸化二水素、つまり「水」のことである。(参考ＨＰ)
    ２について、「和解が成立しておらず、支援金が債権者に流れる可能性がありますよ。」と銚子市が言っているも同然であり、これは行政庁による私企業の内情の暴露である。確かに交渉状況の公表は必要とも言えるが、これは判断が微妙なところである。しかしその判断は当事者である銚電が行うことであって、なにゆえ銚電が公表していない事情を行政庁が公表する必要があるのだろうか。或いは銚電側も公表を了承しているのかも知れないが、もしそうでないなら、銚電側の憤りは想像するに余りある。
  • 銚子電鉄への支援実績
    フィルムコミッション事業は多少興味を引くが、その他は「銚子観光PRポスターに銚子電鉄利用促進の呼びかけを掲載」とかPR中心で、しかもポスター以外には具体的に何をやったのか良く分からない。
  • プロジェクトチームの実績
    「銚子電鉄利用を促すゴム印を作成し、市の封筒に押印しPRに努めています。」とわざわざ書くぐらいであるから、実績はその程度のものなのだろう。あとはPR活動と講演会をのべ2日やったとか。「市民による銚子電鉄支援組織(サポーター組織)の立ち上げ（進行中）に対して協力しています。」とあるのは、良く解釈すれば前向きな支援だが、その成果や経過については何も書かれていない。
  • 銚子市民の理解が得られない？
    平成16年の銚子電鉄存続を求める署名運動では、銚子市民の数を上回る署名を集めたという。もちろん全てが銚子市民の署名ではないが、銚子市民の中で存続派が多数であることは確かだと思われる。銚子市民の理解が得られないことに税金は投入できない、とは心良い言葉だが、それはどんなプロジェクトでも中止に出来る魔法の言葉であり、恣意的に使ってほしくないものである。「理解が得られない」とは誰の判断なのか。
    市民の理解が得られるかどうか、それは市議会で議論すればいい。そのために市議会議員には報酬が与えられているのである、こういう時こそ議会のチェック機能を使わずにいつ使うのか。それがダメなら住民投票で確かめる方法もある。
  • 資金の流れは不透明か-卑劣な印象操作
    これだけ大きく扱われている事件である、資金の流れは行政の厳重な監視下にあるだろう。銚子市は銚電に説明を求めているであろうし、銚電も銚子市に当然ながら説明をしているであろう。過去の事件はともかく、今は銚子市が経営状況を把握しているはずである。現に、近代化補助を行うための条件(２)で「現在、顧問弁護士が債権者と和解を模索中で、一定の努力は認められますが、債権者及び債権額が確定されていません。」と、交渉過程を評価する情報を有していることを示している。それを「経営状況の透明性に欠けた会社」と、あたかも隠し事をしているかの如く表現するとは一体どういうつもりなのだろうか。
  • 債権者に資金が流れない支援方法はあるはず
    銚子市は「現状のまま財政的支援をした場合、それが同社の前社長の不正借入問題による負債に充当される可能性がある」としているが、では12月10日の連接軌道化工事は何なのか。直接に銚子市が工事を発注したり、市が近代化設備を購入して銚電に貸与するなど方法はいくらでもある。
  • これは最後通告か？
    つまるところ、これは最後通告ではあるまいか。NETだけでなくTVメディアでも取り上げられた以上は、銚子市長から銚電を支援しないと公言することは人気に影響するのだろう。それで表面上「できる限りの支援」をすると言いながら、出来もしない条件を突き付けるような姑息な文章を公表したのではあるまいか。それにしては銚電が隠し事をしているかの如く印象操作をするあたり、卑劣に過ぎる。
  • 最終的には銚子市民の選択
    NET住人は口を出すかぬれ煎餅代を使うかするぐらいのものだが、銚子市民はそうはいかない。銚子市が背負った借金は、銚子市民が背負わなければならない。銚電に補助金を出すぐらいなら、医療に補助金を使ってほしいと銚子市民が考えるのも自由である。銚子市立総合病院も苦境に立っているという、銚子市は28日に「銚子市立総合病院の現状をお知らせします(PDF)」と題する書面を公表した。銚子電鉄問題への市の対応について(PDF)の公表が27日、まず偶然ではないだろう。市が銚電より市立病院を優先しているのは確かだろうが、最終的に借金を背負って銚電を残すかどうかは銚子市民の選択である。どう逆立ちしてもNET住人には銚子市政を変える力は無い、最終的に銚子市政を変えられるのは銚子市民だけなのである。
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12月27日 †

