1月14日

銚子電鉄サポーターズ発足式、無事開催

  • 地元名士が出席
    11月15日の緊急報告よりほぼ2ヶ月目の14日、銚子電鉄を支援する市民組織銚子電鉄サポーターズの発足式が開催された。式にはメインゲストである千葉ロッテマリーンズ小林雅英投手(会員第1号)のほか、サポーターズ代表者の西川照幸氏をはじめ、サポーターズ顧問に就任する銚子市長の岡野俊昭氏、銚子電鉄社長の小川文雄氏、銚子市観光協会会長の安藤勇氏(千葉県観光協会の会長でもある)など、地元名士が揃って出席した。今のところ、「銚子電鉄は月末運行停止」という大胆な予測をしている野平匡邦氏(前市長)が参加したという情報はない。

1月12日

銚子電鉄サポーターズ、活動開始

  • 人物
    代表者は住職の西川照幸氏、銚子市社会福祉協議会の前会長という地域の重鎮。「ロータリークラブ会員の地元名士が支援組織の中心になる」という噂は的中、一方で「その名士が銚電は線路もガタガタでもうだめだと諦めている」という噂が気になるところ。82才前後という高齢、大丈夫だろうか。
    いつのまにやら顧問には現市長。会員規約第6条には代表の上に顧問が記されており、市長のために用意された名誉職か。内側から圧力掛けるとかはやめて欲しいところ。
    事務局メンバーの高倉宏幸氏は銚子商工会議所青年部会員、(株)メディアボックスの経営者らしい。メディアボックスはHP作成やポスター印刷などの事業を営んでいる、ただし自社HPは見当たらず。銚子市役所への納品業者であるのが少々気になるが、まあどこの業種も似たようなものか。
  • 支援金の使途
    当初「会費は運営資金を除いて同電鉄に寄付」という報道もあったが、会員規約(PDF)では基金(1口1000円)を運営費に充てないことを明確化した(第8条)。運営費は原則として、市の助成金と寄付金(地元中心か?)から充当される(第10条)。 サポーターズ発足発表直後からNETでは一部で激しいパッシングがあり、或いは影響を受けたのだろうか。いずれにせよ、支援金流用防止という観点ではほぼ文句の付けようがない会員規約となった。
    一方で第9条では次のように定めている。
    「平成18年11 月24 日の「鉄道事業の改善命令」に基づく、まくら木交換工事については無条件で支出するが、他の工事費については、銚子電鉄が今後継続的に鉄道事業を行える計画を公表したときとする。この理由として、本会が募金により集める基金は、鉄道事業の継続を望む善意の募金である事から、その意志を尊重することを第一義とするため、前社長問題への間接的な流用や、基金投入後経営が破綻するおそれがある場合においては、この基金の意志が反映されないものと判断する。」
    どこかで聞いたような文言、そうだ年末の市長文書だ!これだと債務問題のカタが付くまで「電車修理代」は出せないのではないのか。もし、基金は充分あるのに車輌の検査切れが発生して銚電自身で検査費が出せない場合、どうなるのだろう。そもそも第5条では「銚子電鉄安全対策工事費基金の募集と管理」となっているが、車輌検査費を支援しようと考えている人たちへ周知されていると言えるのか。運用には課題が多そうだ。

猫が好き♪、銚電サポーターズへ介入の兆候

  • NET上の大物にして万年貧乏活動家猫が好き♪が銚電次長ブログなどで接触を試みており、活動状況の公開に踏み切りました。
    あり得ないとは信じたいですが、猫が好き♪が銚子電鉄サポーターズに係わるようなら基金の適切な管理は絶望的であると考えられるため、当HPは銚子電鉄監視サイトへ移行します

