6月25日、ふるさと切手を発行予定 (4/28記)

  • 6月25日、ふるさと切手 「旅の風景シリーズ 第18集」 が、全国の郵便局で販売されます。切手デザインは銚子電鉄2000形(クハ2501) と犬吠埼燈台のほか、いすみ鉄道いすみ200型と小湊鐵道キハ200形のものが含まれます。フレーム切手ではなくオフセット5色印刷で1シート800円 (80円切手×10枚)、発行枚数は120万シートです。
  • また、切手シートを収めるケースがセットになった切手帳、「通常版切手帳 (旅の風景シリーズ 第18集)」 が7千部限定で販売されます。価格は切手シートとケースのセットで1200円です。一部の郵便局の窓口で販売されるほか、身近な郵便局での取り寄せや通信販売で購入出来るようです。

午後9時以降、デハ1000形の貸切が可能! (4/28記)

  • 4月26日の銚電公式ブログによると、7月31日までの平日の午後9時以降に、仲ノ町〜外川間でデハ1000形の貸切運転 (往復運転) が可能とのことです。2両編成の定期運行列車のうち1両を貸し切るものではなく、単行 (1両編成) の列車を貸し切るもので、デハ1002の場合、貸切運賃は往復で60760円です。
  • 運行ダイヤは、往路は仲ノ町を21:23 に出発して21:41 に外川到着、帰路は21:45 に外川を出発して22:02 に仲ノ町に到着するもので、往路は上り最終列車、帰路は下り最終列車と笠上黒生で列車交換します。
    つまり往復ともスタフ・通票交換 (所謂タブレット交換) があり、帰路の貸切列車は多分、笠上黒生 〜 仲ノ町間で通票ではなく 「通券」 を携帯することになると推定されます。
  • 昨年11月以降に、仲ノ町〜笠上黒生間でデハ1001(銀座線色) を使用した貸切列車が運転された事例はありますが、笠上黒生〜外川間での単行貸切列車は、銚電ぬれ煎餅ブーム以降では殆んど事例が無いのではないかと思われます。
    撮影が困難な夜間運転ですが、銚電では 「地下鉄気分をお楽しみいただけます」 と夜間運転のメリットを挙げています。
  • 貸切運転可能日は平日ですが、休日の場合は応相談としています。銚電公式ブログでは貸切車輌を 「デハ1000形」 としていますが、1ヶ月以上運用入りが確認出来ていないデハ1001(銀座線色) を使用出来るのかどうかは分かりません。
    日程や使用車輌、その他ヘッドマーク/サボ取付の可否やオリジナルデザインの切符 (弧廻手形) の作成等については、銚電に相談すると希望が叶うものがあるかも知れません。
  • デハ1001(銀座線色) は今年夏ごろ、デハ1002(丸ノ内色) は来年10月頃に引退が予定されており、また予定外の事情 (代替車の急遽導入など) によっては予定より早く引退となる可能性もあるため、今回が営団鋼製車を貸切できる最後の機会となるかも知れません。

5月3日、ぴったんこカン・カンに銚電登場予定 (4/28記)

  • 4月26日の銚電公式ブログによると、5月3日(金) の19時56分よりTBS系列で放送される 「ぴったんこカン・カン」 に、銚電が登場するとのことです。撮影は4月19日に行われた模様です。

5月5日、海鹿島イベントで記念入場券を販売予定 (4/28記)

  • 4月25日の銚電公式ブログによると、5月5日に海鹿島駅で開催される 『銚子電鉄開業90周年記念 「こどもの日」 イベント IN 海鹿島駅』 にて、記念入場券を販売するとのことです。軟券タイプで150円、限定300部です。

ひたちなか&秩父鉄道のイベントに銚電出展予定 (4/23記)

  • 4月23日の銚電公式ブログによると、4月28日(日) に那珂湊駅をメイン会場として開催される 「ひたちなか海浜鉄道開業5周年記念祭」 に、銚電が出展するとのことです。
  • また、railf.jpによると、5月18日(土) に秩父鉄道の広瀬川原車両基地で開催される 「第9回 わくわく鉄道フェスタ」 に、銚子電鉄が出展します。同鉄道で運行されている1000系電車 (元国鉄101系通勤形電車) は2013年度に引退が予定されており、わくわく鉄道フェスタで1000系車両が3編成揃うのは今回が最後となるとのことです。

【再建問題】 越川氏が銚電について言及 (4/23記)

  • 4月21日に市長選挙に初当選した越川信一氏は、翌4月22日に記者会見を行い、銚子電鉄の再建問題について 「上下分離方式にもメリット、デメリットがある。どういう支援がいいのか正確な情報を集めたい (東京新聞)」 と言及しました。
    銚電に関する越川氏の考え方が示されたのは、ウェブ上ではこれが初めてかと思われます。
  • 短いコメントですが、越川氏の発言から次のことを推定します。
    • 越川氏は現時点で、銚電を支援しないとは言っていない。
    • 「どういう支援がいいのか」 との発言は支援に前向きとも捉え得るが、これが支援を明示する発言であるとは断定出来ない。
    • 正確な情報を集めるとしており、情報を集めた後に方針を決める模様。現時点では明確な方針は定まっていない。
    • 「情報を集めたい」 ではなく 「正確な情報を集めたい」 とのコメントから、「この問題の厄介な点を認識しており、これに本格的に取り組もうとする姿勢」 が窺えなくもない。一方で、「正確な」 には深い意味は無いかも知れない。
    • 銚電を支援する場合、上下分離方式で支援する可能性と、上下分離以外の方法で支援する可能性がある。
    • 上下分離方式について 「デメリットがある」 と言及していることから、デメリットについて既に把握し、上下分離方式に対してやや否定的であるような印象を受ける。
    • 越川氏が銚電支援に積極的 (少々重い負担でも存続させる意志がある) か、或いは消極的 (場合によっては廃線も止む無しと考えている) かは不明。
  • 越川氏の任期は5月17日から4年とのことで、銚子市長への就任は暫く先となります。常識的に考えて、銚電の再建問題は新市長の就任後に対応となるはずなので、それまでは銚電周囲が静かであって欲しいものです。

市長選、越川信一氏が初当選 (4/21記)

  • 4月21日に投票が行われた任期満了に伴う銚子市長選挙は、現職の野平まさくに氏(65) を破り、新人で元市議会議員の こしかわ信一氏(51) が初当選しました。得票数は越川氏が1万3717票、野平氏が1万3007票で、710票差の接戦となりました。最終投票率は47.76%でした (前回は58.87%)。
  • 銚子電鉄の再建問題に関する越川氏の姿勢は不明です。

ほくそう春まつりで開運切符を販売予定 (4/20記)

  • 4月20日の銚電公式ブログによると、明日21日に北総鉄道北総線の千葉ニュータウン中央駅で開催される 『〜BMK お客様感謝〜 「2013 ほくそう春まつり」』 の銚電ブースにて、開運切符を50枚限定で販売するとのことです。価格は200円で、マルチ券風の限定開運券が付属します。

【再建問題】 現市長・野平匡邦氏のブログより (4/19記)

  • 現銚子市長であり、4月21日に投票が行われる銚子市長選挙への立候補を表明している野平匡邦氏のブログのコメント欄に、気になることが書かれています。
  • 投稿者や情報ソースが不明で書かれていることの真偽について判断できないため、ここでその内容を記すことは控えますが、なにせ現市長のブログに書かれていることなので、参考としてご紹介します。
  • 市議候補のブログのコメントと違い、ブログ主への批判なので、コメントに問題があるならブログ主が対処を実施するでしょう。当該コメントは、投稿より既に10日以上が経過しています。

【再建問題】 減便・運行停止の危機は本当か? (4/19記)

  • 4月11日に銚子市が銚子電気鉄道運行維持対策協議会を設置して初会合を開き、各紙がこれを報じたところですが、この記事から色々と推測してみたいと思います。

報道の概要

  • 組織
    銚子市は4月11日に 「銚子電気鉄道運行維持対策協議会 (千葉日報は銚子電鉄運行維持管理対策協議会と記載)」 を設置し、同日に初会合を開きました。
    交通事業者 (JR・バス・タクシー事業者) や地元観光商工業団体、北川財団など経済団体の代表ら17人が委員に就任し、国や千葉県がオブザーバーで出席しました。協議会の会長には伊藤浩一氏 (銚子商工会議所会頭) が選任されました。
     
  • 減便と運行停止
    協議会に出席した銚電の竹本勝紀新社長は、老朽化した車両の引退に伴い今年の夏に減便し、来年の秋には運行ができなくなるという見通しを示しました。今年7月に中古車両を導入する予定だったものの、資金にめどが立たず断念したとのことです。
    減便後は、現在30分前後の運行間隔を45〜60分に延ばすとしており、これは現在2編成で行われている運行を1編成のみで行うことを示していると見られます。銚子電鉄線は現在、下り20分・上り19分の所要時間で銚子駅〜外川駅間を運行しています。1編成のみの運用であれば笠上黒生駅での列車交換待ちも不用となり、折り返しを含めても45分間隔での運行は可能と思われます。
     

銚子電気鉄道運行維持対策協議会の委員

  • バス・タクシー事業者の委員
    銚電が過去に、ライバルであるバス事業者に潰されかけたエピソードは、書籍などに記載があります。減ったとは言え平成23年度の銚電の乗客数は47万9000人で、1日あたり約1300人です。
    1300人全てがバスに移行したとすると、バス1台に平均25人としても26往復52便が必要です。つまり 「朝7時台から夜7時台まで、毎時2往復4便のバスに平均25人が乗るだけの需要」 が存在するわけで、地方のバス事業者にとっては魅力的な需要です。銚電が廃止となれば、バスではなくタクシーに移行する観光客も少なくないと考えられます。委員にバス・タクシー事業者が含まれていますが、委員としてどのような見解を示すのか興味深いところです。
     