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12月26日 †

  • 公式ＨＰまもなく100万ヒット、しかし…
    26日の午後10時40分現在で、銚子電鉄の公式ホームページのアクセスが99万4000アクセスを突破、年内の100万ヒット達成はほぼ確実となった。しかしカウンターはいまだ６桁のまま、リセットされてしまう可能性も出てきた。
  • デハ701運用復帰で盛り上がりなし
    昨日デハ701が運用復帰したが、NET上で大々的にこれを祝う雰囲気は無さそうだ。２ｃｈでおなじみの 
    デハ701復帰ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!
    といったAA(アスキーアート)も見受けられなかった。
    NETを含めた一般の個人による車輌検査費支援により本当にデハ701が復帰したことは画期的出来事、本来ならブラスバンド演奏付きの式典で装飾したデハの出発式の様子がマスコミ報道されてもいいぐらいのものだ。しかし周知のとおり銚子電鉄は今後の対策に忙殺され式典を行うどころではなく、というか式典を行おうということすら思い付かなかったのかも知れない。
    気になるのはNETでの反応、祭り好きの２ちゃんねらーが目標のひとつを達成した日にこれだけおとなしいのは逆に違和感がある。NET上でも銚子電鉄の苦境は分かっているので、この先の心配ごとで祝う気にならないのだろうか。銚電職員とNET住人が心配ごとを共有するということは、それはそれで興味深いことではあるが、NET住人が興味を失ってきている可能性についても注視が必要となっているのかも知れない。
  • またやるのか、今度は鹿島鉄道で?
    未確認ではあるが、京成電鉄/関東鉄道の株主へ向けて株主代表訴訟への協力を求める内容の文章が、とあるブログに掲載された模様。その文章は２時間もしないうちに消去されたとのことなので真偽は不明だが、もし本当なら、真に鹿島鉄道を存続させるためならともかく、トラブルを起こすだけの行動はもうやめて欲しいところである。(--と今文章を書いていたところ、Googleキャッシュで確認したら事実でした。内容はこちらのとおりです。もうやめてくれよ本当に…。)
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12月25日 †

  • デハ701運用復帰!!
    25日の公式ブログによれば、本日よりデハ701が営業運用に復帰、本当に再び走り出した。当初の危惧が車輌不足による元旦輸送への支障であり、ひとまず危惧が回避されたことは快挙と言ってよい。今日レールの上を走ったこの車輌は、NETや新聞・TVを見た人々が支援しなければ恐らくは再びいま走ることが出来なかったはずのものである。公式ＨＰの緊急報告から僅か1ヶ月と10日、行政の支援なしでも人々の思いがあればここまで出来ることが証明された。
    デハ701は次回は27日(水曜日)に運用に入る模様。
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12月24日 †

  • 検査費用の一部、明らかに
    24日の公式ブログに、検査費用についての記述があった。デハ1001とデハ801の車輪製作(タイヤのみ？)費用210万円は先週支払いを終え、3月頃までにさらに550万円が必要だという。先に公式ブログや一部報道で報じられたとおり、こちらの支払いの目処はまだ確実ではないらしい。次(平成19年3月)に検査切れを迎えるのはデハ801か？

鹿島鉄道が廃止を決定
沿線自治体の行政と議会関係者により構成される鹿島鉄道対策協議会は24日、審査していた引き継ぎ公募事業者2団体の再建案を採用しないことを決定した。これにより、同鉄道が来年3月末で廃止されることがほぼ確実となった。

  • 鹿島鉄道対策協議会による審査
    協議会は、沿線自治体が予定している支援金(5年間で最大6億5000万円)の限度額を超える可能性が高いこと、鹿島鉄道からの施設や人員の移譲のメドが立たないこと、公募団体が鉄道事業の免許っておらず適格性を欠くことなどを理由として挙げた。経営計画が成り立たず施設はおろか職員すら用意出来ず、免許も無いではどうしようもないのは当然ではある。
  • 公募団体
    公募団体のひとつTPO(トラベルプランニングオフィス)は鉄道趣味者の中尾一樹氏が起業した旅行代理店であるが、これまでたびたび廃止予定の鉄道路線の引き継ぎを申し出てきた。しかしそのたびに実現性が疑問視されており、今回もTPOを知るものは何らの期待もしていなかった。神岡鉄道を巡っては、三井金属鉱業(神岡鉄道の大株主)を相手取り株主代表訴訟を起こしている(後に請求を取り下げた)。
    一方の市民主体の鹿島鉄道存続再生ネットワークは、地元で活動している市民団体がいくつか集まった印象であるが実態はよく分からない。NETで活発に支援を求めていた形跡はなく、あくまで地元での活動を中心に据えるならばＨＰで運営状況を開示する必要もないのだろうが、少なくとも鉄道運営のノウハウを有しているとは思えなかった。ＨＰを見る限り、従来型の陳情・要請主体の市民団体のようである。
  • 継続意思のない鉄道会社と沿線自治体
    鹿島鉄道の親会社である関東鉄道は、22日の段階で鹿島鉄道線の土地・施設の新事業者への有償譲渡と職員全員の常総線への配置転換を公言しており、事実上公募団体による再建は不可能であった。関東鉄道はかねてより鹿島鉄道への支援を行っており、冷淡であるとの批判は必ずしも正しくない。しかし、つくばエクスプレスの開業により関東鉄道の業績が悪化、鹿島鉄道への支援どころではなくなってしまった。リストラが流行る中、職員全員の関東鉄道への引き取りは同鉄道なりの責任の取り方なのかも知れない。鉄道施設の無償譲渡拒否は、鉄道運営の難しさを知る同社が素人団体に印籠を渡したと見ることも出来る。施設撤去費用を考慮した場合、無償譲渡した方が安い場合がある。また土地を売却するにしても、全長27kmにおよぶ所有地を長期間管理する費用も安くはなかろう。理由はどうあれ、関東鉄道は鹿島鉄道線を存続させる意思を失なった。
    一方、沿線自治体は支援金(5年間で最大6億5000万円)を提示したものの、自身の責任において鉄道を運営する意思を持たなかった。支援金は手切れ金みたいなものであろう、殆んど準備期間もなく応じた公募団体は素人2者、これで本当に鉄道が存続可能と行政が考えていたとしたら笑止である。鹿島鉄道対策協議会はただの沿線住民の不満の受け皿ではないかと疑いたくもなる。
    鉄道会社と自治体が存続意思を強く持たなければ、地方鉄道の存続はありえない。思えば行政の補助が断たれた中、いまも銚子電鉄を走らせているのは尋常ではない銚電職員の存続意思である。銚子電鉄には希望が残っていると信じたい。
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12月23日 †

