━─ LRWC ニュース━─━─━─━─━─

3月31日

さようなら、3つの鉄道路線

  • 鹿島鉄道・くりはら田園鉄道・西鉄宮地岳線一部廃止
    3月31日をもって鹿島鉄道の全線、くりはら田園鉄道の全線、西日本鉄道 宮地岳線の西鉄新宮駅〜津屋崎駅間が廃止された。いずれも支援組織の活動があったが、廃止阻止には至らなかった。
    鹿島鉄道では運行休止を求める活動が続けられており、また31日の最終列車運行終了後には今後の活用に向けて数両が鉾田駅へ回送された模様である。くりはら田園鉄道では、くりでん応援クラブが平成19年3月20日にNPO法人化し保存鉄道化を推進するとしている。

銚子電鉄

  • サポーターズ、970万円の基金投入予定を公表
    銚子電鉄サポーターズは3/31の公式ブログで、枕木約2000本分の購入代金として銚子電鉄へ970万円を支出することを明らかにした。一方でなぜ約1300万円ある基金を全額支出しないのか等の新たな疑問も生まれた。
    また基金募集の本来の目的は、平成18年11月24日の鉄道事業改善命令に基づく枕木/踏切工事のためであったが、その工事がほぼ一段落した現在、どのような目的で基金を募集しているのが明確化することが必要である。
  • NET支援、事実上分裂
    NET支援者のうち、銚子電鉄やサポーターズと接触を持つ特定グループが活動の場をミクシィへ移していることが関係者より明らかにされた。これにより2ちゃんねる主体の進行プロジェクトはほぼ皆無となった。
  • 今後の支援は個人のモチベーションが鍵か
    970万円の投入を明らかにしたとは言え、サポーターズには規約変更や役員未公表、運営費の内訳などの解決されていない問題がある。2ちゃんねるは停滞しており、ミクシィは閉鎖的コミュニティである。これらのことから、一般のNET支援者が安心して容易に参加できる組織的支援方法は見当たらなくなった。
    一方で銚子電鉄への訪問者やぬれ煎餅の購入者は継続して存在している模様であり、名も無い支援者の根強い支援は続いている模様である。NET情報を見る限りでは地元の支援は活発化していないようであり、銚電支援は当面、鉄道ファンなど個人のNET支援者のモチベーションに掛かっているようである。

3月10日

静岡鉄道、クモハ20解体決定

  • 銚子電鉄デハ301と同型車
    静岡鉄道は3月19日(月)よりクモハ20を解体すると公表した。3月10日(土)より18日(日)まで一般公開される(電話による申込みが必要の模様)。
    クモハ20は、鶴見臨港鉄道が新潟鉄工と浅野造船所に発注し、昭和5年にモハ100形として製造した10両のうちの1両で、銚子電鉄のデハ301と同型車。またひとつ昭和の古豪が消える。

NET vs NET (銚子電鉄)

  • サポーターズ問題の波乱
    サポーターズの運営への疑問をめぐって、NETでは議論が紛糾している。もっとも議論のベースとなる情報が不足していることから議論らしい議論は出来ず、なかば罵り合いと化しているのが現状である。
  • 2ch vs 2ch
    ー部の者(銚電廃止賛成派?)を除いて、議論している者は銚電支援者同士であると見られる。2ちゃんねらー同士でもあり、いわば内輪の議論である。それに加え、銚子電鉄やサポーターズに直接に接触を持つ2ちゃんねらーらが匿名で議論に参加しているようであるから収集がつかなくなっている。
    「ゲートキーパー問題」でも知られるとおり、本来は自身の組織等をNET上で匿名にて擁護したり、自身の組織への対抗者を匿名で罵る行為は批判されてきた。しかし、2ちゃんねらーがボランティア活動に参加しているのは周知の事実であり、この点を問題にする声はこれまでなかった。このことが「関係者が匿名でNET議論にどこまで参加するべきか」という問題意識の形成を妨げたと思われる。
  • 関係者による匿名発言の可能性
    匿名であるから「誰が何を言っているのか」は確定出来ないが、その発言内容を見ると「関係者が匿名での議論に全く加わっていない」と信じることは難しい。銚電社員やサポーターズ関係者、特に役員にどこまで匿名発言が許されるべきか、自主的に考えられるべきである。
    サポーターズの運営に疑問を呈する救えwiki/LRWCも議論と無関係ではないので中立な評価は難しいが、もし仮にサポーターズ関係者が匿名で擁護していたとしても、サポーターズへの信頼を向上させうるに足る情報が全く提示されていない以上、その試みが成功しているようには見えない。また、万一不穏当な発言の一部が関係者のものであるなら、それは逆効果にしかなってない。行き過ぎた擁護は「怪しい者の集団」というイメージをサポーターズに与えるだけである。