  • 観光関連団体の委員
    観光関連団体の委員に、(社) 銚子市観光協会が含まれているかどうか気になるところです。観光協会の会長は銚子電鉄サポーターズ副代表だった坂本雅信氏で、また、元銚電次長でサポーターズと深い関わりのある向後功作氏は銚子市観光プロデューサーです。銚電の前社長の小川文雄氏は、会社に無断で組織された銚子電鉄サポーターズによりクーデターを計画され、社長職を追放されかけた事実を2011年のITmedia社の取材で明らかにしています。
  • 北川財団の委員
    北川財団の理事長は北川淳治氏ですが、本人が協議会委員に就任したかどうかは不明です。財団の副理事長は、協議会の会長に選任された伊藤浩一氏 (銚子商工会議所会頭) と野平匡邦氏 (銚子市長) です。
     
  • 銚子商工会議所の委員
    銚子商工会議所会頭の伊藤浩一氏は協議会の会長に選任されており、また同氏は北川財団の副理事長でもあることから、協議会での影響は大きいものと見られます。参考として、銚子商工会議所の主要人物を記しておきますね。
  • 会頭    -- 伊藤浩一氏 (株式会社 岡田商店)
  • 副会頭   -- 澤田武男氏 (株式会社 銚子大洋自動車教習所)
  • 副会頭   -- 石坂道三氏 (ヤマサ醤油 株式会社)
  • 副会頭   -- 宮内  智氏 (株式会社 ミヤベル機工)
  • 専務理事 -- 石田  茂氏 (銚子商工会議所)
  • 理事    -- 笹島  豊氏 (銚子商工会議所)
  • 銚子の宣伝部長 -- ちょーぴー (銚子商工会議所 青年部)
     

車両の検査状況

  • 各車両の検査状況は、次のとおりとなっています。
    • デハ1001(銀座線色)
      「8月に車検が切れる車両 (千葉日報)」 はこの車両です。前回は2011年4月27日頃に検査出場し、5月7日より運用入りしました。本来は今年の4月頃に検査切れですが、昨年に桃太郎電鉄カラーから銀座線カラーへ塗装変更する際に3ヶ月の運用離脱期間があり、休車化して検査期限を延長しているようです。
      今年2月までは2日に1回程度の運用ペースでしたが、3月1日以降の約1ヶ月半の間に確認出来る運用は6日のみで (確認出来ないだけで他にも運用に入っている可能性はあります)、3月23日以降の20日間以上については運用入りが全く確認出来ていません。休車化により更なる検査期限の延長を目指している、のかどうかは分かりません。
       
  • デハ1002(丸ノ内色)
    「来年10月には同形の1両が廃止となる (MSN産経)」 のは、この車両です。前回は2012年10月12〜13日頃に検査明け運用復帰をしました。2月は運用が少なめだったようですが、3月以降は2日に1回程度のペースで運用入りしているようです。
     
  • 2001Fグリーン編成
    新車として3年前から運行を開始した車両です。新車と言っても、既に製造から半世紀が経過しています。前回は2011年12月23日までに検査明け運用復帰をしました。通常、長期検査は約2年毎ですが、なぜか前回は2010年7月24日の運用開始から僅か15ヶ月後の2011年10月中頃に検査入りしています。
    当初は2010年5月のゴールデンウィーク前後の運行開始を目指していたようで、監督官庁への車両導入手続きの申請は2010年4月13日付で行われています。通常は一週間程度で完了する手続きですが、監督官庁から銚電への照会 (静止輪重比や変電所容量など) もあり、手続きが完了したのは6月に入ってからでした。
    4月に監督官庁への申請をするためか、運行開始時の2001Fの検査標記 (中間妻面) は 「22-3 仲ノ町工」 となっており、「2010年7月の運用開始まで休車化手続きをせず、2012年3〜5月頃までに2001Fと2002Fの2編成を検査する必要性から2011年10月に検査入りした可能性」 がありますが、実際のところどうなのかは不明です。検査の有効期間を2年とすると、今年の12月頃まで継続して運用可能と考えられます。
     
  • 2002Fアイボリー編成
    こちらも、新車として3年前から運行を開始した車両です。前回は2012年3月23〜24日に検査明け運用復帰をしました。検査の有効期間を2年とすると、来年の3月頃まで継続して運用可能と考えられます。
     

「減便と運行停止の必要性」 への疑問

  • 今夏に減便する必要性はあるか?
    銚子電鉄の現在のダイヤは早朝深夜を除き、「2つの編成を用いた2つの列車」 が同時に運用に入ることになっています。しかし、2編成だけで 「現行2列車ダイヤ」 を維持することは出来ません。1編成が長期検査、1編成が日常的な検査のために運用を外れることを見込んで、最低でも4編成が必要です。逆に言うと、「長期検査を行う必要がない期間」 であれば、3編成あれば 「現行2列車ダイヤ」 を維持することが出来ます。
    今年8月にデハ1001(銀座線色) が検査切れで廃車となっても、デハ1002・2001F・2002Fの3編成があれば、2001Fの検査期限となる12月頃までは現行2列車ダイヤの維持が出来るのではないかと考えられます。また、検査の有効期間が少々無駄になりますが、デハ1001が引退する今年8月までに2001Fの検査を実施すれば、2002Fが検査期限を迎える来年3月頃まで現行2列車ダイヤの維持が出来る可能性があります。
     
  • 来年秋に運行停止となるのか?
    仮に今年8月にデハ1001(銀座線色) を引退させて今夏から減便するとしても、予定どおり2001Fと2002Fの検査を行うことが出来ます。2000形の検査入場期間を2ヶ月間とすると、2001Fは2014年2月頃、2002Fは2014年5月頃に検査出場すると考えられます。検査後の検査期限は、2001Fが2016年2月頃、2002Fが2016年5月頃です。
    つまりですね、「今年8月にデハ1001、来年10月にデハ1002(丸ノ内色)」 が引退しても2000形2編成が残るので、2001Fが次々回の検査期限を迎える凡そ3年後の2016年2月頃まで、減便1列車ダイヤで運行することが可能と考えられるのです。
    減便1列車ダイヤでは運用に必要なのは2編成なので (運用入り1編成 + 日常検査1編成)、デハ1002・2001F・2002Fの3編成が運用可能なうちに2001Fと2002Fを交互に休車化して検査期限の延長を行えば、減便1列車ダイヤでの運行可能期間は更にもう少し先延ばし出来るかも知れません。なのになぜ、竹本新社長は来年秋に運行停止となると説明したのか、報道からは分かりません。
     
  • デハ1001(銀座線色) の検査は不可能なのか?
    デハ1002(丸ノ内色) の引退は来年(2014) 10月に予定されています。ということは、今年8月に検査切れで引退が予定されているデハ1001(銀座線色) についても、検査を行えば来年10月までは基本的には運用できるのではないでしょうか。
    竹本新社長は、今年8月までのデハ1001代替車の導入を断念したとしていますが、数千万円が必要な代替車導入に対し、デハ1001の検査に必要なのは数百万円程度で済むと考えられます (その数百万円が用意出来ないというのであれば、それはまた別の話です)。仮に検査が出来るのであれば、来年10月までは現行2列車ダイヤの維持が可能となります。
    ただの鉄道趣味者には窺えない、デハ1001の検査が出来ない理由があるのかも知れませんが、今夏の減便や来年秋の運行停止の話と合わせ、「竹本新社長は本当のことを言っているのだろうか?」 という感想が拭えません。
     

竹本新社長

  • 協議会での役割
    銚子電気鉄道運行維持対策協議会での竹本新社長の主な役割は支援を求めることなので、鉄道運営が危機的状況にあることを強調して伝えるのは当然かも知れません。ただ、強調とは事実に基くものでなければならず、事実でないことを事実であるかのように言ってはいけないことも、また然りです。
     
  • 竹本新社長の発言の信憑性
    仮に、『代替車導入以外の方法で 「今夏の減便と来年秋の運行停止」 を回避する方法がある』 として、これを回避する方法が無いと協議会で説明していたとしたら、それは 「強調」 の枠を超えた不適切な説明である可能性があります。不適切な説明は、銚電に対する協議会委員の印象を悪化させる恐れがあります。
    一方で、協議会の設置・開催前に根回し済で、「今夏の減便と来年秋の運行停止」 を回避する方法があることを協議会委員らが事前に知っているとすれば、不適切な説明が問題とはならないかも知れません。でも、そうだとすれば、「そんな協議会ってなんだかなぁ・・・」 と思います。オブザーバーで出席した国っていうのが国土交通省であれば、説明が適切かどうか把握出来そうなものですけどねぇ。
    それに、協議会では問題とはならないとしても、銚子市議会で竹本新社長の発言の信憑性を問題視して、追及を始める議員さんがいるかも知れません。
     
  • 事実はどこに?
    念のために言っておきますが、当方は 「今夏の減便と来年秋の運行停止」 に係る竹本新社長の発言が事実ではないと断定している訳ではありません。ただ、事実ではない可能性を拭えない合理的な事情があると言っているのです。
    竹本新社長は協議会に対してだけでなく、銚子市議会や市民に対して詳しく説明を行う必要があるのではないでしょうか。ぬれ煎餅や記念切符を買い支えた一般支援者や鉄道ファンらに向けても、自社ホームページなどで説明をして欲しいところです。
     
  • 竹本新社長の印象
    出たがり屋の誰かさんと違って、なかなかメディアに登場する機会の無かった小川文雄前社長ですが、記事になるときは面白いことを言う人でした。また、小川前社長の話には矛盾が無く、真実性が疑われる発言の一つも思い当たりません。小川氏は、実直で嘘が無いという印象を残したと言えるのではないしょうか。
    一方で竹本勝紀氏について、昨年12月に社長に就任して以降に自社ホームページ上での挨拶や事情説明を行った事実が無く、その人柄が分かる報道も見当たりません。小川前社長に関する報道では一般支援者に向けたコメントがありましたが、2月の自主再建断念報道や今回の報道では、そう言ったものが一切ありません。また、竹本新社長が写っている3枚ほどのWebニユースの画像は全て、銚子市役所の中での姿で、銚子電鉄に近いところにいるというイメージがありません。
    総じて、竹本新社長についてどういう人物であるかよく分からず、当方としては 「自主再建を断念し公表してしまった人物」、「今夏の減便と来年秋の運行停止について本当のことを言っているのかどうか怪しい人物」 という印象しか受けません。「敗戦処理を負わされた気の毒な人物」 という評価をしていいのかどうかは、今の時点では分かりません。
     