  • ことしの「きざし」投票1位
    NHKの番組「つながるテレビ＠ヒューマン」のNET投票で、一年のきざし1位に銚子電鉄が選ばれた。新たに取材も行われ、銚電次長がレポーターを車内に案内。2ch有志制作の中吊り広告がアップで放送される一幕もあった。
    • NHKつながるテレビ＠ヒューマンで放送された中吊り広告(※転載不可)
      2006.12.23-kizasi-1.jpg

曲がり角に立つNET支援
15日の公式ブログにサポーター制度の進捗状況が記され、銚子電鉄ではなく社外の市民によって組織が運営されること、および組織の代表者が決定したことが明らかにされた。このことがNET界の一部に、ちょっとした波紋を及ぼしている。

  • 社外の市民組織
    公式HPでの緊急報告以降、銚子電鉄への支援は一部の有志の活動を除いて個人によって行われた。当然にサポーター制度は銚子電鉄が直接に運営されると思っていた人たちにとって、この組織の出現は唐突であった。ひろしまドッグぱーくに係わる動物愛護団体アークエンジェルズ疑惑を例に挙げて市民団体介入の危険性を指摘する声も上がったが、市民組織の詳細が明らかにされていない現状では少々早急に過ぎる批判でもある。NET界のちょっとした動揺はむしろ、他に原因があるように見受けられる。
  • 公表の順序
    市民組織は銚子電鉄や銚子周辺住人によって設立が準備された模様である。銚電次長は4日の公式ブログにて「サポーター制度のことも先日社長に説明済みです、企画ができたら先ずは社員に説明して、次に公的機関、そして応援して下さる皆様へと、ちゃんと手順を踏みたいと思います。」と述べている。これは銚電次長にとっては当然の手順であったであろうし、またサポーター制度が銚電自身により運営されると思っていたNET住人にとっても妥当と思える手順であった。しかし組織は銚電の外部組織であり、ここに思いのズレが生じた。
  • 市民とは誰か?
    銚電次長は16日の公式ブログにて、「銚子市だけではなく、市民の理解と協力が無ければ補助金を必要とする安全対策やサービスの向上につながる事業がスタートできないのです。」と述べている。この内容から、銚電次長の言う市民が地元の銚子周辺住人であることが分かる。地元住人の支援活動が銚子電鉄の存続に重要なファクターであることは間違いない。ではNET市民の存在とは何なのか?
  • NET市民は蚊帳の外
    先述のとおり、当初の銚子電鉄への支援は個人主体で行われた。支援の殆んどは濡れ煎餅購入であるが、NET掲示板では銚子電鉄存続のための方策について熱い議論が行われた。その中にはサポート制度のあり方についての真剣な議論もあった。しかし市民組織はNET市民の知らぬところで設立され、その代表はNET市民の知らぬところで決められた。世間であれば当然の決定、しかしこの決定はNET掲示板での議論が無用なものであると印象付けるに十分であった。
    議論とは、それが生かされると思えるからこそ行うものであり、それが無用なものであれば誰も真剣に行おうとはしない。非公開で行われた市民組織の設立が、NET掲示板での議論に冷や水を掛けた印象は拭えない。
  • 支援活動は誰のため?
    NET活動は近年世論を先導してきた印象がある。しかしその多くは批判活動によるものであり、何かを創り上げた実績が豊富とは言えない。その点、銚電支援は「NET活動で何かをやり遂げられるかも知れない」という期待を抱かせる事案であった。また、とかく批判されやすい2chのイメージを良くしたいという２ちゃんねらーの期待があったことも否定できない。
    これらは自己満足であると一蹴する声もある(因みに自己満足のための議論や提案を指して、２ちゃんねるでは「チラシの裏」と評される)。市民組織が設立されたのであれば、NET議論による勝手な提案や活動はむしろ、銚子電鉄に迷惑であるからやめるべきと言った批判もある。
    一方でこのような批判は、かつての市民組織が受けたものでもある。お上(おかみ)である行政機関や経済界に反発し、たかが市民ふぜいが何を言いだすのか、身の程を知れと。それでも真っ当な市民組織は、自身の目的達成のために今日まで活動を続けている。
    NET市民の社会的目的(NET議論による社会改革実現は、真っ当な社会的要求とも捉えることが出来る。同時に、世間知らずと嘲笑することも出来る。)を自己満足と決めた上で「たかがNET住人が自己満足のために口を出すな、思い上がるな。」と評することは酷であるような気もするところである。