1月11日

1月10日

銚子電鉄サポーターズ発足へ

  • マスコミ発表が先行
    スポニチなどは10日、千葉ロッテマリーンズの小林雅英投手が銚電支援の市民組織「銚子電鉄サポーターズ」の会員第1号となると報じた。銚電次長ブログによれば地元市民有志が13時に設立プレスリリースを行った模様、マスコミ発表が先行したのはインパクト狙いの計画的なものらしい。14日には小林投手も参加して犬吠駅前(雨天の場合は銚子駅、イべント参照) で銚子電鉄サポーターズ発足式が行われる。ただ、正式な発足が10日か14日かは不明。
    なお、未確認ながらイベント等には市役所が使われるか使われた模様。銚電社長文書公表以降、非難(?)したり厳重抗議されたりサポーターズ/投手関連で協力し合ったりと何とも忙しい1週間であった。銚電次長ブログでは重ねて行政との関わりが必要と強調している。
  • 効果と影響
    小林投手の応援表明により、銚子市長もあからさまな銚電潰しは出来なくなるだろう。これだけでも大変力強い応援である、2ちゃんねらー10万人が結束するより余程影響力は大きいだろう。
    一方、当然のように小林投手の応援を歓迎する声と敬遠する声が上がっている。地元千葉の支援者だけならともかく、全国各地のNET支援者の球団ファン層が多様であることと、ロッテという特定企業に対して持つ各人の好感度が異なることが原因であると見られる。このあたりはサポーターズのイメージ戦略如何によって、支援層は拡大もするし縮小もするだろう。出来れば千葉・銚子関連の多様な企業・有名人の幅広い応援がほしいところ。
  • 小林雅英投手と銚電の意外な「縁」
    なぜ銚電と関係ない小林雅英投手が出てくるんだとの声があるが、同投手と銚電にはちょっとした縁がある。銚子電鉄のデハ1001形は元地下鉄銀座線の2000形を改造したものだが、装備している台車(FS316)は富士急行5700形が装備していたものを移植したもの(ネタ元)。小林雅英投手は富士急行大月線沿線の山梨県立都留高等学校出身。同投手が地元で富士急行を利用していたなら、地元電車の一部分と再会することになる。台車マニア以外にはどうでもいい話だが、こんなちょっとしたことでもアピールすれば、鉄道マニアの反発が収まったりするかも知れない。形だけでも小林投手に「台車サポーター」になってもらったり出来ないものだろうか。
  • 好評?不評?雅カード
    銚電サポーターズの会員証が小林雅英投手の写真入りとなることに早くも賛否両論が出ている。「デキ3の写真入りの方がいい」と言った鉄道ファンの声が多いが、鉄道ファンの心は変わりやすいもの。10〜20年もすれば「どーしても小林雅の写真入り会員証が欲しい」などとのたまうコレクターも出てくるだろうから、さして気に止めることもない。それよりも銚電次長ブログを見て小林投手がヤル気をなくさないか些か心配である。2ちゃんねらーの顔を載せろと言う発言もあるが、載せてほしいと思っている2chボランティア参加者はまずいないと見られ、誉め殺しによる悪質な悪戯と思われる。小林雅英投手に触発されて自分も応援しようと考えている有名人の気を変えないためにも、過剰な反応は控えたいもの。

1月9日

  • 銚子電鉄、社長文書に「お詫びと訂正」を追加
    銚子電鉄は8日、4日に公表した社長文書「銚子電鉄を支援して下さる皆様へ」について、新たに「お詫びと訂正」と題した8日付の文書を冒頭に付した第3版公式HPに掲載した。さらに8〜9日には第4版に差し替えられたが、第3版と第4版の違いは不明。お詫びと訂正の理由としては「市側の人物を特定し、さらに人格を傷つけかねない不適切な表現が見受けられるとの厳重な抗議」を受けた旨が記されている。いやしかし表現はともかく、公務にあたる職員の名(しかもアルファベット1文字)を公表したことが厳重抗議理由になるとは、いかにも旧態依然とした銚子市の施政を想像させる対応ではある。
    なお当該文書の1〜2版公表は5日とお伝えしたが、3〜4版では「去る平成18年1月4日付」となっている。
    • 管理人より/銚電HPへの「お詫びと訂正」掲載に伴い、さしあたって第1版の掲載を一旦中止しました。
  • 名取参与招聘問題
    銚電社長文書に記されたN参与かどうか知らないが、銚子市には名取参与という中途半端な任期(1年8ヶ月)の非常勤参与がおり、銚子電鉄問題にも関わっている。この参与の招聘問題に関し、野平市長(当時)は銚子市議会で根本茂市議より「高額で採用したことには全く変わらない」「漁協の方でこの方を断られたというようなことを聞いていまして、それで持って行き場がなくなっちゃったから、結局ちょうどこれいい幸いとばかりに地域再生本部長に据えたんではないんですか」といった追及を受けている(議事録より)。これに対し野平市長(当時)は「まず、非常勤参与の問題ですけれども、これまでの経緯は実はおっしゃるとおりでございます。」と、指摘を認める回答をしている。参与の報酬額は月額73万500円(年額876万6,000円)、前市長は「市民の大切な税金を使わせてもらうことを本当に有難いと思って」いるのだろうか。
    なお、名取隆参与は日本政策投資銀行より招聘されたものである。日本政策投資銀行は国策銀行である北海道東北開発公庫と日本開発銀行とを統合して設立された政策金融機関であり、平成25〜27年度までに完全民営化を目指している特殊法人である(国土交通省HP)。日本総研の井熊均氏にはゴミ溜めとまで評されている同行であるが(日本総研HP)、金融のプロフェッショナル集団であることは確かだろう。では名取隆参与は銚子電鉄に対し、金融のプロとして財務に係るどのようなアドバイスをしたのだろうか。まさか監査法人からの報告により銚子電鉄の厳しい財務状況を知る金融のプロが、何ら現実的な財務上のアドバイスもせずにただただ銚電社長を叱責していたはずはあるまい。叱責するだけならどの役人でも出来ること、高額な報酬を市民の血税から得ている「金融・経済の専門知識・経験を有する優秀な人材」である名取参与の行うことではない。
    銚電に市民への財務状況公開を迫る前に、銚子市長は名取参与が「実現可能な事業計画書」策定のためにどのようなアドバイスを行ったのか、市民へ公開してはいかがだろうか。きっと凡人には思い付かない、素晴らしいアドバイスなのだろう。