  • 一般支援者への姿勢
    前記のとおり竹本新社長は、自社HPや報道に於けるコメントなどでの、一般支援者に向けた意思表示が全く見当たりません。3月の朝日報道で、銚電が一般への支援を要請出来ない事情も書かれていましたが、どうも竹本新社長の意識は銚子市役所へ向いていて、一般支援者はアウトオブ眼中なのではないかとの印象が拭えません。
    まぁ、一般支援者や鉄道ファンに頼っていては銚電の再生が覚束無いのかも知れませんが、一般支援者に無関心な姿勢だと、銚電が存続しても長期的には乗客の呼び込みに影響するのではないかと思います。
    もっとも竹本氏、長期のあいだ社長職を続けるのかどうかよく分からないんですけどね・・・。
     

運行危機と食品事業の売却

  • ぬれ煎餅部門の売却で減便・運行停止を回避する!?
    「目前に減便・運行停止の危機が迫っている、市や財団の支援はナゼか間に合わないーっ!」 となれば、「ぬれ煎餅部門を売って代替車をすぐに買えーっ!!」 ってな声を上げる人がいるかも知れませんね。銚電車両の検査状況を知らなければ、「今すぐ濡れ煎餅部門を売って代替車を買わないと銚電はヤバイのか、じゃあそうするべきだな。」 と思ってしまうかも知れません。
    「本当かどうかよく分からない、目前に迫った減便・運行停止の危機」 と 「ぬれ煎餅部門売却の危機」 は、目に見えないところで繋がっているかも知れないのです。
     
  • 実は、再建計画策定前の今が危ないっ!!!
    後述しますが、ぬれ煎餅部門を売却するか否かで支援内容や助成額が全く異なってきます。つまり再建計画は、計画の策定を始める段階で、ぬれ煎餅部門を売るか保有し続けるかを決める必要があります。事業収入の前提条件を設定しなければ、再建計画など策定を始めることすら出来ないのです。「再建計画案が決まってから検討しよう」 と悠長に構えていると、ぬれ煎餅部門の売却を前提とした再建計画案が市議会に送られてくるかも知れません。
    で、議員のAさんが 「この計画案はおかしい、ぬれ煎餅部門を保有し続ける計画案を策定して比較再検討するべきだ」 と指摘すると、「銚電には減便と運行停止の危機が迫っているので再検討する時間は無い、この案を呑みなさい。A議員、あんたは銚電を潰す気か!」 ってなことを言い出すB議員が現れたりするかも知れません。
    ぬれ煎餅部門を銚電に残せるかどうかは、再建計画の策定前が勝負です。市議会で追及されると拙いのは重々承知しているでしょうから、ぬれ煎餅部門の売却を目論む勢力は、議会が気付いて問題視する前にコトを進めようとするでしょう。
     
  • 検査状況と再建計画案の策定過程を注意深くチェック!
    「税の無駄遣い阻止」 と 「銚電の存続」 の双方を望む議員の方々は、「銚電の車両の検査状況」 と 「再建計画案の策定過程」 を注意深くチェックするべきです。検査状況をチェックして 「運行危機の本当のタイムリミット」 を把握すれば、「今すぐ濡れ煎餅部門を売らないと銚電は危ないから売却に同意しろ!」 と迫られても具体的に反論できます。
    また、策定の途中からチェックをすることで再建計画案が適正なものかどうか把握でき、「議会に回ってきたときには食品部門売却を前提とした再建計画案が策定済みで、選択の余地が無かった」 と言った事態を防止できます。
    ぬれ煎餅部門を狙う勢力は、自分たちに都合の良い再建策が策定されるよう秘密裡のうちに根回しをし、「時間が無いからこれを呑め」 と迫ってくる可能性があります。ですから、「まだ時間はあるし、策定途中の今のうちから議会に対して計画を明らかにせよ」 と求めることが重要です。ぬれ煎餅部門を狙う勢力の行動を予測出来ればこれに対抗できますし、逆に 「行動予測を怠り濡れ煎餅部門を奪われ、無駄に大きな出費を強いられる再建計画案を押し付けられた」 とすれば、その失策は議会全体 (つまり全議員) の責任です。
     
  • 売却を既成事実化されては手の打ちようが無い
    「減便・運行停止を回避するため止むを得ず」 との理由を付けて、議会の同意が無いうちに食品部門が売却されてしまう恐れも無いとは言い切れません。銚電は民間企業ですから、市との特別な取決めなどが無ければ、議会が法的に売却を阻止することは難しいでしょう。
    仮に売却を既成事実化した後で 「売却を前提とした再建計画案」 が市議会に送られて来た場合、銚電と市民を大切に思う議員の方々は、「無駄に大きな出費を強いられる再建計画案を呑むか、或いは涙を呑んで銚電を見捨てるか」 の選択を迫られることになります (アレッ? 以前にも似たようなことがありませんでしたっけ?)。
    議会が案を承認しなければ、銚電は濡れ煎餅と鉄道事業の双方を失ってしまうことになります。「既に濡れ煎餅部門を手に入れた勢力」 は鉄道事業の存続なぞどーでもよく、「再建計画案に反対した議員が銚電を潰した!」 ぐらいのことは触れ回るかも知れません。
     

助成負担、ぬれ煎餅部門を手放せば数十億円増えるかも?

  • 上下分離の線引き
    上下分離と言っても方法はいろいろあります。線路など鉄道の地上施設は自治体である市が保有し維持負担するとして、土地は市と銚電のどちらが保有するのか。地上施設や土地を市が取得保有するとして、銚電は市へ無償譲渡するのか、或いは市から銚電へ取得費用が支払われるのか。また、市がメンテナンス費用を負担し保有管理する線路など地上施設を銚電へ無料で貸すのか、或いは線路使用料を徴収するのか。
    運行は銚電が担当するとして、鉄道車両はどちらが保有してどちらがメンテナンス費用を負担するのか。仮に駅を市が保有するとして、駅を銚電に有料で貸すのか、無料で貸すのか、或いは無料で貸した上に管理費を市が銚電へ支払いするのか。
    また、地方税 (平成23年度は固定資産税590万8千円、都市計画税126万6千円) の減免措置はどうするのか、列車を動かす電気代はどちらが負担するのか。検討事項は多々ありますが、これら上下分離の線引きは、「銚電が無理なく事業継続でき、且つ銚電が不当に高い利益を得ない範囲」 を検討して決めることになります。
     
  • 食品事業放出で年間1億円の負担増
    仮に濡れ煎餅部門を銚電が保有し続ける場合、年間1億円程度の利益を見込めることから、市は線路等鉄道地上施設の保有維持に注力し、「代替車両の取得費用の全部ないし一部」 や車両・駅のメンテナンス費用などは銚電が負担することになる可能性があります。また、上下分離により銚電の負担が軽くなり過ぎる場合は、線路使用料を銚電から徴収するという形で上下分離の線引きを調整することができ、銚子市と銚電の双方の負担を適正に保つことも出来ます。
    一方で銚電が食品部門を手放すなら、銚電の収入は運賃と運輸雑収と売店収入ぐらいとなり、これで賄えない運営費用は全て、行政が負担する必要があります。場合によっては人件費の一部を行政が負担することになるかも知れません。
    なぜ銚子市行政が負担しないといけないかと言うと、泣いても笑っても 「運賃等の他に収入を得る宛が無い」 以上、行政が負担しないと鉄道事業の継続が出来ないからです。単純に言って、年間利益が1億円ほどの濡れ煎餅部門を手放すなら、行政負担は年間1億円ほど増えることになります。
     
  • 年間1億円なら、20年で20億円!
    行政負担が年間1億円増えるなら、20年間助成するとして20億円の追加負担が必要です。30年なら30億円です。これらのうち国や千葉県が負担する分もありますし、食品事業の売却益分は行政負担が減りますから、20〜30億円がまるまる銚子市民の負担となるわけではありません。しかし、近代化補助以外の国の助成はあまり期待できず、経営支援 (食品事業を売却して利益が年間1億円も減少した銚電の負担を軽くするため、市が負担する割合を大きく設定した上下分離の線引きによる、事実上の 「運営赤字の補填」) の多くが銚子市の負担となると思われ、銚子市民の負担は決して軽いものではありません。
    銚電のぬれ煎餅事業が安定して年間1億円ほどの利益を出し、且つ、銚子市が長期に亘り上下分離方式で銚電を支援するなら、どう考えても銚電が食品事業を保有し続けるほうが億単位で銚子市民の利益に適うのです (ぬれ煎餅部門を20億円で買い取るってんなら話は別ですけどね)。
     

ぬれ煎餅事業の保有継続こそ銚子市民の利益

  • 近代化に係る市の負担は数億円程度
    MSN産経は 「今後5、6年間で約6億円が必要」 と報じており、銚電が負担できないなら行政が負担する必要があります。でも、全額を銚子市が負担する必要はありません。運営赤字の補填と違い、設備の近代化に係る助成は国の支援が比較的厚い分野です。
    現在の支援制度の詳細が分からないので具体額については言えませんが、千葉県も支援に前向きであるとすると、銚子市の負担は、概ね必要額である6億円の半分から数分の一程度で済むのではないでしょうか。
     
  • 食品事業の保有継続なら上下分離の負担は軽い
    近代化に必要な約6億円の他に、上下分離という形での毎年の負担は必要になります。しかし、銚電が濡れ煎餅事業を保有し続けて、「年間約1億円の利益を鉄道事業の運営赤字に自社補填」 し続ければ、上下分離の線引きは、ぬれ煎餅事業を売却する場合と較べて 「銚子市の負担を軽くし、尚且つ銚電にとっても無理のない設定」 が出来る筈です。銚子市民のためを考えれば、ぬれ煎餅事業をどうするべきかは議論するまでもないですよね?
     