  • 上意下達方式は成功するか?
    市民団体は市民自身の意思による活動を旨としているが、少人数の執行部が事実上の意思決定をしている団体も少なくない。鹿島鉄道存続再生ネットワークはＨＰで存続再生基金への寄付を呼びかけているが、ＨＰの掲示板を閉じてしまった(実際はリンクを外しただけで23日現在稼動中)。地元住民は直接参加する方法もあろうが、遠隔地住民にとっては意思表示することすら難しくなった。金は出して欲しいが声は出さないで欲しい、このような市民団体にNET住人が容易に寄付を行なうとは考えにくい。
    地元主体の支援を求めるのであればそれでもいい、しかし成功例は乏しい。熱心(少々過激)な市民団体のサポートがあった「ふるさと銀河線」は消え、くりはら田園鉄道は来春その使命を終える。とりあえず存続が決まった三岐鉄道北勢線では、市民団体を巡って深刻な事態が続いている。
    あくまで噂であるが、銚子電鉄の支援組織は地元の名士が中心になるという。良好な組織運営を期待したいが、どこの馬の骨と知れぬNET住人が銚子の名士と対等に議論出来るなどと期待することはまず不可能である。設立の経緯はともかく、商品(ぬれ煎餅)の購入を伴わない支援、即ち寄付による支援は市民組織が銚子市を中心に集めることになるだろう。
  • 支援の見通し
    市民組織の設立を複雑な思いで見守っているのはごく一部の活動的なNET住人であると見られ、大半の支援者は一安心といったところであろう。動物愛護団体アークエンジェルズに約5千万円、死ぬ死ぬ詐欺と呼ばれる支援事業に数千万円から億単位の支援金が集まることから見ても、多くの人は新たな市民組織を信じて支援を行なうと思われる。ただ長期的に見た場合、やはり支援は地元中心になると見られる。今後も全国からの支援を求めるのであれば、銚電と市民組織自身がNET上でのアピール方法を検討する必要があるだろう。
    上田電鉄別所線の支援団体のように支援組織を一つに絞らない方法もあるが、混乱のもとになるとの否定的な意見も強い。NET上で特に活動的なグループもあるが、銚電と直接に親交を築くことでむしろ、普通のボランティア団体に近い性質に変化しているようにも感じられる。親しいグループの活動は、無名のNET住人の参加を望まない傾向にある。その意味で、無名者の集まりとしてのNET活動(それが本来のNETの姿とは言わないが)は下火になると思われる。無名の意見者たちは、自分の意見を必要とする分野へ散って行くだろう。
    今後の銚電支援は、「地元組織・銚電と接触を持つNET活動グループ・個人」に大きく分化すると推測される。いわば他の地方鉄道支援体制に近似した形態であるが、既にテレビなどで大きく報道されており、銚電支援は他の地方鉄道のケースよりは継続性が期待できると思われる。但し危機的な現状に変わりはなく、市民組織に課せられた使命は大きい。銚電の存亡は地元の支援に掛かっている。

  • 夢の終わりの予感
    地方私鉄の存続を巡って、鉄道会社の現業職員が広く全国の個人と交流を持った前例はかつて無い。車輌検査費が捻出出来ず廃線の危機という事例も、過去数十年で稀であろう。しかも鉄道会社の危機が組織によらない多数の個人(市民)の行動により回避出来るかも知れないという事態は、個人同士が疎遠となった現代では極めて稀有な事象である。前代未聞の救助劇は、インターネットという未来技術を用いながら古典的な動機と方法により進行した。或いは錯覚であったかも知れないが、人々と銚電の間には一体感があった。皮肉な話だが、もとより立派な市民組織があればこれほど短期間にこれだけの支援はなされなかったであろう。一人一人の行動が銚電を救う、そんな夢も終わりを迎えようとしている。
    地元中心の市民組織が間に入ることで一体感は損なわれる。それは当然で必要なものであるとしても、地元と地元でない者を隔てる壁となる。夢があまりに深かった分だけ、その夢が覚める時の失望は大きい。
    夢とは銚電が存続することと言われればその通りである、反論の余地は無い。だから何も言えない分だけ、やり場のない虚しさが残る人もいるだろう。地元市民が本格的に活動するまで銚電を守れたことで成功とするか、運動から取り残されたことをホロ苦い思い出とするか、NET住人の各人の思いは様々であろう。
    銚電サポート体制は世間的にあるべき姿により成立する。現段階でこれに疑義を唱える者は少数派である。