1月8日

  • 電車レストラン再塗装
    犬吠駅にある電車レストランの屋根を塗装する光景が8日、見られた。同電車レストランは車内は綺麗に保たれているが、外観は少々見るのが辛いほど痛んでいた。今回塗装が実施されたのは元相模鉄道のモニ2022で、昨年末から側面の塗装が始められており、美しい青い塗装が蘇った。

1月7日

  • 「銚子電鉄は月末運行停止」前市長コメント
    野平前市長は野平匡邦ネットに次のコメントを載せた。ただコメントに示した問題は前市長から継続している問題、少なくともこれでNET住人の支持が得られると考えているとしたら驚きである。一方コメントは現市長と銚電社長が出したものに続くもので、世間の注目を少しでも集めるのが目的なら成功したと言えなくもない。銚電の月末運行停止については根拠示されず、今のところネタ扱い。自分で不安を煽ってどうする、前市長。
    • 「温かい正月。街は猛烈に不景気だが、道路交通法の規制のためだけではなく、市政の停滞のためだとう思う人が増えている。銚子電鉄は月末運行停止、市立病院は赤字倒産、十字屋開発は無能な市政では動かない。これでは市民は不安になる。」
  • 強風により関東各地でダイヤ混乱
    急速に発達した低気圧の影響で日本列島の広い範囲で強風が吹き荒れ、関東各地でも列車遅延や運転見合わせが相次ぎダイヤが混乱した。一方、強風の影響で大気中の塵が払われたのか、銚子からは東京湾越しに富士山が見られた。
    • 銚子から見えた富士山(7日)
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銚電社長文書を読む
銚子電鉄は5日、公式HPにて「銚子電鉄を支援して下さる皆様へ」と題した文書を社長名で公表した。HPには、当該文書を紹介するにあたり『平成18年12月27日付けで、銚子市のホームページに掲載された「銚子電鉄問題への市の対応について」に対する当社の所見を掲載致します。是非、お目通し頂ければと思います。』と記載しており、銚子市長文書(12月27日)を強く意識したものとなっている。なお当該文書には、銚子市N参与との生々しい交渉経過や必要な設備投資額を記載した 第1版と、これを削除した 第2版(共に仮称)が存在する。