  • 味方につければ頼りない
    ぬれ煎餅ブーム当初は、2ch発のボランティアと銚電との関係が好意的に報じられたりもしましたが、彼らは銚子電鉄サポーターズとの関係を深めるか、或いは内紛により銚電周囲から離れていったようです。サポーターズには少なくとも3人の2ちゃんねらー出身者が役員に就任しましたが、前記のとおり前社長の小川氏は、会社に無断で組織されたサポーターズによりクーデターを計画され、社長職を追放されかけた事実を明らかにしています。
    銚電と直接に接触していた2ちゃんねらー達のその後の詳細は不明ですが、現状に於いて 「売却を阻止して銚電の濡れ煎餅を守ろう」 と活動している人物の情報は皆無です。結局のところ、現地に出向いて活動していた2ちゃんねらー達は、濡れ煎餅を狙う一派に取り込まれるか、そうでなければ内紛工作により排除されたか、或いは呆れて去っていったのではないでしょうか。「敵に回すと恐ろしいが、味方にすると頼りない」 との評価は伊達ではないですね。
    小川前社長のクーデター証言記事をすぐにクリックできるように、もう一回LINKを張っときましょうか? そう言えば2chの銚電スレのコピペ荒らしって、何故かクーデターのことには触れないんですよね、荒らすにはいいネタなのに。
  • 最後の砦は銚子市議会
    銚電の現社長は本当のことを言っているのかどうかよく分からない、市行政は市長の考え方次第、現地活動の2ちゃんねらー達は役に立たないかクーデター派に取り込まれて足引っ張ってるとすれば、あとは銚子市議会ぐらいしか頼れるものが思いつきません。
    市議会の議員さんの方々には、ぬれ煎餅事業が誰の手にあれば銚子市民の利益に適うのか、よくよく考えて判断して頂きたいところです。

 
 

「チーバくんと巡る鉄道の旅」 フレーム切手発売 (4/19記)

  • 4月15日、日本郵便関東支社よりオリジナルフレーム切手 「チーバくんと巡る鉄道の旅」 が発売されました。シート構成は80円切手10枚で、右下に 「海と犬吠埼燈台と犬吠駅と2001Fグリーン編成」 が写った写真が配されています。
  • 価格は1シート1300円で発行部数は3000部、簡易郵便局を除く千葉県内の全郵便局688局で販売されます。1局あたりの平均販売数は4〜5シート程度なので、確実に入手するなら急いだほうが良さそうです。通信販売は行わないとのことです。
  • フレーム切手の本体はフレーム部分 (写真の周辺部分) なので、写真部分だけでは使用出来ません。くれぐれも、写真部分と周辺部分 (日本郵便、NIPPON、80と書かれている部分) を切り離さないようにご注意下さい。

4月21日、ほくそう春まつりに出展予定 (4/16記)

  • 4月16日の銚電公式ブログによると、4月21日(日) に北総鉄道北総線の千葉ニュータウン中央駅で開催される 『〜BMK お客様感謝〜 「2013 ほくそう春まつり」』 に、銚電が出展するとのことです。

第5回フォトラリー・コンテスト対象に海鹿島駅 (4/16記)

  • 4月16日の銚電公式ブログによると、海鹿島駅の駅票が 『「鉄道の日」 関東実行委員会』 の主催する 『第五回 「関東の鉄道お宝発見」 フォトラリー・フォトコンテスト』 の対象お宝に選定されたとのことです。
  • フォトラリーは、関東の鉄道各社の指定場所で配布されるフォトラリー帳 (限定2万冊) に、選定されたお宝の写真を撮影してファイルしていくもので、お宝対象10点以上をファイルすると 「鉄道の日」 イベント会場 (平成25年10月5〜6日、横浜駅東口 「新都市プラザ」) で記念品がもらえます。フォトコンテストは、選定されたお宝他を対象とした写真コンテストです。
  • フォトラリー帳は、4月19日より配布されます。銚子電鉄では犬吠駅改札口 (9:00〜17:00) が配布場所です。その他、フォトラリー・フォトコンテストの詳細については下記HPにてご確認下さい。

【再建問題】 対策協議会が初会合、夏に減便か? (4/12記)

  • 4月11日に銚子市が銚子電気鉄道運行維持対策協議会を設置して初会合を開き、各紙がこれを報じました。

公式ブログ、20万HIT! (4/12記)

  • 4月11日深夜から12日の朝にかけて、銚子電鉄公式ブログである 「ちょうでんのブログ」 のカウントが20万を超えました。10万アクセスを達成した2012年7月11日深夜から、ちょうど9ヶ月目での20万アクセス達成となりました。
    • 20万HIT--平成25年 4月12日未明
    • 10万HIT--平成24年 7月12日未明
    • blog開設--平成23年 8月25日

12月までの乗客数、ほぼ前年並み (4/10記)

平成24年12月までの乗客数の月別推移グラフ

  • 上掲のグラフは、平成24年12月末までの月別の乗客数推移グラフです。ほぼ前年 (平成23年) と同様の推移となっており、3月の朝日新聞報道のとおり、2012年度の利用客数は前年並みとなるようです。
     

【再建問題】 市議候補のブログより (4/10記)

  • 4月21日に投票が行われる銚子市議会議員補欠選挙への立候補を表明している鎌倉金氏のブログのコメント欄に、気になることが書かれています。
  • 投稿者や情報ソースが不明で書かれていることの真偽について判断できないため、ここでその内容を記すことは控えますが、選挙事務所を開設している市議候補のブログに書かれていることなので、参考としてご紹介します。

5月5日、こどもの日イベントを海鹿島駅で開催予定 (4/10記)

  • 4月5日の銚電公式ブログによると、5月5日に海鹿島駅で 『銚子電鉄開業90周年記念 「こどもの日」 イベント IN 海鹿島駅』 を開催するとのことです。子供向けイベントのようですが、「海鹿島駅発行の乗車券等の販売」 は鉄道ファン向けの催しかも知れません (同駅は普段は無人駅)。

4月3日と4日、強風と地震で一時運休 (4/10記)

  • 4月3日に銚子市では強風が吹き、午後1時前に最大瞬間風速40メートルを記録しました。総武本線の飯岡〜銚子間で約5時間半にわたって運休となり代行バスが運転されたほか、銚子電鉄線でも午後5時頃まで一時運転を見合わせました。
  • また、翌4月4日には震度4の地震のため銚電が一時運休となりましたが、短時間で運転再開となったようです。

コンテナコレクション第9弾に外川つくし (4/10記)

  • トミーテックから7月に発売予定の 「鉄道むすめコンテナコレクションvol.9」 に、「外川つくし」 が含まれる模様です。
  • 4/11追記
    4月11日にトミーテックの公式HPが更新され、「鉄道むすめコンテナコレクションvol.9」 の発売が公式に案内されました。
    ・鉄道むすめニュース-- 4.11 コンテナコレクションvol.9が登場
     

運転免許の自主返納で銚電半額へ (3/29記)

  • 3月28日の銚電公式ブログによると、4月1日より運転免許証返納者の普通運賃が半額 (小人運賃適用) になるとのことです。対象は運転免許証を自主返納した65歳以上の銚子市在住高齢者で、半額で銚電を利用する際には 「運転経歴証明証」 及び 「銚子市住人シニア優待証」 の携帯・提示が必要です。
  • 弧廻手形や回数券など、普通運賃以外は適用外です。詳細は銚電公式ブログ等でご確認下さい。

鉄コレ営団色2両セット、5月発売に変更 (3/29記)

  • 4月に発売予定だったトミーテックの鉄道コレクション 「銚子電気鉄道デハ1000形 (元営団地下鉄復刻色) 2両セット」 ですが、発売が5月に変更となったようです。

TOMYTEC、営団色2両セットの画像掲載 (3/28記)

  • 3月28日にトミーテックHPが更新され、鉄道コレクション 「銚子電気鉄道デハ1000形 (元営団地下鉄復刻色) 2両セット」 の画像が掲載されました。

4月1日、BSでローカル鉄道の旅を放送予定 (3/28記)

  • NHK池上波で深夜のフィラー番組として放送されている 「ローカル鉄道の旅・関東甲信越」 ですが、4月1日午前5時00分よりBSプレミアムにて放送されます。

3月26日、大人の極上ゆるり旅に銚電登場予定 (3/24記)

  • 3月26日(火) の午前11時35分から、テレビ東京の番組 「大人の極上ゆるり旅」 で、「ローカル線で巡る旅・銚子電鉄/宮城の名湯・鳴子温泉」 が放送されます。撮影は3月14日に行われた模様です。

銚子一日旅人パス、発売期間一年延長 (3/24記)

  • 3月21日の銚電公式ブログによると、「銚子一日旅人パス」 の発売期間を、平成26年3月31日まで一年延長するとのことです。

朝日が特集記事 「銚子電鉄から見た震災」 を掲載 (3/24記)

  • 朝日新聞社のニュースサイト 「朝日新聞デジタル」 が、3月13日から17日にかけて、「銚子電鉄から見た震災」 と題した5本の特集記事を掲載しました。
  • 同記事によると、2012年度の利用客は前年並みの見込みとのことです。また、車両更新は2013年度および2014年度とのことで、デハ1001(銀座線色) だけでなく、2012年10月に検査明けしたデハ1002(丸ノ内色) についても、次回の検査を実施しないで引退となるようです。

【再建問題】 12月会議録公開、過干渉との指摘も (3/6記)

  • 昨年12月の銚子市議会の会議録が公開されました。宮内和宏議員が、幾つか興味深い発言をしています。発言の詳細、及び野平市長の答弁は会議録を参照して下さい。
  • 宮内和宏議員の発言ピックアップ
    • 「銚子市からの財政支援が全くなされていない、その銚子電鉄に、最近銚子市から過干渉、干渉のし過ぎ、越権行為ともとれる関与がなされているとのことであります。」
  • 「市長は銚子電鉄の運営方法を上下分離方式による経営方式の変更を提案されたそうですが、事実ですか。事実であれば、提案された理由をお伺いいたします。」
  • 「銚子電鉄の件なんですけども、現在ぬれせんべいを本業ではないにしても銚子電鉄でやっていることは間違いありません。それで、黒字で来ているということなので、その上下の分離方式、それを仮に採用した場合にはそのせんべい事業というのはどういうふうになるのか、市長は把握されていますか。」
  • 「極めて小さい会社がこのぬれせんべいのほうのこん包等に携わっているらしいですけども、そこに働くパートのお母さん方も何人かいるようですので、その辺に不安を感じていることも確かだというふうに私は思いますので、市長は今年の9月あるいは11月、銚子電鉄へ行かれましたか。それとも、ここへ銚子電鉄関係の方が来られて何を話されましたか。」

3月7日、コロプラ1日フリー乗車券を発売予定 (3/5記)