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12月12-13日 †

  • 公式ブログ10万アクセス突破
    銚子電鉄の公式ブログ、銚子電鉄の日記帳が13日に10万アクセスを突破した。11月21日に開設した同ブログは実質的に銚電次長が運用しているもので、Yahoo!ブログの週間ブログランキングにも上位にランクされており(現在9位)、10万アクセス突破まで要した期間は僅か22日であった。
    一方で銚子電鉄の公式ホームページもすでに91万8000アクセスを突破。同アクセスカウンターは99万9999アクセスまでしかカウントされない仕様のため桁数を増やす必要があるが、多忙で業務が混乱するなか100万アクセス達成までに仕様が変更されるか少々気がかりである。
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12月11日 †

  • ザ・ワイドで放送されず
    2ch有志と銚電次長の対面について、11日のザ・ワイドで放送されなかった。取材時に「でも生放送だから、報道されなかったらゴメンネ」とコメントがあったらしく、ひろしまドッグぱーくのアークエンジェルズ疑惑報道が優先された模様。
    動物愛護団体アークエンジェルズは全国から寄せられた募金約5000万円の使途が不明瞭とされており、多くの募金がありながら怪我をした犬を病院に連れていっていないのではないかとの疑惑が出ている。代表の林俊彦氏は、ひろしまドッグパーク経営者より恐喝で刑事告訴されている(未受理)。また、バザー商品の発送先の住所がクレジットカードの現金化業者と同一であることなど不審な点が指摘されている。
  • 鉄道と市民団体
    鉄道は市民に利用されるものであり、特に地方赤字路線では市民団体の支援が鉄道の存続に不可欠となりつつある。南海電鉄の喜志川線は市民活動がなければ和歌山電鐵としての再出発はなかったであろう。一方で三岐鉄道北勢線のように、市民団体をめぐって収集が付かない事態となっているケースもある。これらは地元の鉄道に関する市民団体であるが、地元や鉄道に縁のない市民団体が介入すると後々大変なことになる恐れがある。
    2ch内でも、現千葉県政に対抗するグループが銚電車内に意見広告を掲載する動きがあったが、2ch内での話し合いにより中止となった。また、熱心な反捕鯨派でありグリーンピースと深い関わりがある2ちゃんねらー(某有名コテハン)は、当初は鉄道に関するレスをしていたが、自重し切れなかったのか銚子でのイルカウォッチングを紹介するようになった。元より鉄道趣味者のためか、現在は再び自重している模様。
    現在は各派とも銚子電鉄のためを考え2ch内での目立った争いはないが、「銚子電鉄はどうなってもいいから自己の目的を遂行する」という困った市民団体が関連プロジェクトに浸透を計ったらどうなるか、いささか不安ではある。
  • 鹿島鉄道、住民らが新会社
    asahi.comによれば、来年3月の廃止が危惧されている鹿島鉄道を引き継ぐため、市民団体である鹿島鉄道存続再生ネットワークが活動をしているという。なお、「東京の旅行会社」も名乗りを上げていると報じられているが、これがTPOなら恐らく何の役にも立たないであろう。
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12月10日 †

  • デハ1001休車に
    検査切れとなったデハ1001が本日から休車となった。現在運用可能な電車はデハ702、デハ801、デハ1002の3輌となった。
  • 連接軌道化工事を実施
    銚子電鉄の踏切で9日夜から10日午前5時頃にかけて、連接軌道化工事が実施された。観音駅付近の踏切と思われるが詳細は未確認。
    • 1枚目は工事中の模様(※公式ブログより/転載不可)、2枚目は観音駅付近の踏切(10日)
      photo-official-2006.12.10.jpg photo-asaokita-2006.12.10a.jpg
  • 中吊り広告制作の2ch有志、銚電次長と対面
    12月1日から銚電車内に掲載されている中吊り広告の制作・出資者数人が、午後2時から仲ノ町駅で銚電次長と対面した。これまで打ち合わせなどはあったが、まとまった人数での対面は始めての模様。公式ブログでも掲載されたほか、日本テレビのザ・ワイドが対面の様子を取材した(本日13時55分より放送か?)。
    • 銚電次長と2ch有志との対面(10日)
      photo-zunzunkeisei-2006.12.10a.jpg
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12月9日 †

  • 雨の銚子
    9日土曜日はあいにくの雨ながら、訪問者は多かった模様。
  • 1枚目は雨に濡れるデキ、2〜3枚目は笠上黒生駅に現れたニワトリ。いつも居るのかは不明(9日)。
    photo-akamisoken-2006.12.09-01.jpg photo-akamisoken-2006.12.09-02a.jpg photo-akamisoken-2006.12.09-03a.jpg
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12月8日 †