  • 過激な文言
    文書は全面的に市長文書に対峙するものとなっており、「銚子市長(当時)は言を左右にし、」「参与から叱責の言葉」「物乞い」「税金泥棒」など、鉄道事業者の公式文書としては少々過激な文言が並ぶ。一方で、現市長への直接攻撃を避けているあたりからは冷静に文言を選んでいることが窺える(それでも第2版を出す結果にはなっている)。
  • 文書の趣旨
    主な内容は次のとおりである。
  1. 多くの署名を集めたが野平市長は支援しなかった
    前市長は市民の同意があれば銚電支援を再開すると回答した。そこで8万8778名(銚子市民分 約6万5000名)の署名を集め銚子市議会議長宛に提出、議会の同意も得たが野平前市長は「言を左右」にし、支援に応じなかった。
  2. 「近代化補助を行うための条件」への対応
    あとに記す。
  3. N参与の横暴(第2版では削除)
    「虎」ならぬ「市民」の威を借るN参与の横暴な対応が記されている。「銚子電鉄は決して物乞いをしているわけではありませんし、税金泥棒をするつもりもありません。」という銚電の姿勢が記されており、よほどひどいことを言われたであろうことが暗に想像される。書かれていることは控えめな表現なのだろうが、それでも第2版では消されてしまった。
  4. 岡野市長の公約(第2版では削除)
    『現銚子市長である岡野氏が選挙公約に「老朽化した各駅舎の修繕」を掲げたのも、銚子電鉄の存在そのものに公共財産としての価値を感じてのことと拝察致します』と記されており、一見岡野現市長への嘆願にも見えるが、実のところは公約を破ろうとしている岡野市長への批判であろう。
  5. 設備投資額(第2版では削除)
    設備投資に5億円以上。
  6. 支援者へのお礼
    「鉄道ファン、ネット市民、全国の皆様」へのお礼が述べられている。
  7. CD販売について
    「社運を賭ける」と「目標100万枚」の文言は健在。
  • 「近代化補助を行うための条件」への対応
    赤字は市長文書、青字は銚電社長文書、黒字は管理人コメントである。
  1. 事業計画の提出
    (銚電側:将来に向けた実現性のある事業計画が提出されていません。)
    まず(1)の実現可能な事業計画書の提出ですが、これは(2)の前社長不正借入問題に係る債務が確定次第、提出可能となります。すなわち不正借入については、現在、刑事事件として判決待ちの状況にあり、債権者、債権額共に未確定であります。当該金額が確定することにより、今後の資金繰りを見据えた上で「実現可能な事業計画書」を提出することが可能となります。
    • 無謀な回答だが、窮状を知りながら支援額も提示せず将来に向けた計画を立てろという要求自体が無理難題なので、まあこんなものか。
  2. 前社長不正借入問題の解決
    (銚電側:現在、顧問弁護士が債権者と和解を模索中で、一定の努力は認められますが、債権者及び債権額が確定されていません。)
    不正借入については、現在、刑事事件として判決待ちの状況にあり、債権者、債権額共に未確定であります。
    • 刑事の判決とは直接の関係はないはずなので時間稼ぎの回答だろう、ただ刑事事件に係る民事交渉の結果を確定しろと行政が(無茶を知りつつ)急がせること自体が無理難題なので、まあこんなものか。
  3. 経営状況等の公表
    (銚電側:会社の透明性を確保するため、経理状況等を市民に公表することが必要です。)
    (3)の経営状況の公表につきましては、平成16年、17年の2回に亘り、銚子市が監査法人を差し向けて、綿密なる監査が実施されております。一般市民への公表は特に行っておりませんが、当然のことながら毎年の株主総会において財務状況を明らかにしております(なお、現時点における株主は約400名です)。今後は、決算時において地元新聞への経営状況を公表することと致します。
    • 「銚電が隠しごとをしている」というネガティブキャンペーンに対する明確な反論であろう。議事録にも、平成18年3月9日に野平前市長が監査法人と契約したと発言した記録がある。(あずさ監査法人との報道あり。)ただ、ブロードバンド時代に地元新聞への公表だけではNET住人は納得しないだろう、なんのためのHPなのか。
  4. 自己負担分の確保(近代化補助に係る会社負担分)
    (銚電側:車両の検査費用及び改善命令に対する改善費用の捻出にも窮しており、近代化補助に係る自己負担分が現段階で確保するに至っていません。)
    (4)の自己負担分の確保につきましては、全社を挙げて経営状況の改善に励み、その費用の捻出に邁進したいと考えております。銚子市が銚子電鉄存続のために様々な努力を重ねておられる旨、弊社としても十分に理解し、また感謝しております。そのご期待に沿えるよう、今後とも精進を重ねる所存です。
    • ここは資金が無いと嘆願しておいて正解だろう。
  • 設備投資は5億円以上?
    オンラインショップの社長挨拶文では債務返済にも用いることになっていたが、今回は「5億円以上の設備投資が必要」としか書かれていない。近代化補助(緊急保全整備事業)を活用すれば自己負担は1億円で済むがその旨の記述はなく、行政と市民等に支援を求める文書としては正確性に欠けると言わざるを得ない。
  • CD100万枚、健在
    売上目標100万枚は健在である。目立ってアピールしており、この事業は社長の管轄なのだろうか。逆に言えば他にアピールポイントがなく、唯一の持ち駒といった感がしないでもない。ぬれ煎餅では増産のため無理をしてしまい、体調を崩してしまった人もいると伝わっている。支援者はこうした銚電のひたむきな努力に心を動かされ支援しているのだが、「CD100万枚で5億円」という発想からはひたむきさが感じられない。どうも応援ソングを安易に集金できる道具と捉えている節が感じられ、気に入らない。
  • 市民組織の記載なし
    お礼はなぜか「鉄道ファン、ネット市民、全国の皆様」だけであり、地元市民が抜けている。また支援の要となるはずの銚電サポーター組織について、何の記載もない。
  • 総じてみる
    行政に対する強い不満の表明と現市長への嘆願、そしてNET市民の支持取り付けが主な目的と見られる文書である。一方で銚電サポーター組織に触れていないことで実現性のある再建プランを提示出来ておらず、CD100万枚への期待が妙に浮いた結果となっている。あれはリップサービスとの声もあるが、実際のところ他に発表できることが何もなかったのだろう。因みにぬれ煎餅で5億円稼ぐなら、1枚20円として2500万枚焼く計画を立てる必要がある。
  • 退路断つ
    行政に対する強い不満の表明、つまりこれは退路を断つ行為である。もう行政に要請は出来ても縋ることは出来ない、自力に近い形で銚電を再建するしかない。大変潔く社内の結束を高められ、外部(NET)受けも良い決断である。
    しかし万が一銚電が解散した場合、銚電職員は「行政に表立って敵対した会社の元従業員」として地元での再就職が難しくなることも考えられる。発表が銚電職員総意の上であれば良いが、そうでないなら禍根を残す可能性がある。。後述するように小川社長は外部から来た人間で、地縁のある従業員とは温度差が多少あるかも知れない。
  • 危険な兆候?
    内情を知らぬ他所者の無責任なカンで申し訳ないが、今回の文書を読んで、少々執筆者(社長本人だろうと思われる)が追い込まれている印象を受けた。退路を断つとは、追い込まれた者の戦法である。対外的に過激で強硬な主張を行うときは、圧倒的優勢か絶望的劣勢の場合が多い。外部(今回はネット市民or全国の皆様)に助力を求めるときは、内部に味方がいないときである。
    現銚電社長の小川文雄氏は内山が社長だった当時の専務で、内山による横領が明らかになった後に自己資金で銚電株を買い取り、銚電再建に尽力したと言われている。一方で小川社長は、もともと内山が内野屋工務店(或は関連会社)から連れてきた人物とも言われている。ただこの辺の事情は伝聞によるもので、本当の事情はよく分からない。
  • 分裂を望む勢力
    もし想像通りなら、「内山の残党」で株式により強力な力を持つ「余所者小川社長」を敵視し結束する地元派と、数の論理により孤立し不当な(と当人が思える)地元市民からの干渉に為す術がない小川社長という構図が思い浮かぶ。結果として、互いに不必要なまでに警戒して妥協できない状況を生む。多分であるが、少数派には地元の有力者が接触を試みるかも知れない。不必要に少数派を追いつめると、「溺れる者はワラをも掴む」。社長という人種はどんなに力を持っているように見えても孤独である、意見を聞き入れてくれないと追い詰め過ぎてから気付いても手遅れである。
    一方多数派は協力者が多くていいと安心していると、思わぬ伏兵に泣くことになりかねない。既にグリーンピース関係者が銚電次長ブログに トラックバック<2007/1/3(水) 午後 11:02>コメント<2007/1/6(土) 午後 11:28>を掛けている。 この「関係者」はNETではかなり有名な活動家だが、銚電関係者がマークしている形跡は見られない。ならばなおのこと、極秘裏に浸透を計っている活動家は全くのノーマークであろう。「数は力」と安心していると、その数のひとつに泣くことになる。
  • もう一度聞きたいフレーズ
    現在はもう銚電HPから消されてしまったが、11月20日の「ご報告、お礼」には「銚子電気鉄道株式会社 電車が大好きな従業員一同」と記されていた。電車が大好きな従業員一同、たったこの一言でどれだけの人間が今もPCディスプレイに張り付いているか、銚子電鉄の人たちはご存知なのだろうか。支援者が見たいのは、銚電職員総意であることを示された発表文である。
    もし万が一、NET住人を自身(どちら側でも構わないが)の支持者にしようと試みても、それは全く無駄な行為である。どれだけNET住人の気に入りそうなリップサービスを行っても、NET住人はその真意に気付き離れてゆくだろう。緊急報告、そして11月20日の「ご報告、お礼」を発表した朝、それぞれがどんな気持ちで話し合ったのか今一度思い出して頂きたい。
  • おことわり
    この記事は、内情を知らぬ他所者の管理人のカンや妄想が多分に含まれています。実情に沿っていないことも多分にあると思いますが、あらかじめご了承下さい。