  • 3月5日の銚電公式ブログによると、3月7日より仲ノ町駅と犬吠駅にて、「コロプラ銚子電気鉄道1日フリー乗車券」 を販売するとのことです。位置ゲー 「コロニーな生活」 で利用できるカード、『コロプラ☆乗り物コロカ [銚子電気鉄道]』 が1枚付属します。
  • 価格は1200円、販売期間および利用可能期間は3月7日から来年 (2014年) 3月31日までです。 コロプラの公式HP (LINK) によると、「銚子駅でお乗り継ぎの場合、仲ノ町駅または犬吠駅で本乗車券を購入すると申し出・購入いただければ銚子駅から該当駅までの運賃は不要です。」 とのことです。(※3.6 一部修正)

クハ2501、パテ補修完了 (2/25記)

  • 2月初め頃からパテ補修中のまま運用に入っていた2001Fグリーン編成のクハ2501ですが、2月24日時点で、補修部分がグリーンに塗装された状態で運用に入っています。未確認ですが、2月22〜23日頃に塗装作業が行われた模様です。
     

【再建問題】 関連組織と人物、コンセンサスについて (2/24記)

その後の報道

  • 2月2日の午後以降2月6日までに、銚子電鉄の再建問題について下記の報道がなされました。少し落ち着いたのか、震災打撃や経営悪化、自主再建断念を強調した第一報とは少し異なり、千葉日報とNHKの記事タイトルには 「存続」 や 「資金支援」 など前向きな単語が入っています。
  • 大衆日報のタイトルは 「自主再建断念!」 となっていますが、サブタイトルには 『「上下分離方式」 を採用 新たな再建策として・・・』 と書かれています。
  • 第一報を含め、朝日新聞、東京新聞、千葉日報、NHKは2011年度 (平成23年度) の赤字が約9千万円であったと報じています。410万円の営業外収入や8047万円の特別利益を含めると、収支がほぼ同じであることに各紙が触れていない理由は不明です。
  • 千葉日報は 「運行存続の見通しに、市民の多くからは歓迎の声が聞こえた。」 と報じていますが、実際の一般市民の大方の意見を反映したものなのかどうかは分かりません。
 

自主再建断念への経過

  • 各報道等によると、記者会見で竹本新社長が自主再建断念を公表するまでの経緯は、概ね下記のとおりです。
  • 2012年10月9日の銚子電鉄の取締役会で、菅野泰氏を代表とする 「銚子電気鉄道 (株) 再建委員会」 を設置し、「北川財団、銚子市、千葉県、国交省」 に支援を要請して自主再建路線を断念することを決定した。
  • 2012年12月14日の銚子電鉄の取締役会で小川文雄氏が代表取締役社長を退任、社外取締役だった竹本勝紀氏が新社長に就任。
  • 2012年12月19日、銚子電鉄再建委員会が北川財団と銚子市に 「支援に関する要請書」 を提出。
  • 2012年12月20日、銚子市の小澤康孝理事 (旧銚子市企画調整担当参与、平成24年4月1日付で常勤一般職の理事に任命) 及び担当課長が関東運輸局を訪問、銚子電鉄の件で協議。当日に観音の南町踏切でデハ1001が衝突事故、支援のための協議の場を設けるよう強く助言を受ける。
  • 2013年1月9日、銚子電鉄再建委員会が北川財団の北川淳治理事長と面談。
  • 2013年2月1日、竹本新社長が記者会見で自主再建断念と支援要請を公表。
 

銚子電気鉄道 (株) 再建委員会

  • 銚子電鉄が社内に設けた委員会と思われますが、詳細は不明です。大衆日報は設置目的について、「鉄道事業と雇用を守るため」 と報じています。
  • 昨年12月19日に 「支援に関する要請書」 を提出した翌20日に、銚子市の小澤理事と担当課長が関東運輸局を訪問し協議しており、要請書の提出について、銚子電鉄再建委員会と銚子市と関東運輸局が予め日程等の調整をしていた可能性があります。
  • 千葉県には 「千葉県弁護士会の会長、および同弁護士会の刑事弁護センター委員長と高齢者・ 障害者支援センター委員長」、「千葉県市民オンブズマン連絡会議代表幹事」、「千葉県情報公開推進委員会委員」、「民主リベラル千葉代表」、「八ッ場ダムをストップさせる千葉の会による住民訴訟の弁護団長」、「リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件に於ける市橋達也被告人 (現・受刑者) の主任弁護人」 などの経歴のある 「菅野泰 (すげの やすし) 弁護士」 が存在しますが、銚子電鉄再建委員会の代表と同一人物かどうかは不明です。
  • 仮に菅野代表が当該弁護士と同一人物だとすると、「八ッ場ダム住民訴訟に於ける千葉県および国土交通省への対立姿勢」 が、「千葉県および国交省への支援要請」 にあたって良き交渉経験として生かせるか、或いは目に見えない壁となって立ちはだかるか気になるところですが、既にある程度の調整を県や国交省とも行っているとすれば、然したる問題とはならないのかも知れません。
 

北川財団とその周辺

北川財団

  • 名称と組織
    大衆日報は 「銚子商工会議所内の一般財団法人北川財団」 と報じていますが、「市長のつぶやき 33」 では 「北川記念財団」、「定例記者会見配布資料 (1月29日の野平氏のブログに記載)」 では 「北川淳治記念財団」 と記されており、正式名称は不名です。商工会議所の内部組織として、一般財団法人を設けることが出来るのかどうかは分かりません。
    銚子商工会議所公式HPには北川財団についての記載は見当たらず、「公益財団法人 公益法人協会」 が運営する 「公益法人等情報公開共同サイト」 が提供している法人検索でも、今のところ 「北川」 という名称が入った財団法人の存在が確認できません。名称と組織形態について、詳しい続報が欲しいところです。
    「市長のつぶやき 33」 によると、財団の理事長は北川淳治氏、副理事長は銚子商工会議所の伊藤浩一会頭と銚子市長の野平匡邦氏とのことです。4月の選挙により越川信一氏が新市長となった場合、越川氏が自動的に財団副理事長となるのかどうかは不明です。
  • 設立目的と基金
    北川財団の設立目的と基金について、毎日新聞は 「昨春、市内の企業支援のため設立された財団法人」、「市長のつぶやき 33」 は 『「記念財団」 の設立は、市が近く実施する公益事業支援のために私財を億円規模で拠出する構想』 と記しています。未確認情報によると、現在の基金は1億〜2億円のあいだ程度らしいです。
    基金の全額が北川淳治氏の個人資産をもとにしたものであれば、初期の基金額は北川氏の判断 (寄付の実施) にて一括で決まるような気もしますが、「市長のつぶやき 33」 には 「基金は徐々に造成中」 と記されています。どういう由来の資金が、どのように徐々に造成されているのかは分かりませんが、基金には北川氏の寄付金以外が含まれているかも知れません。
 

北川淳治氏

  • 北川淳治氏
    昭和2年9月生まれの85歳。「市長のつぶやき 33」 に 「北川様の郷里に対する支援活動」 とあり、銚子出身のようです。
    2010年6月24日付でITホールディングス株式会社取締役相談役に就任、2012年6月26日付で同職を退任。同相談役以前の経歴は、株式会社スタット・サプライ社長、株式会社スタット・コンピューターシステムズ社長、株式会社スタット・コンピュータ社長、株式会社スタット社長、株式会社エムケーシー・スタット社長&会長、ソラン株式会社社長&会長、TIS株式会社相談役など。
    2011年7月27日付の 「ゆかしメディア」 は、同メディアによる上場企業役員報酬ランキング2011 (2010年4月1日-2011年3月31日期) にて、北川淳治氏が3億6200万円でランキング15位であると報じています。ITホールディングスの有価証券報告書によれば、3億6200万円のうちITホールディングスの基本報酬が1700万円、ソラン株式会社の基本報酬が4400万円、ソランの退職慰労金が3億円となっています。
    上記役員報酬は、あくまで 「ITホールディングス及びその連結子会社の役員報酬の額」 であって、それ以外の会社の役員報酬や株式配当、保有株式の売却益等は含まれません。
  • ITホールディングス株式会社
    北川淳治氏が2012年6月まで取締役相談役の職に就いていたITホールディングスグループはシステムインテグレーター (業務用の情報システムの企画や構築や運用などを総合的に請負う事業者) で、2012年3月期のグループ売上高は3274億円と、メーカー系ではない独立系の専業システムインテグレーターとしてはNTTデータ (売上高1兆2511億円) に次ぐ規模となっています。ITホールディングスは2008年設立の共同持株会社ですが、M&A (企業の合併・買収) の繰り返しで成立しており、その経緯は複雑です。
    ITホールディングスグループの主要子会社が株式会社インテックとTIS株式会社で、2011年にTISと合併したのが株式会社ユーフィットとソラン株式会社です。北川淳治氏はソランの会長 (2011年3月31日退任) であり、また同社の主要株主でもありました。
     
  • ソラン株式会社
    1970年6月5日に松本市に設立され、1984年10月に株式会社エム・ケー・シーに社名変更された 「株式会社松本計算センター」 がソランの始まりですが、ソランの源流は旧松本系と旧スタット系に大きく分かれます。北川淳治氏は旧スタット系です。
    株式会社スタット・サプライは1976年4月設立で、北川淳治氏は設立時点で代表取締役社長に就任しています。1986年4月にスタット・サプライとスタット・コンピューターシステムズが合併し株式会社スタット・コンピュータに社名変更、1988年10月に株式会社システムウェアを合併。1989年4月に株式会社スタット・コンピュータと株式会社スタット・サービスが合併して株式会社スタットに社名変更、そして1997年4月に株式会社エム・ケー・シーと合併して株式会社エムケーシー・スタットとなります。さらに2001年10月にエムエス情報システム (旧長銀情報システム株式会社) と合併し、社名をソラン株式会社に変更しています。
    2005年には日本タイムシェア株式会社と合併、そして2011年にTISおよびユーフィットと合併し、TISを存続会社としてソラン株式会社は消滅します。その後も、旧スタット系のソラン北海道、ソラン東北、ソラン西日本がTISの子会社として存続していますが、2013年3月以降にTIS北海道、TIS東北、TIS西日本への社名変更が予定されています。スタット・サプライの小松市の出張所として開設され、ソランの北陸支店であったソラン北陸株式会社は、2012年にTISグループから離れてクレスコグループのクレスコ北陸株式会社となりました。
    ソランの社名の由来は、空翔けるをイメージした 「空+RUN (走る)」 の造語で、H-IIAロケット15号機によりピギーバック方式でマイクロ衛星の打ち上げを試みたことがあります (詳細は 「人工衛星 かがやき」 で検索)。またソランは、JAXAの光衛星間通信実験衛星 「きらり」 の衛星管制システムや、準天頂衛星 「みちびき」 をコントロールする地上システムの開発を行っていました。
     