  • 連接軌道化工事実施へ
    公式ブログによれば、9日夜に銚子電鉄の踏切で連接軌道化工事が実施される。道路管理者である銚子市の負担金によるもので、今年で6年目。連接軌道化は一般的にはPC枕木を隙間なく並べた上で鋼棒によりレール方向に緊締(串刺)するもので、耐久性の向上や車輌通過の円滑化、近隣への騒音振動の低減下が見込める。
    一方で連接軌道化工事は市の道路予算のようではあるが、銚子電鉄が長期間存続するという前提でなければ意味のない工事であり、市が銚電の将来見通しについてどう判断しているのか気になるところである。
  • ぬれ煎餅は狙われている?
    NET上の一部の噂ではあるが、投資家が銚子電鉄を鉄道事業と食品事業に分離させ、買収しようとする動きがあるという。ぬれ煎餅など銚電の食品事業は、多少額にバラツキがあるが報道によれば概ね2億円前後、純利益は24%程度であるから年約5千万円。単体で見れば収支は大変良好である。
    銚電側の意思としては、食品事業の分離を望むことは有り得ない。銚電はその気になれば鉄道事業を切捨て、安穏と食品事業を営むことも出来た筈。しかし30歳代で20万円以下という安月給の上に給料遅配、さらには給料返上をしてまで鉄道事業を継続してきたのは、ひとえに電車に対する思いからである。現実問題として、鉄道事業継続のためには食品事業の分離という選択はあり得ない。
    一方で、純利益が24%にも及ぶ好事業を投資家が放っておくとは思えない。今までは関東の片隅での小さい事業ゆえ目に止まらなかった好事業が、今回の一件で広く知れ渡ってしまった。しかも「今なら安く買い叩ける」と考える者も少なくないだろう。仮に3億で買い叩けば単純に考えて5〜6年で元がとれる計算、あとは寝てても年間5千万円が入ってくる。銚電は当面の鉄道設備更新費が工面できるが先は無い。
    最も警戒すべきは都市部のNET投資家ではなく、政済界に通じた地元の資産家であろう。銚電はかつて内野屋工務店に買収され、内山(前社長)に思うがまま蹂躙された苦い経験がある。当然に警戒はしているであろうが、政官済を通じた利権集団による圧力に耐えるには相当の困難が予想される。
    「安全性を盾に官が設備更新を要求、資産確保のため食品事業は地元資産家へ売却。事業継続出来ず数年で鉄道廃止、行く先をなくした銚電職員は路頭に迷う。廃線跡の再開発で税金投入、政官済潤い市財政疲弊、街は荒廃」。そんな話、杞憂であれば良いのだが。
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12月7日 †

  • 枕木1550本に損傷
    銚子電鉄が6日までに行った調査で、1550本の枕木(全線約9000本のうち約17％)に腐食・破損があることが判明した。全てを交換するには、工事費を含め約2000万円 かかる見通し。関東運輸局鉄道部は「このような枕木が連続する区間では、レールが沈んで脱線が起きる危険性がある」と話しているという。
  • 読売新聞
    銚子電鉄 枕木１５５０本に腐食、破損 全体の１７％脱線の危険性も-2ch
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12月6日 †

  • 安全対策サンプル品提供される
    公式ブログによれば、銚子電鉄は某メーカーより安全対策機器のサンプル品の提供を受けたもよう。サンプル品の具体的な品目は不明だが、一部では踏切関連機器ではないかと推定されている。
  • 笠上黒生駅付近で撮影された踏切警報器(※2chより、撮影者不明転載不可)
    使用された形跡があり、某メーカー提供サンプル品かどうかは不明ながら、改修工事への準備は着々と進行中のもよう。
    photo-humei-01a.jpg
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12月5日 †

  • テレビ朝日が方向幕盗難を報道、銚電次長力強いコメント
    テレビ朝日は5日朝のスーパーモーニングで方向幕盗難について取り上げた。銚子電鉄の向後功作次長は、銚子電鉄の廃線を期待して持っていったのであれば悲しいとコメント。J-CASTは4日、、「もう、自力再建は無理だ」など当事者が諦めているかのように報じたが、次長の話しぶりからは存続への諦めなど微塵も感じられなかった。次長は方向幕が盗まれたことよりも、銚電が廃線すると思っている人がいることを悲しんでいるようであった。
    • 向後功作次長のコメント
      「もしかしたら銚子電鉄が廃線してしまうんではないかと、いうことを期待されているのかなあと。廃線されたあとで、それを例えばオークションで売るとかですね、あるいは自分のコレクションとして持っているとか、んん、もしそういうことを考えてですね、これを持っていったものであれば、本当に悲しいことです。」
  • 疑われるJ-CAST ニュースの取材力
    J-CAST ニュースは4日、ぬれ煎餅ネットで異常人気 それでも「銚子電鉄」倒産ピンチと題したニュースを報じた。『「もう、自力再建は無理だ」と落胆している」』『「もう時間がないのです」悲鳴に近い声だった』などと当事者が諦めているかのようなレポートが並ぶが、広報を担当している向後次長は5日朝のテレビ朝日スーパーモーニングで先述のとおりのコメントを行なっており、J-CASTが一体誰に取材しているのか疑問が残る。
    またJ-CASTは『「とにかく2ヵ月後には改善を終了しなければなりません。もう時間がないのです」 悲鳴に近い声だった。』と銚電内部の人物が話しているかのように報じたが、運輸局が求めているのは「改善措置の状況を2ヶ月以内に報告すること」であって改善完了ではないのではないか、との指摘がある。J-CASTが本当に取材したのであれば、その取材源を明らかにすべき。
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12月4日 †