1月6日

  • 犬吠埼の初日の出、2万人増
    MSN毎日によると、千葉県警は5日、正月3ヶ日の人出状況を発表した。犬吠埼の初日の出の人出(これは3ヶ日合計ではないと思われる)は約5万人で、前年比約2万人増。銚電効果かどうか分からないが、水平線からの初日の出と観光客大幅増、そして銚子漁港水揚量日本一と銚子にとっては良いニュースが続いている。

1月5日

  • シャトルバス運行開始
    犬吠埼をめぐる岬めぐりシャトルバスの運行が開始された。ちばディストネーションキャンペーンに合わせたもので、平成19年1月5日から12月31日までの期間限定運行。料金は1日券(1日乗り放題)が500円、2日券が700円。シャトルバス内で購入できる。
    • 岬めぐりシャトルバス(銚子市HP内)
      ※ご注意
      JR銚子駅と表示されていますが、JRと銚子電鉄の銚子駅出入口は全く同一の場所にあります。また銚子市HPには記されていませんが、銚子電鉄の犬吠駅前には銚子電鉄犬吠駅というシャトルバス停留所が設置されています。
      ※お願い
      銚子電鉄利用より安く往復できる料金設定ですが、せめて片道は銚子電鉄をご利用頂きますよう当HPよりお願い申し上げます。
    • 新設された停留所(5日)、銚子駅方面に行く場合は対面側で待機
      photo-7743-2007.01.05-01a.jpg photo-7743-2007.01.05-01b.jpg