  • TOB (株式公開買付) によるソラン株の売却額
    ITホールディングスは2009年11月10日、ソラン株式会社を連結子会社化するために1株あたり790円で株式公開買付を実施すると発表しました。買収される側が同意の上での友好的TOBです。同日付のZDNet Japanによると、ソラン自己株を除いた2600万株を買い付ける費用は206億円で、公開買付額790円には73.63%のプレミアムが加えられているとのことです (TOB公表前日の11月9日のソラン株の終値は455円)。
    同日時点で北川淳治氏が保有していたソラン株は231万5254株 (7.87%) で、単純に1株790円として計算すると、北川氏の持株の売却額は18億2905万660円となります。ただし、株の取得時に費用が発生していると考えられ、売却額イコール売却益という訳ではありません。また、北川氏が実際に全株を現金化したかどうかは不明です。
 

北川奨励賞

  • 概要
    北川奨励賞は、「難病児とその家族に対しての支援活動を行っている団体または個人に対しての助成活動」 を行うもので、北川淳治氏の個人寄付により平成11年に創設され、神奈川県を所轄庁とするNPOコーポレートガバナンス協会が主催しています。同NPOは平成11年の設立で、理事長は北川淳治氏です。
  • 活動
    事業報告書によると、北川奨励賞に係る支出額は平成22年度が385万8千円、平成23年度が357万374円となっています。平成21年度の支出は確認できません。平成23年度のNPOコーポレートガバナンス協会の寄付金収入は280万円で、事業報告書からは確認できませんが、北川淳治氏の寄付である可能性が考えられます。
  • 内閣府HP--NPO法人ポータルサイト
    「コーポレートガバナンス協会」 で検索すると、平成21〜22年度の事業報告書などが閲覧できます。リンクは出来ない仕組みですが、ZIP形式での書類一括ダウンロードが可能です。
 

北川財団と銚電再建問題について

  • 北川淳治氏には小さくない規模の公益事業支援を行うに相応の資産があり、また北川奨励賞により毎年数百万円単位での慈善活動を継続してきた実績があります。しかし、北川財団の支援対象は銚子電鉄だけではないと考えられ、また銚子電鉄は車両・変電所などの更新に今後5年間で約6億円が必要とされていることから、銚電の再建を 「北川氏の個人資産由来の財団基金」 だけで賄うのは難しいのではないかと思います。
    北川奨励賞や人工衛星かがやきのプロジェクト (軌道離脱用パラシュートに障害児ら260人の手形が印刷され、宇宙空間で広げて地球を背景に撮影する予定だった) から、難病児や障害児の支援への関心が深いと思われる北川氏ですが、個人的にどの程度の思い入れを銚子電鉄に持っているのかについても、報道からは窺えません。
  • 仮に銚子市や北川財団の支援により銚電が再建される場合、 「北川氏の個人資産由来の財団基金」 による銚電支援は部分的なものに留まり、費用の大半は、行政からの直接的或いは間接的な支援により賄われる可能性が高いのではないかと思われます。
    「北川氏の個人資産由来の財団基金」 による銚電支援としては、「行政支援を受けるとしてもなお、銚電が自身で費用を用立てる必要がある事業等への支援」 であるとか、或いは象徴的なプロジェクトへの支援などが考えられます。
  • 銚子市が北川財団を経由して間接的に支援を行う可能性については、現状では判断するだけの情報がありません。
 

銚電再建スキームとコンセンサスについて

  • 銚電再建問題について、報道では分からないことだらけですが、唯一、明確に明らかになった事実があります。それは、「決定的なコンセンサス (合意形成) の不足」 です。
    「活性化法 (地域公共交通の活性化及び再生に関する法律) に基く計画認定」 による上下分離方式の導入は、「今後も長期間にわたり重い資金負担をしてでも鉄道を残す」 との、国と自治体と地元有権者との確たる意志の合意が必要です。銚子市は銚子市民と市議会議員に対して関連情報を開示した上で上下分離スキームを示し、これを元に議会は議論し、「市が長期間にわたり大きな出費をすること」 について相当な期間をかけて銚子市民の合意を得る必要があります。
  • しかし、銚電の発表は突然で再建計画は今後半年かけて作成されることになっており、銚子市や北川財団の支援分担も決まっておらず、銚子市長に至っては 「上下分離方式の参考として鳥取県の若桜鉄道 (株) を研究中」 という有様です。
    要するに 「銚子市の行政、銚電の新経営陣、北川財団が会合しただけ」 というのが現状であり、「再建スキームすら決まっていない」 のが実態で、こんな状況でコンセンサスが確立されている訳がありません。スキームが確立していない事業に議員の多くが賛意を示す筈も無く、つまり議会への根回しも十分にされていないと強く推定出来ます。
  • 今年4月には銚子市長選が予定されていますが、上下分離方式による長期の鉄道支援には、市町村長が替わる程度のことでは揺らがない強固な自治体の意志が必要です。
    しかし、野平現市長の対抗馬として立候補を表明している越川信一氏が、銚電の再建について野平氏とどの程度の合意や情報交換をしているのかは明らかではありません。つまり、仮に越川氏が新市長となった場合でも、市が上下分離方式導入の方針を維持するのかどうかは明確ではないということです。
    総じて、自主再建断念や上下分離方式の導入について、十分な準備がされないうちに公表された感が否めません。準備不足というよりも、手順も何もかもが適当でない気すらします。コンセンサスを得る前に、一部の人たちが勝手に話を進めている感じがしないでもないですが、その行為が、今後に議会や市民からコンセンサスを得るにあたり益となるか障害となるか、気になるところです。
  • 「銚子市の行政、銚電の新経営陣、北川財団」 のほかに、銚電再建スキームに係わる主要キャストが県と国 (国土交通省) です。
    「市長と銚電の新経営陣、北川財団や各団体との間で話はついている。自分たちが進めている方法で銚電は再建される、自分たちに逆らう奴は銚電再建の妨害者だ!」 と言う勢力があるかも知れませんが、国土交通省が絡む事業に於いて、中途半端なコンセンサスで話を進めて後に合意が崩れる場合、銚子市に留まらない大きな問題を引き起こす可能性があります。
  • 銚子市では、銚子市立病院 (旧銚子市立総合病院) をめぐって行政と議会が大きく混乱しており、赤字を補填する病院事業会計補正予算案が議会で否決され、昨年度 (2011年度) は銚子市長が原案執行権を行使する事態となっています。
    上下分離方式導入後の銚子電鉄をめぐって同様の混乱が発生する場合、地方鉄道再建の切札である活性化法による支援制度について、「銚子のせいで制度そのものが信頼を失い、他の地方鉄道の再建が出来なくなる」 という不名誉な事態を招く可能性が、無いとは言い切れません。
  • 活性化法に基く上下分離方式の導入は十分な議論を経た上での合意形成が必須であり、「関係者の間で話がついているから文句を言うな」 で済まされる話ではありません。
    銚子電鉄の再建と存続には、広く銚子市民のコンセンサスを得ることが必要であり、銚子市行政が今後どのようにしてコンセンサスを得てゆくのか、興味深いところです。
     

 
 

3月16日のダイヤ改正を公表 (2/22記)

  • 2月22日、銚子電鉄は公式HPにて3月16日にダイヤを改正することを公表しました。

2月20日、RMライブラリー 「京王線 グリーン車の時代」 発売 (2/21記)

  • ネコ・パブリッシング社発行のRMライブラリー第163巻 「京王線 グリーン車の時代」 が、2月20日に発売されました。銚子電鉄2000形のルーツである京王2010形も掲載されています。

3月2日、鉄コレ京王2700系発売予定 (2/21記)

  • 2月14日、京王電鉄は京王れーるランドより、「鉄道コレクション京王帝都電鉄2700系2両セット」 を発売すると発表しました。ライトグリーンセットは3月2日より6000セット、アイボリーセットは4月6日より3000セットの限定発売です。
    屋根上・客窓・客扉・台車などが異なるものの、銚子電鉄デハ2001・デハ2002の雰囲気を模型で手軽に楽しむには好適です。

開業90周年&SL運行記念乗車券を通信販売 (2/21記)

  • 2月16日の銚電公式ブログによると、開業90周年&SL運行記念イベントで販売されていた記念入場券 (150円)、記念入場券セット (1500円)、記念乗車券セット (1000円)、記念弧廻手形 (大人600円・小児300円、使用不可能) を通信販売するとのことです。

開業90周年&SL運行記念イベント、予定どおり開催 (2/21記)

  • 2月1日から11日までにかけて、「銚子電鉄開業90周年記念&SL運行記念イベント」 が予定どおり開催されました。仲ノ町で展示された営団カラーのデハ1000形2両による営団幕の掲示、デキ3のテールライトへの後部標識板の取り付け (2月10日のみ) などが行われました。
  • 2002Fアイボリー編成を使用した 「鉄道画家テッペイ ギャラリー号」 ですが、イベント後の2月14日時点でもヘッドマークを付け、車内にイラストを掲示した状態で運用されました (その後の状況は不明)。
  • 1日車掌として列車に乗務したケロちゃんですが、日本民営鉄道協会による地方民鉄応援プロジェクトだったとのことです。

SLおいでよ銚子号、予定どおり運転 (2/21記)

  • 「SLおいでよ銚子号」 および 「DLおいでよ佐原号」 は、予定どおり2月2〜3日と5〜7日に試運転、2月9日から11日までにかけて本運転が行われました。
    「SLおいでよ銚子号」 に使用されるC61形蒸気機関車 (20号機) と旧型客車は、1月30日の早朝に銚子駅へ到着したあと、2月13日に幕張車両センターへ配給されるまで銚子をベースに運用されました。区名札には 「銚」 と標記されました。木更津から銚子への配給と試運転はDE10-1202、本運転はDE10-1752が担当しました。
  • 運転終了後、「SLおいでよ銚子号」 の使用車両は2月13日に銚子から幕張車両センターへDE10-1752牽引で配給されました。2月14日には同機で幕張車両センターから木更津へ配給され、同日深夜から15日朝にかけてEF64-1001の牽引で木更津から高崎へ返却されました。