銚子電鉄支援のゆくえ

  • 求めるものは何か?
    頑張っている銚子電鉄を応援したい、最初は皆そう思っていたはずである。いま支援者たちが銚子電鉄に求めているものは何だろう。趣味としている鉄道が残ることだろうか。存続に向けて好転しているという報せを聞くことだろうか。NETで共に応援するものがあるという連帯感だろうか。体を動かして社会活動しているという充実感だろうか。共に組織活動するなかで育まれた人との繫がりだろうか。助けたい人がいるからだろうか。
    人それぞれに求めるものは違ってもいい。ただそれぞれの道が合流した時、それが銚子電鉄存続への道に繫がっていればいいのだが、そう信じることが難しくなってきた。
  • 見えなくなった存続への道
    11月の銚電HPでの緊急報告、殺到したぬれ煎餅の注文、現地から入ってくる「夜中に煎餅を焼いているらしい」との声。半月もしないうちにオーダーストップ、そして多くのNET支援者たちは「どうすれば銚電にお金を入れられるのか」を真剣に考え合った。12月なかばに現れた市民組織計画、そして一波乱あったがその組織は支援金集めの核となるはずだった。銚電によるCD計画も浮上した。
    しかしCD100万枚販売表明は荒唐無稽であったし、サポーターズへの疑問も大きくなっている。管理人には銚電支援金集めの方法、ひいては銚電存続への道が見えなくなった。確実と信じられるものがなくなった。一体なにがいけなかったのだろうか。

あの銚子電鉄は今もあるのか?

  • 応援したかった銚子電鉄
    「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」と書かれた11月15日の「緊急報告」、「電車が大好きな従業員一同」と記された11月20日の「ご報告、お礼」。真摯な姿勢、会社挙げての取り組み。それが応援したい銚子電鉄だった。最近はあの時のような銚子電鉄の様子が伝えられなくなった。聞こえてくるのは悪い噂ばかり、良い噂は聞かない。ただNETに上がって来ないだけなのか、それとも銚子電鉄は変ってしまったのだろうか。
    NETやTVメディアで急速に広まった支援、それは地道な支援を補うものとは成り得ないのか。急速に集まった「労務の対価ではない支援金」が銚子電鉄を変えてしまったのだろうか。「応援」の2文字が急速に霞んでゆくのを感じる。そう思っているのは多分、ここの管理人だけではないと思う。
  • 気の進まない追求
    ここで書いたことが的確な支援へのきっかけとなってほしい、そう思ってきた。しかし今、自身の行為は「応援してきたはずのもの」への批判が中心となっている。これは辛いことである。危惧が現実であれば、さらに厳しく追求せねばならない。危惧が杞憂に過ぎないことを願うばかりである。

3月9日-銚子電鉄

救えwiki

  • 支援信号を設置
    5日に救えwikiとLRWCに銚電支援信号を設置、6日に銚子電鉄とサポーターズを別信号化した。詳細は支援信号を参照。

前社長

  • 求刑5年、内山は「私利私欲目的ではなかった」
    9日に千葉地裁で開かれた論告求刑公判で、検察側は銚子電鉄の前社長である内山健治郎被告に対し、懲役5年を求刑した。被告側は「無報酬で社長を務め、私利私欲目的ではなかった」として情状酌量を求めた。4月23日に判決が下される。