1月4日

  • 軌道工事へ一歩
    4日の銚電次長ブログによれば、軌道工事実施のための契約に向けて請負事業者との打ち合わせに入っているという。デハ1001は車輪が発注された程度で検査に入っていないが、恐らく軌道工事費用の方が優先されているのだろう。安全確保命令に対する報告期限が近づいており、これから銚電は一つの正念場を迎える。
  • 銚電サポーターズ発足、なのか?
    NHKは4日、市民サポーター組織が「銚電サポーターズ」という名称で発足すると報じた。同組織は「1億円を超える見通し」となる施設改修費をインターネットなどを通して募るとしている。
    じゃあ社長の言う5億ってなんだ?」と言うツッコミはさて置き、同日の銚電次長ブログでは「このことに関するこのブログでの報告は、もう少しだけ待って下さい。」と、あくまで慎重な対応。NHKの報道が勇み足ではないかとの指摘は、あながち間違いではないのかも知れない。ちなみに、デキトコCD100万枚に関するコメントは無し。
  • 2ch銚電スレ再編へ
    2chの銚子電鉄関連スレッドが再編される見通しとなった。従来、銚電支援の主力となっていたのは突発OFF板の銚子電鉄応援OFF会スレッド。車内中吊り広告や清掃・元旦輸送ボランティアなど率先して行動してきた。最近のマスコミに取り上げられるのはほぼ全てこのグループで、同スレッドは銚電支援のTeam2chの中心となってきた。「いつからTeam2chの公式スレッドになったのか」との異論も出そうだが、他に該当するスレッドが見当たらないことについてはほぼ異論は無いだろう。
    再編の理由は、支援とOFFとの混同が引き起こす問題点が表面化したため。本来は住人のOFFのための打ち合わせスレッドであり、住人の意識としてはやや排他的であったとしても当然のスレッドであったと思われる。しかし周囲からは2chによる銚電支援の主力スレッドであったと見え、銚電支援のための意見レスを無下に却下された(と思った)2ちゃんねらーの不満が高まっていた。これで荒れ模様が沈静化するかどうかは分からないが、すでに当該スレッドに別れを告げるボランティア参加者も現われており、ひとまずの区切りとなる模様である。