  • 銚子電鉄、被害を届出
    公式ブログによれば、銚子電鉄は2日未明にデハ1002の方向幕が盗まれた件について4日夜に被害を届出、警察による検分が行われた。
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12月3日 †

  • 銚子電鉄盛況
    3日の日曜日には多くの人が銚子を訪れ、あまりに商品が売れたため犬吠駅の売店は午後3時頃には閉店となった。
  • どーでもいいニュース
    2chのニュース速報＋板に、試されるだいちっちφ ★氏自筆記事によるスレッド「【銚子電鉄】手慣れた者の仕業？　「銚子-外川」の方向幕、深夜に何者かが切り取り、持ち去る[12/02]」が立てられ、銚子電鉄を救えwikiがニュースソースの一部となりました。メモ書き程度のつもりで始めたホムペが2ch記者に取り上げられ多くの人に見て頂けて光栄な一方、そのニュースが盗難という出来事によるのが残念です。次に取り上げてもらえる時は、銚子電鉄にとって朗報であってほしいものです。
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12月2日 †

  • 今日の取材
    TBS--明日3日のイブニングニュース(17:00〜)で放送?
    週刊新潮--混雑するホームで脚立を使用していたとの目撃情報あり
    東京新聞&読売新聞--電話取材
  • 方向幕盗まれる
    12月1日夜から2日未明にかけて、デハ1002の外川側の方向幕が外され行方不明となった。一部の偏狂的鉄道マニアによる盗難と見られる。
    公式ブログによれば午前1時頃、「切り取った前後をテープで繋ぎ直して、また巻いておくという手の込んだ」手口で持ち去られており、悪質な常習者による犯行の疑いが強い。転売目的の可能性もあるが、これだけ注目がある中での売却は困難であろう。銚子電鉄はただでさえ資金難であり、方向幕ひとつと言えど余計な出費は痛手。早急な返却ないし摘発が望まれる。
  • 1枚目は方向幕がなくなってしまったデハ1002(2日)、2枚目は盗難前(先月25日)
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  • 検査補修中のデハ701(2日)
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12月1日 †

  • 2ch有志制作の中吊り広告掲載開始
    2ch突発OFF板制作の中吊り広告の掲載が開始された。広告掲載料により銚電を支援するのが趣旨。12月1日現在確認されているのはデハ801に掲載された2枚、他の車輌とあわせて合計で4枚程度が掲載されていると見られる。来年末ごろまでデザインを時折変更しながら掲載される見通し。
    銚子電鉄の車内広告掲載料は1枚あたり月額2000円程度と安く、全国的にも注目を集め乗客が増加していることから広告の費用対効果は高まっていると思われる。デザインによっては、訪問者がブログに載せることによる波及効果も期待できる。一方で車内広告は既に多く掲載されており、戸袋窓にまで掲げられているのが現状である。このため、一部の支援プロジェクトでは中吊りに限定せず、駅ポスターなど掲載場所を一任する「銚電おまかせ方式」での広告掲載を検討している。
    ぬれ煎餅のネット受注が停止して大きな収入源が断たれていることから、商用・支援目的問わず広告掲載料は銚電にとって貴重な収入源のひとつ。商用・支援にこだわらず、自身のホームページの宣伝や作品発表の場としてなど、広く活用の余地がある。お問い合わせは銚子電鉄公式ホームページのトップページ記載の電話番号かメールアドレスまで。(但し電話は繋がりにくい。)
  • デハ801に掲載された中吊り広告、並んで吊るされた2枚とも2ch有志制作(1日)
    photo-wanko-2006.12.01-01.jpg photo-off207-2006.12.01-04a.jpg
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11月29日 †

  • ネット注文受注中止に
    銚子電鉄は公式ホームページ上で銚電オンラインショップを一時休店すると発表した。28日夜にはネット注文が10000件を突破し、製造と発送が全く追いつかない状態となったため。公式ブログ上でも職員の疲労が大きいことに触れられた。
    緊急報告として公式ホームページ上でぬれ煎餅の購入を呼びかけて以降、約2週間で3200万円を売上げた。その4分の1、約800万円が電鉄側の利益となる見通し。(このほかに販売店への卸売りや直販分の売上げがある。)
  • 今後の課題
    車両検査の見通しは多少立ったが、ネット注文を中止したことで当面の大きな収入源を自ら断つこととなった。ネット注文による利益は車両検査費用2〜3両分に相当するが、決済の都合上全額が直ちに入金されるわけではなく(とくに代引き決済では商品が届かない限り入金されない)、依然資金繰りは厳しいと見られる。
    さらに安全確保命令が出されたことにより老朽化した設備への対策が至急求められ、ぬれ煎餅増産で慌ただしいことと合わせて資金難とマンパワー不足で大変危機的な状態が続いている。現状の自助努力のみでは如何ともし難いのが実状であり、公式ブログ上でも線路サポーター(仮称)制度に期待する旨が示された。
  • 忍びよるネットの脅威
    銚子電鉄は鉄道の運営だけでなく公式ホームページも手作り感あふれるものであり、その垢抜けなさが支援者に好感をもって迎えられた。あるブログでは「ぬれ煎餅を買って下さい」という呼びかけが高度なメディア戦略ではないかと批評したが、銚子電鉄にそのような広報能力があるはずもなく、その批評は失笑をもって迎えられた。
    一方で公式ブログ運用が始まったこともあり、今後のネット戦略には細心の注意が必要である。何げなく放った一言が支援熱を一気に醒ます危険もあり、公式ブログ運用者が支援者と多少の心の距離を取ることも必要であると見られる。
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11月28日 †