銚子電鉄

  • 公式HPトップページを大幅更新
    7日に銚子電鉄公式HPのトップページのデザインが大幅に更新され、大変スッキリとしたものとなった。一方で例のフレーズ「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」がなくなったが、こちらは過去のニュースリリースからPDF化されたファイルを見ることが出来る。
  • 銚電次長ブログへのリンク削除
    更新に合わせ、銚電次長ブログへのリンクが削除された。今のところ銚子電鉄側からのアナウンスはない。銚電次長は3/8のブログにて、「外部の業者に依頼して整理したそうです」と説明している。

銚子電鉄サポーターズ

  • 硬券型会員証発行開始
    4日、犬吠駅の発行分より硬券型会員証の発行が始められた。当日は犬吠駅前で演歌歌手の北川裕二氏によるミニコンサートが行われ、また仲ノ町駅ではデキ3のビューゲルを上げるファンサービスが行われた。
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  • 運営費の一部情報を開示、しかし…
    銚子電鉄サポーターズは3月5日の公式ブログで運営支出等の一部を開示した。運営資金129万4039円に対し支出額は102万0828円、僅か1ケ月半で運営費の大半を使ってしまったことになる。主な支出は「イベント費、人件費、通信費、初回会員証印刷費等」となっているが、詳細は公表されておらず不信感が高まっている。人事のほうでも役員構成が依然不透明であり、銚電次長がサポーターズ役員の1人らしいという情報が3月7日夜になってようやくNETに上がってきたような状況である。
     

3月3日-銚子電鉄サポーターズ基金のゆくえ

不満の高まり

  • 使途の疑問
    銚子電鉄サポーターズの運営への疑問が高まっている。きっかけは2月26日公式ブログに於ける、同ブログ管理人@大胡氏の発言(コメント欄の2007/2/27 2:25)であった。以下に当該コメントを示す。(一部人名/ハンドルネームは仮名とした)
    • 投稿者:管理人@大胡(α)2007/2/27 2:25管理人@大胡です。
      >Aさん
      ご心配有難うございます。勿論ですとも、基金の投入についてはしっかりと銚子電鉄の経営状況確認します。 後世に残る鉄道でなければ、基金投入は出来ません。 運営資金ですが、正直なところかなり不足しています。このままでは運営をするのに基金のほうから一部充てることになってしまいます。(規約13条3項)
      >Bさん
      応援有難うございます。 皆さんから色々なアイデアを頂いておりますが、すべては銚子電鉄が、しっかりとした経営基盤の上で安全に運行することが出来るようになってからのことだと思います。 そうすれば銚子電鉄とともに銚子の街創りに大いに役に立つことだと思います。
  • 疑問点
    上記のコメント、およびNET上での未確認情報を含め、次のような疑問点が浮上した。
    • 大胡氏の発言によれば、銚子電鉄の経営状況により基金投入可否が判断されることになる。もとより経営状況が危機的であることを承知のうえで立ち上げたサポーターズだったのではないか。また、銚電のために基金を投入しない場合は基金はどこへ行くのか。
    • 運営資金は2月26日の時点で129万0739円集められた筈であるが、大胡氏の発言によれば、僅か1ヶ月半でかなり不足しているという。どのように運営資金が使われたのか。
    • NET上での未確認情報によれば、サポーターズ基金は銚子電鉄の枕木工事には現在まで使われていないという。これは事実なのか。また事実であればなぜなのか、そしていつ使われるのか。