1月3日

NETボランティアを巡って

  • 朝日系列、好意的に報道
    テレビ朝日は3日朝に放送された「ニッポンの新春ワイド」で、「完全密着・銚子電鉄の年越し」と題して大晦日から元旦にかけての銚子電鉄の正月輸送を放送した。この中で、乗客の誘導に加わった2chのボランティアによる年越しカウントダウンや誘導作業の模様などを放送した。また、asahi.comマイタウン千葉はネットで広がった電鉄支援と題し、「2ちゃんねる」という実名入りで、正月輸送ボランティアのほかにも車内中吊り広告や駅広告による銚電支援を、金額も含め報道した。
    朝日系列は2ch支援をおおむね好意的に報道、元旦からネット君臨と題して死ぬ死ぬ詐欺疑惑を取り上げ、2chを激しく糾弾した毎日系列とは大きく対照的であった。「朝日は政治が絡まなければ出来る子」など朝日を見直す(?)声がある一方、報道機関の一方が強く主強すれば他の報道機関が対峙する報道を行うこともよくあること。銚電報道がマスコミ間の報道戦略に利用されているというのは考え過ぎか。
  • NET議論で紛糾
    正月輸送ボランティアに参加したメンバー同士がその活動について2chで議論、内容は反省会が少々ヒートアップしたようなものだが、なにせ2chでの議論なので衆目の下に晒され、その内容を銚電次長ブログに書き込む者も現れた。
    まず、ボランティア参加予定者14人のうち5人が参加しなかった。当日キャンセルか連絡そのものがとれなかったのかは不明だが、ドタキャンを非難する声が上がった(現地では「ボランティアを支援」する目的で銚子入りしていた支援者らが急遽ボランティアに参加し、人員不足を補った模様)。その後、犬吠駅の年越しカウントダウンなどが騒ぎすぎだとの声が上がり、当初は中傷派の嫌がらせかと思われたが実はボランティア参加者による書き込みであることが明らかとなった。匿名掲示板2chであるからスレでは議論相手が誰だか分からず、特に実際に顔合わせをしているボランティア参加者は疑心暗鬼を抱いた状態での議論だったようだ。
    結局議論は教訓を次回へ生かそうということで落ち着いたが、ボランティア活動の内情を広く晒す結果となった。しかも、本当か嘘か分からない話も多くある。これも未確認の話ではあるが、ボランティア同志は携帯番号を教え合っておらず、あまつさえ本名も知らずハンドルネームで呼び合っているらしく(再度繰り返すが未確認の話である)、そのコミュニケーション方法はボランティア活動としては独特である。
    忌憚のない議論を行うために専用の掲示板を用意する必要もありそうだが、それではボランティア非参加の2ちゃんねらーの反感を生みかねない。そもそも、それは匿名掲示板2chそのものを否定する行為でもある。情報途絶は支援欲の低下にもつながる。一方でその内惰は銚電次長ブログにも書き込まれており、2ch内部の問題では済まなくなってきている。内惰を晒しながらの活動が銚電支援にとって吉となるか凶となるか、先行きは不透明だ。
  • 現われた妨害者
    議論の内容にかかわらず、大きなスレではその議論を撹乱し妨害する者(荒らしと呼ばれる)が現われる。「煽り騙りは2chの華」とも言われるが、荒らしには議論の紛糾を楽しむ者と、議論の目的そのものを妨害とする者に大別される。ここで言えば、銚電存続の妨害を目論む者だ。その理由も「2chでバカにされた」から「某業者による工作」まで様々考えられるが、書き込みが銚電次長ブログにまで波及していることから、単なる愉快犯ではないだろう。少なくとも「スレ住人が気に入らないから銚電支援を潰してやる」ぐらいの意志は持っていると思われる。
    1日午後10:08に銚電次長ブログが更新された早々、ボランティアの行動に苦情を申し立てる投稿があった。それは犬吠駅でボランティアが騒いでいたがあれでは一般人が寄り付かないという、いかにもその場にいた者が書いたかのような苦情であったが、スレの議論が進むにつれ実情と合わなくなり(実際には実情と必ずしも矛盾していた訳ではないが、その時のレスの内容とは矛盾するように思われた)、その苦情はこっそりとブログから削除された。またボランティア参加者同士の議論に介入を計り、双方の疑心暗鬼を払大し撹乱しようとも試みている。その手口は少々手慣れたものとも受けとれ、2chに強い恨みを持つ個人か或いは銚電存続反対派、はたまた2chが社会に好意的に受け入れられるのを心良く思わないOFF板妨害工作者などのしわざではないかと疑われている。誰であるか明確ではないが、今後もこの様な妨害は続くと思われる。いづれにせよ本格的に利権団体や妙な市民団体が介入してくれば、この程度の撹乱妨害工作では済まないと考えられる。