  • ネット注文ついに10000件突破!(23時10分頃)
    [注文No] 009998 [ご注文日時] 2006-11-28 23:08
    [注文No] 009999 [ご注文日時] 2006-11-28 23:09
    [注文No] 010003 [ご注文日時] 2006-11-28 23:12
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11月27日 †

  • ネット注文約9500件
    [注文No] 009550 [ご注文日時] 2006-11-27 23:31
    注文件数約400件
  • 補助金再開と枕木オーナー制度、実現するか?
    スポニチの11月27日付記事によれば、銚電社長は「国などからの補助金が受けられるメドが立った」と述べているという。但し確定はしていない。また、銚子電鉄が枕木オーナー制度などを検討中とも報じた(公式ブログで既報)。
  • 信号機器メーカー、銚子電鉄を支援か?
    銚子電鉄の公式ブログ(11月26日)に27日午前05時41分、「私某信号機器メーカーの物(者)です」と名乗る人物からの投稿があった。「何とか手助けできる手段はないかと健(現)在検討中です」との力強いコメントがある一方、その文章の後半の内容から、うまい棒プロジェクトの引きこもり157氏からの強い関与があったことが早くも確実視されている。
    なお、銚子電鉄の運転保安設備の老朽化は極めて深刻であり、11月24日には踏切の遮断機トラブルなどにより国土交通省から安全確保命令が出された。踏切設備は信号メーカーの製造機器であり、この申し出により踏切問題の解決を期待したいところである。
  • 朽ち果てつつも使命を果たす銚子電鉄の踏切警報機(25日ごろ)
    photo-malt-2006.11-01.jpg
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11月26日 †

  • ネット注文9000件突破
    [注文No] 009158 [ご注文日時] 2006-11-26 23:20
    発注の伸びは低下、しかしそれでも1日で約400件。1件平均30枚と仮定すれば1万2000枚、ほぼ通常の生産量に匹敵する注文量。
  • 銚子テレビの取材/銚電本社内の様子(いずれも26日ごろ)
    photo-binyuu-2006.11.26-06a.jpg photo-abg-2006.11.26-01a.jpg photo-abg-2006.11.26-02a.jpg
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11月25日 †

  • ネット注文8700件突破
    [注文No] 008751 [ご注文日時] 2006-11-25 23:34
  • レールに亀裂
    24日の安全確保命令を受けて点検中に、本銚子〜笠上黒生間のレールに幅約1�世竜砧�があるのが発見された。場所は本銚子駅の笠上黒生駅側約70�叩�1770�鍛賄澄�12:40〜14:25にかけて継ぎ目板で応急措置がとられるまでの約2時間、列車は運休となった。終電後にレール交換が行なわれた。
    公式ブログ
    レール点検で亀裂発見・銚子電鉄一時運転見合わせ(読売新聞)
  • 銚子電鉄オンラインショップに告知
    発送まで3ヶ月程度かかるとの見通し、仲ノ町駅と犬吠駅で販売中のぬれ煎餅が在庫切れ(手焼き実演販売については不明)。
  • 秩父鉄道の3000系引退イベント会場にて銚子電鉄のぬれ煎餅を販売。
  • NHK つながるテレビ＠ヒューマンで放送
    ネット投票で「崖っぷち犬」を抜いて堂々1位。
  • 地元紙に掲載
    地元紙の「日刊 大衆日報」が銚子電鉄を大きく取り上げ、1人で6万円分以上の買い物をした例などを報じた。また新聞媒体としては珍しいことに、『この呼びかけがインターネット上の巨大掲示板「2ちゃんねる」に紹介されるや、注文はさらに急増』と、名称入りで2ちゃんねるを好意的に報じた。
    日刊 大衆日報の画像※転載禁止(簡易モンタージュ版、1800×3600/513KB)
  • 25日の仲ノ町駅での出荷風景 / 定期券購入者現わる
    photo-deha774-2006.11.25-07a.jpg ticket-01a.jpg
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11月24日 †

  • ネット注文7000件突破
    [注文No] 007070 [ご注文日時] 2006-11-24 01:23
  • ネット注文8000件突破
    [注文No] 008001 [ご注文日時] 2006-11-24 22:01
  • 検査修理に入ったデハ701
    ※撮影者不明転載禁止
    701-2006.11.24-1.jpg
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11月23日 †

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銚子電鉄のお知らせ †

  • デハ701検査開始のお知らせ
    news-2006.11.23-01.jpg
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ザ・ワイド †

  • 12月9日に1両検査切れ
  • インターネットで1週間に1000万円分売れた
  • 1両あたり1700万円(20万枚)の売り上げ必要
Last-modified: 2007-01-30 (火) (6302d)