明日以降のイベント関連ほか (2/8記)

自主再建断念報道で 「ぬれ煎餅」 のツイートが18倍に

アイボリー編成にヘッドマーク取付

  • 2月8日、側線に留置中の2002Fアイボリー編成の両エンドに円形のヘッドマークが取り付けられました。明日からの3日間に運転される 「鉄道画家テッペイ ギャラリー号」 に充当されると思われます。

記念弧廻手形の補足と、なんやらフォーラム記念入場券について

  • 2月8日の銚電公式ブログに、「開業90周年記念&SL運転記念弧廻手形」 についての補足が掲載されました。記念弧廻手形は車掌からも購入出来るとのことです。
  • てっきり、「仲ノ町会場と犬吠会場のどちらか一方で記念弧廻手形を提示すると、硬券タイプ来場記念券が1枚プレゼントされる」 のかと思っていたのですが、補足を見ると 「1枚の記念弧廻手形で、仲ノ町会場と犬吠会場にて各1枚づつ、計2枚の記念券ががもらえる」 ようです。公式ブログと現地でよくご確認下さい。

最近のエトセトラ (2/6記)

西村京太郎氏サイン会

  • 2月6日の銚電公式ブログによると、2月9日(土) の西村京太郎氏サイン会について、当日に50冊限定で販売される小説本 「銚子電鉄六・四キロの追跡」 に限り、サインを行うとのことです。握手と写真撮影は 「時間の許す限り対応させていただきます」 とのことです (購入者限定かどうかは不明)。

自主再建断念報道

  • 2月2日の午後以降、銚子電鉄の再建問題について下記の報道がなされました。さすがに地元紙らしく、大衆日報は詳しく報じています。
    ちなみに、大衆日報社長で銚子市議の越川信一氏は、現職の野平匡邦氏の対抗馬として4月21日の銚子市長選へ立候補する意向を表明しており、仮に当選すれば銚電再建問題の当事者の一人となります。

クハ2501パテ補修

  • 2001Fグリーン編成のクハ2501は、陸側 (外川駅ホーム側) の乗務員ドア付近を部分的にパテ補修している模様で、2月2日と3日、および5日にグレーのパテ地のまま運用に入りました。2月9日のイベント日までには車体色に塗られると思われますが詳細は不明です。
     

復刻デキ3

C61試運転

  • 「SLおいでよ銚子号」 は、2月2〜3日および2月5〜6日に試運転が行われました。香取市HPの記載どおりとすると明日2月7日が試運転最終日で、2月9日より本運転を迎えます。

2月1日、銚子電鉄が自主再建の断念を発表 (2/2更新)

自主再建断念の発表

  • 小川文雄氏は昨年12月の取締役会で社長を退任し、銚電ブーム後の平成19年6月27日に銚子電鉄の取締役となった税理士の竹本勝紀氏が、新社長に就任していたとのことです (ちなみに、平成19年6月27日は島田政典氏が取締役を退任した日でもあります)。
  • 小川前社長は73歳という高齢のうえ心臓手術を行うという健康問題を抱えていました。これらも社長交代の一因と考えられますが、毎日新聞は 『昨年末、「自主再建路線」 を進めてきた小川文雄氏が社長を退任。かわりに就任した税理士出身の竹本勝紀氏は、昨春、市内の企業支援のため設立された財団法人に資金援助を求めるほか、市や県へも支援要請するという。』 と報じており、また竹本新社長は記者会見で 「自主再建路線は不可能と判断した」 と明言したとのことです。
    当該記事からは、両者の再建策への取り組み方 (自主再建 or 外部支援) に相違があるように見受けられます。
  • 文書による公式なものかどうかは別として、小川前社長時代にも市に対して支援を要請しており、「自主再建路線」 が外部支援を否定している訳ではありませんが、報道からは何故か、竹本新社長が支援を求めることが新たな方針であるかのような印象を受けます。
    その理由の一つは、行政だけでなく新設された財団法人に支援を求めることにあるかと思われます。当該財団法人の名称など、詳細は不明です。
    もう一つは、「外部支援と引き換えに経営介入を受容するかどうか」 の違いではないかと思います。ここは大事なところですが、記事からは詳細が窺えません。竹本新社長が記者会見で発表しなかっただけなのか、記者氏の興味のない情報なのか、或いは記事にし辛い事情があるのかは分かりません。
  • 小川前社長の退任が、本人の同意によるものであったのかどうかは不明です。平成24年3月31日時点に於ける銚子電鉄の筆頭株主は小川文雄氏で27.08%、2位が銚電の労働組合の25.51%となっており、上位2者で過半数となっています。また、上位5者のうち4者は銚電関係者の保有と見られ、その合計は65%を超えています。
    昨年12月時点の株式保有状況は不明ですが、仮に平成24年3月31日時点と同じだとすると、小川氏は 「外部 (役員・従業員以外の株主) の反対票により退任させられた」 のではなく、「本人の同意により退任した」 か、或いは 「銚電内部の反対票により退任させられた」 かのどちらかであると思われます。
  • 社長を退任した小川氏が、取締役を退任したかどうかは不明です。千葉日報によると小川氏は 「相談役に退」 くとのことで、銚電との関わりが全くなくなる訳ではないようですが、どの程度の発言力が残るのかは分かりません。
    ただ、社長退任が支援要請直前だった (千葉日報) ことから、小川氏が自主再建断念に反対だったか、或いは 「支援要請を市が受け入れる条件」 が小川氏の排除だった可能性は低くないと考えられます。
  • 毎日新聞は 『運行と線路などの施設管理の主体を分ける 「上下分離」 を実施したりして、経営刷新を進める。』 と報じており、また千葉日報によると、線路などの施設は銚子市に譲渡されるとのことです。つまり、施設は銚子市が保有し、経営は銚子電鉄が行う 「公有民営」 の形へと経営形態が大きく変わることになります。
    さ〜て、「食品事業 (銚電のぬれ煎餅)」 とそこから生みだされる貴重な運営資金を、銚電は守ることが出来るのでしょうか。
  • 銚子市と新経営陣による経営態勢により、銚子電鉄は再建することが出来るのでしょうか。銚子市立病院 (旧銚子市立総合病院) の事例が参考になるかと思います。
    「銚子市立病院の再建に向けた市の取り組みは素晴らしい、安心できる!」 と思えるものであれば銚子電鉄の再建は期待が持てるものかも知れませんし、一方で 「銚子市立病院の再建に向けた市の取り組みは素晴らしくない、安心できない…」 と思ってしまうものであるなら、銚子電鉄の再建についても不安が残るかも知れません。
  • 最近の経営状況について、竹本新社長は記者会見で 「業績がやや持ち直してきている」、「普段の車両運行を継続するには影響はない」 と説明しており、「当面の運行に支障はない」 とのことです。一方で 「昨年10月には給与の一部が遅配するなど苦しい経営状況が続いている」 とも報じられています。
  • 竹本新社長は 「半年後をめどに経営再建策をまとめたい」 としており (東京新聞)、つまり経営再建策がまとまるまでの半年程度について、運行を続けられるメドがあるように見受けられます。
    同じく東京新聞は 『同社の支援要請に対し、市は 「検討する」 とし、具体的な協議を行う考えを示した。』 と報じており、昨年12月の小川社長退任後の僅かな期間、或いは小川氏の退任前から、既に大方の話が付いているような印象を受けます。
 

上下分離方式について

  • 新しい経営形態について、千葉日報は 「線路などの施設を銚子市に譲渡する一方、経営は引き続き同社が行う公有民営の形」 と報じています。
    現在の銚子電鉄は第一種鉄道事業者ですが、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」 に基く鉄道事業再構築実施計画により最初に公有民営化方式を採用した若桜鉄道の事例と同じ方式だとすると、線路を保有する銚子市が第三種鉄道事業者となり、列車を運行する銚子電鉄は第二種鉄道事業者となります。
    ただ、銚子市が本当に鉄道事業者となるのか、これまでの報道からは明確には分かりません。
  • 公有民営による上下分離方式の採用は、施設維持費を行政が負担することにより列車を運行する鉄道事業者の負担軽減を実現するもので、一般的には前向きな鉄道支援策であり再建策と言えるものです。行政による財政支援が決まったも同じの目出度い話であるはずのものであり、決して、倒産とか列車の運行停止とか悲観的な未来へ向かう事象を示すものではありません (支援を反故にするなど銚子市が手の平を返さなければの話ですが)。
    にもかかわらず、「自主再建を断念」 や 「健闘及ばず」 との悲観的な記事タイトルが並んでいるのを見ると、何か喜べない事情があるのではないかと勘繰らざるにはいられません。
 