CD100万枚で5億円調達、その根拠は

  • オンラインショップでデキトコ販売開始、しかし…
    銚子電鉄は2日あるいは3日より、オンラインショップで「デキちゃんはトコトコはしる限定版CD」の販売を開始した。しかし妙なのは、そこに記された社長名での挨拶文。ひとことで言えば、これまでと話が違うのである。挨拶文は次の通り。
  • 銚子電鉄を支援して下さるすべての方へ
    全国の皆様の温かいご支援により当社の財務状況も少しずつ改善して参りました。心より感謝申し上げます。また、ぬれ煎餅をご注文頂いたにも関わらず、商品が届いていないお客様、本当に申し訳ございません。一日も早くお手許に届くよう、全力を挙げて発送作業を続けておりますので、今しばらく、お待ち下さいますようお願い申し上げます。
    マスコミ等で報道されている通り、当社が自力再建を成し遂げるためには、前社長の債務問題をクリアした上で、緊急に必要な安全対策を行わなければなりません。そのためには少なくとも5億円程度の資金を確保しなければならず、その対策に苦慮しております。そんな折、当社の窮状を知った音楽関係者の方から提供された応援ソングをCD化し、販売する機会が与えられました。今後必要な資金を得るためには、CDの枚数に換算して約50万枚、製造原価や税金を差し引いた純益で考えると100万枚の売上が必要となりますが、鉄道事業存続に向けて何としてもこの目標を達成したいと考えております。
    現在、オンラインショップでは、ぬれ煎餅等の販売は行っておりませんので、諸方面からの応援もあって実現したCDの販売に社運を賭けるつもりで取り組んでおります。銚子電鉄が力強く復活への道を歩むことができるよう、今ひとたびのお力添えを心よりお願い申し上げます。
    平成19年1月2日 銚子電気鉄道株式会社  代表取締役 小川 文雄
  • 一見何の問題もないような挨拶文だが、以下に示す点が疑問である。
    1. なぜマイナーページで公表なのか
      今まで再建に必要な額は示されておらず、今回その額が銚電よりはじめて示されたわけだが、なぜそれがオンラインショップのCDコーナーという衆目に付き難いページで公表されたのか。
    2. なぜ5億円か
      改善命令をクリアするために最低限必要な費用は諸説あったが、朝日新聞などでは3千万円と報じられてきた。それとはあまりにかけ離れた高額が示されたことについて、少々戸惑いを禁じ得ない。
    3. 5億円の内訳が大雑把すぎないか
      「債務問題をクリアした上で、緊急に必要な安全対策」とあるが、つまり債務返済と緊急安全対策に5億円必要なのだろうか。そのうち債務返済に何億円必要なのか。全長30km近い鹿島鉄道では沿線自治体が5億6千万円拠出するとしていたが、全長6kmあまりの銚電になぜ5億円(債務返済を1億としても4億円)必要なのか、内訳についての何らの説明がない。
    4. 市民サポーター組織はどうなるのか
      銚電次長は12月30日のブログにて、年明け早々にプレスリリースをするとしていた。また12月16日のブログでは、「集めたお金は、総て安全対策工事費に費やし、それ以外には使わないことは確認されています。」とも述べている。しかし今回の社長のコメントでは、5億全額を銚電自らCD販売で調達し債務返済にも用いることになっている。これでは支援者から見れば180度の方針転換とも受け取れる。
    5. なぜ連名ではないのか
      緊急報告以降の発表は、社長と組合との連名か或いは会社名のみであった。今回は会社名と社長名のみであり、組合(従業員)の名がない。些細なことではあるが気になる点ではある。
    6. 銚電次長のコメントがない
      銚電の実質的な顔となっている次長であるが、デキトコがお気に入りの次長のブログになぜか何のコメントもない。「社運を賭ける」CDの販売に銚電次長が何のコメントもしないのは妙である。社長のコメント公表が次長の休暇である1月2〜3日であることも、些細なことではあるが気になる点である。
  • 異なる資金の行方・銚電直接販売と市民サポーター組織
    縁起でもないと言われるかも知れないが、銚電が鉄道事業存続を断念したと仮定しよう。銚電が直接にCDを販売していた場合、その売り上げ金は再建者のものとなる。具体的には債務を返済した残りは、残った煎餅事業会社、ひいてはその株主のものになる。(ちなみに小川社長は、銚電倒産の危機に際し銚電株を引き受けたと言われている。)
    一方で市民サポーター組織が支援金を集めていた場合、使われずに残った支援金は市民サポーター組織のもとに留まり、債権者や株主に流れることを防止することが出来る。その支援金は他の地方鉄道のために用いることができる。賛否あろうが、債権者や株主に渡るよりはマシだろう。
    鉄道廃止後を睨み、すでに資金の管理権争いが起きていると考えるのは深読みしすぎか。
  • 杞憂に過ぎないのか
    牧歌的な地方の会社が深く考えずに適当な発表をした、というのが真相なのかも知れない。ただ、カンを含めての感想であるが、鉄道事業存続に向けて銚電内部で意思統一がなされているのか疑問をもってしまうのが実情である。もちろん杞憂であればいいのだが、少なくとも銚電は5億円の内訳と再建の方針(銚電自力or市民サポーター組織の支援活用)を明らかにする必要があることだけは間違いない。

1月1日-2007年

  • 初日の出輸送無事に終了
    銚子電鉄は、年間を通じて最大のイベントとも言える大晦日から元旦にかけての初日の出輸送を無事に終了した。最近の報道で知られるようになったせいか、銚電次長ブログによれば例年より人出が多かった模様。また当初心配された天候も、ほぼ最良の状況で初日の出を迎えた。雲の上からではなく、水平線がら直接昇る初日の出が見られたのは地元でも20数年ぶりとも言われている。銚電にとって、まずは幸先のいいスタートとなった。
  • デキトコ正式版リリースへ
    デキトコこと「デキちゃんはトコトコ走る」を作曲した「みらあじゅ」が、正式版をリリースすると公表した。みらあじゅは大晦日から元旦にかけて、犬吠駅で自ら先行限定盤を販売した。残念ながら完売とはならなかったが、この結果をふまえて正式版を販売するとのこと。販売開始は1月下旬となる見通し。また、みらあじゅは2月1日から28日まで歌詞を募集する予定。
    デキちゃんはトコトコ走る公式HP
  • 元旦の午後、「新春初詣」のヘッドマークを付けて犬吠駅付近を走るデハ801。
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  • 元旦未明の犬吠駅CD売場(午前3時30分ごろ)
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  • 1枚目は大晦日の日没(地球の丸く見える丘展望台より)
    2枚目は外川駅で出番を待つデハ1002「元旦初日の出号」(23時15分頃)
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Last-modified: 2007-01-30 (火) (6302d)