銚子電鉄と銚子電鉄サポーターズ

  • 両者の関係
    銚子電鉄と銚子電鉄サポーターズの関係をまとめてみる。
  • 発足式に社長出席(1月14日)
    平成19年1月14日に犬吠駅で行われた銚子電鉄サポーターズ発足式に銚電社長が出席した。社長の挨拶はよく聞き取れなかったそうである。下写真は当日撮影されたもの。左はサポーターズ会長の西川照幸氏、その右でマイクを握るのが銚電社長の小川文雄氏、一番右はコバマサ投手。
    photo-774-2007.01.14a.jpg
  • サポーターズへの支援を明言(1月25日)
    1月26日のサポーターズ公式ブログによれば、1月25日夕刻のサポーターズスタッフ会議へ銚電の小川社長が出席し、「サポーターズの活動について銚子電鉄側も支援することを明言」した。
    一見両者の協力体制が確立したかのようであるが、14日の発足式から10日も経ったこの時点でようやく支援を明言していることから、協力体制がスムーズではないことが推察される。
  • 銚電側からは現在も言及なし(3月3日)
    管理人が把握している限りでは、発足式での発言を除いて銚電側からサポーターズについて公式に言及した事実は確認できない。1月14日のサポーターズ発足式に小川社長が出席していることから「サポーターズは銚子電鉄とは関係ない」とは言わないだろうが、銚子電鉄公式HPにはいまだにサポーターズ公式ブログへのリンクすら設けられていない。

情報公開の必要性

  • 規約では支援者は納得しない
    大胡氏は初めから規約13条3項を持ち出し、工事基金の一部を運営に充てることの正当性を示しているが、この対応は誤りである。まずは支援者が納得するように現状を説明すべきで、「規約にあるから運営に充てる」というだけでは支援者は納得しない。規約は組織を律するためのものであって、支援者の心を拘束するものではない。
  • 規約は人知れず変更されている
    実はサポーターズの規約は少なくとも1度変更されている。大胡氏は規約13条3項を持ち出しているが、旧規約では工事基金の使途については第9条に記されており、しかも内容は全く異なっていた(旧規約の第9条については1月12日のニュースを参照されたし)。また旧規約第8条では、工事基金を運営費に充てないことが明確化されていた。
    当時LRWC管理人は「支援金流用防止という観点ではほぼ文句の付けようがない会員規約となった」と評したが、これら重要部分が告知されぬままに大きく変更されてしまった今、この評価は取り消さねばならない
  • もはや準備不足では済まされない
    急に設立された組織であったことからサポーターズの問題点の指摘は控えていたが、問題が浮上した以上は信頼回復のために情報開示は必要であると言わざるを得ない。少なくとも次の点が開示されなければ、今後LRWC管理人はサポーターズに全面的な信頼を置くことは難しいだろう。
    • サポーターズ副代表、運営委員、監事、その他未公表の主要メンバー全員の氏名公表
    • 旧規約から現規約へ変更した日、変更した部分、変更した理由、変更した事実を告知しなかった理由
    • サポーターズ基金から銚電の枕木工事への支出の現状、していなければその理由と支出見通し
    • サポーターズ運営費の支出状況

何をやっているのか?

  • 銚電は人質か?
    また根拠のない憶測で申し訳ないが、傍から見ていると銚電(会社側)とサポーターズが相手を追いつめる競争をしているように感じる。サポーターズの提案を受け入れないと工事費に困るから折れる筈だと銚電を追いつめ、一方で銚電が潰れると基金の行き場がなくなり困るからいずれ出す筈とサポーターズを追いつめる。まるで銚電(鉄道)は人質である。妄想かも知れないが、そんな構図が見に浮かぶ。
    期限まですでに1ヶ月を切った。ここの管理人が運営する銚子電鉄を救え wikiを見てどれだけの人がサポーターズに入会するのか分からないが、もし万が一サポーターズに問題があり、救えwikiを見てサポーターズに入会した人が1人でも後悔するようなことがあるなら、ここの管理人はその人に対し大変申し訳ないことをすることになる。ここLRWCでサポーターズには問題があると書く一方で、救えwikiでサポーターズへの入会を勧めている管理人としては、この現状は精神衛生上極めて宣しくない。
    せめてNET支援者が安心してサポーターズ勧誘活動が出来るようにしてくれよ!


Last-modified: 2007-04-01 (日) (6242d)