銚子市長の野平匡邦氏

  • 銚子市長の野平匡邦氏は、平成14年に市長初当選。平成18年の市長選で落選した後、平成21年のリコール選挙で2回目の当選。任期満了に伴い今年4月に市長選が行われますが、野平氏は3選を目指し、既に出馬する意向を表明しています。
  • 2期目の市長職に於ける、銚子電鉄に係る野平氏の発言をピックアップしてみます。
    • 2010年(平成22年) 9月8日の市議会で、「銚子電鉄の意向をはっきり公表していただいた上で、おつき合いをするタイミングを図りたいと、こういうふうに考えております。」 と、両備グループへ接触する意向があることを表明。
  • 2012年(平成24年) 3月13日の市議会で、「銚子市内のいろんなインフラ、公共施設の整備を関連づけながら選択をしていくということまで入っていかないと、銚子市に残された観光の本当にすばらしい宝と言われる銚子電鉄を失ってしまうおそれもあるのではないかなというふうに心配を実はしております。」 と、銚電を中心とした沿線への公共施設の整備を示唆。
    一方で、「企業のいろんな意味での過去のスキャンダル、トラブルもありまして、なかなか銚子市が正面からおつき合いできるような状況がない」 と、市とのトラブルを理由に補助ができないとの考えを示す。
  • 2012年(平成24年) 6月19日の市議会で、「車両をどうするのか、変電所をどうするのかというふうな、資金繰りをどうするのかということをですね、言っていただかないと、銚子市側もこの銚子電鉄をお客様でサポートする計画を立てていいものやら悪いものやらわかりません。」 と発言。
    車両・変電所更新の資金繰りに困っている銚電に対し、「サポートするかどうかは、車両・変電所更新の資金繰りの解決策を銚電自身が示したら考える」 との考えを示す。
  • 野平氏は、過去のトラブルを理由に支援を渋る消極的な姿勢を示す一方、両備グループへの接触やら銚電を中心とした公共施設の整備やら、やたら積極的だったり大掛かりだったりする構想を示しています。
    銚電を何とか走らせるための最低限の設備補助を断る一方で、巷で話題の再生仕掛人を呼ぼうとしたり、銚電の存続を前提とし中心とする公共施設整備構想を示す矛盾は、いったいどう捉えればよいのでしょうか。
  • 証明、となると出来るかどうかは分かりませんが、印象としては、経営陣が交代すれば大掛かりな助成をするというのが野平氏の姿勢という印象を受けます。野平氏だけでなく、前市長も経営陣の交代を望んでいた感じでした。事実、支援要請直前に小川氏は社長を退任しています。
    その印象が合っているかそうでないか、小川文雄社長が退任した今後の銚電の推移をよく観察していこうかと思います。
  • 適切な財政支援が無ければ公共交通は疲弊しますが、放漫で過剰な財政支援は自治体自体の疲弊を招きます。天下りや違法なキックバックにより第三セクターが喰い物にされ、自治体財政がピンチになるのは良く聞く話です。
    銚子電鉄に係る銚子市の財政支援は、適切な規模で行われて欲しいものです。放漫で過剰な財政支援により銚子市の財政が傾くようなことがあれば、銚電自身が市民から憎まれてしまいます。放漫で過剰な支援を受けている間は天国だとしても、市財政が傾けば、やがて鉄道の維持も出来なくなる地獄が待っています。
    支援が適切に行われるといいですね。本当に、そう思います…。
 

新社長の竹本勝紀氏

  • 1962年(昭和37年) 生まれの50歳、慶応義塾大学経済学部卒。千葉県税理士会千葉東支部所属、TKC全国会会員。
    平成19年6月27日に銚子電鉄の取締役へ就任 (但し監督官庁へは平成22年10月5日に届出、同10月12日受付)、千葉日報によると社外取締役。銚電以外にも、数社の社外取締役・監査役を兼任。
  • 取締役への就任以前は、税理士として銚子電鉄に係わっていた模様。「朝が始まる」 のCDが銚電から発売されたのは、竹本勝紀氏と MURATA BAND のメンバーが知り合いだったからとのこと。
  • 平成2年1月に竹本一忠税理士事務所へ入所、税理士登録は平成11年8月。平成14年4月に伊藤弘税理士事務所へ入所、同事務所の基盤を引き継ぐ形で平成21年4月に竹本勝紀税理士事務所を開業。
    運営する税理士事務所のスタッフは26名 (平成21年9月1日現在)、クライアントは法人顧問先が410社、個人顧問先が200件とのことで、税理士業界のことは知りませんが、概ね中堅規模の税理士事務所ではないかと思われます。
  • 事務所所在地が千葉市中央区で、審査付論文の学会発表が複数件あるなど、都市部で熱心に仕事をこなしているようなイメージがあり、あまり 「銚子電鉄に密接に係わっていた税理士」 という感じがしません。鉄道事業の特殊性にどの程度精通しているかも不明です。
    一方で MURATA BAND のCD発売に関するエピソードもあり、銚電経営に関する手腕の程は未知数です。
 

統計

  • 年度別の乗客数推移グラフ (平成10年〜23年まで)
    平10〜23年 乗客数の年度別推移グラフ
     
  • 月別の乗客数推移グラフ (平成24年8月末まで)
    平成24年8月までの乗客数の月別推移グラフ
     
  • 平20〜23年 収支推移
    平20〜23年 収支推移グラフ
     
  • 運輸収入の収支推移
    平20〜23年 運輸収入推移グラフ
     
  • 食品事業の収支推移
    平20〜23年 食品事業の収支推移グラフ
     
  • 項目別の収入額推移 / 収入割合推移
    平20〜23年 項目別の収入額推移グラフ 平20〜23年 収入割合推移グラフ
     
     

2月1〜11日のJR・銚電イベント予定メモ (1/31更新)

  • 各日ごとのイベント予定をまとめてみました。なにぶん情報が多いので、記載漏れや間違いがあったらスイマセン。正確な情報はLINK先でご確認下さい。
  • 2月1日(金) 〜3日(日)
    【JR】「SLおいでよ銚子号」 試運転の可能性あり。
      └香取市HP (LINK) によると、2月2〜3日が試運転予定日。
    【JR】SL記念入場券発売 (700円・2月1日 9時30分〜)
      └銚子駅6000セット、佐原駅6000セット。デザイン異なる模様。
    • 仲ノ町車庫でデキ3展示。
    • 銚子駅・銚子電鉄のりばで記念乗車券等を販売 (10時00分〜15時00分)。
      ・記念入場券セット (1500円・記念ポストカード1枚プレゼント)
      ・記念乗車券セット (1000円・記念ポストカード1枚プレゼント)
      ・記念入場券 (150円)
 
  • 2月4日(月) 〜8日(金)
    【JR】「SLおいでよ銚子号」 試運転の可能性あり。
      └香取市HP (LINK) によると、2月5〜7日が試運転予定日。
    • 仲ノ町駅で記念乗車券等を販売。
      ・記念入場券セット (1500円・記念ポストカード1枚プレゼント)
      ・記念乗車券セット (1000円・記念ポストカード1枚プレゼント)
      ・記念入場券 (150円)
 
  • 2月9日(土) 〜11日(月・祝)
    【JR】「SLおいでよ銚子号」 運転。→ 各駅の発着・通過予想時刻 (香取市HP)
    【JR】銚子駅でSL記念の弁当、菓子、グッズ等を販売 (9時30分〜16時30分)。
    「記念プレート、ミニヘッドマーク、自由帳、タッチアンドゴー、C61キーホルダー、C6120ストラップ、C6120クリアファイル、記念弁当、記念どら焼き」 など (※記念弁当のみ、14時30分で販売終了)。→ 販売品詳細 (PDF)
  • 【日時限定】銚子駅前で西村京太郎氏サイン会 (※2月9日のみ、16時00分〜)。
  • 【日時限定】犬吠駅前広場で焼きそば他の模擬店 (※2月9日〜10日のみ)。
  • 【日時限定】犬吠駅で銚子電鉄の肉飯弁当を販売 (※2月9日〜10日のみ、10時00分〜)。
  • 【日時限定】仲ノ町車庫で鉄道フリーマーケット (※2月10日のみ、10時00分〜15時00分)。
  • 【日時限定】犬吠駅前広場でミニSL運転、乗車無料 (※2月10日のみ、10時00分〜15時00分)。
  • 犬吠駅前広場で伊藤風船屋による風船パフォーマンス。
      └(11時00分〜12時30分、13時30分〜15時00分)
  • 仲ノ町車庫でデキ3展示 (※2月10日に姿が変化)。
  • 「鉄道画家テッペイ ギャラリー号」 を運転。
  • ケロちゃんが1日車掌として列車に乗務 (雨天時は犬吠駅にて1日駅長)。
  • 銚子駅特設会場で記念乗車券等を販売 (9時30分〜16時30分)。
    ・記念入場券セット (1500円・記念ポストカード1枚プレゼント)
    ・記念乗車券セット (1000円・記念ポストカード1枚プレゼント)
    ・記念入場券 (150円)
    ・記念弧廻手形 (大人600円・小児300円)
      └仲ノ町・犬吠会場で提示すると硬券タイプ来場記念券プレゼント (10時00分〜17時00分)
  • 銚子電鉄の有人各駅で記念弧廻手形を販売 (仲ノ町・観音・笠上黒生・犬吠・外川)。
    ・記念弧廻手形 (大人600円・小児300円)
      └仲ノ町・犬吠会場で提示すると硬券タイプ来場記念券プレゼント (10時00分〜17時00分)
  • 犬吠駅売店で 「ポストカード入り ぬれ煎餅 三味」 を販売 (1000円・9時00分〜17時00分)。
 

2月9〜11日、「ポストカード入り ぬれ煎餅」 限定販売 (1/31記)

  • 1月31日の銚電公式ブログによると、蒸気機関車の写真をデザインした特製ポストカードが入った 「銚子電鉄開業90周年記念&SL運行記念 ポストカード入り ぬれ煎餅 三味」 を発売するとのことです。
  • ポストカードの種類は、公表された3種にシークレット1種を加えた計4種類で、商品1つにつき1枚入っています。価格は1000円、犬吠駅売店にて2月9日から11日までの期間限定販売です (なくなり次第終了)。

1月30日、C61-20と旧客が銚子へ到着 (1/30記)

  • 1月30日の早朝5時49分、「SLおいでよ銚子号」 に使用されるC61形蒸気機関車 (20号機) と旧型客車が、オヤ12 (事業用車) 随伴により銚子駅に到着しました。幕張からの牽引は、前日に続きDE10-1202が担当しました。

1月29日、C61-20と旧客が幕張へ到着 (1/29記)

  • 1月29日、「SLおいでよ銚子号」 に使用されるC61形蒸気機関車 (20号機) と旧型客車が、オヤ12 (事業用車) 随伴により幕張車両センターに到着しました。
  • 配給輸送は1月28日から1月29日にかけて行なわれ、高崎〜木更津間は高崎車両センターの茶釜EF64-1001、木更津〜幕張間はアンパンマントロッコ運転で活躍したDE10-1202が牽引を担当しました。
  • 香取市HPによると、2月2〜3日および5〜7日に試運転が予定されています。ただ、実際にいつ走るのかは不明です。

2月10日、デキ3の姿を変化させる予定 (1/29記)

  • 1月29日の銚電公式ブログによると、同日までにデキ3復元作業の全工程が完了したとのことです。また、イベント中の2月10日に、デキ3の姿を変化させることが公表されました。

2月9日、西村京太郎サイン会開催予定 (1/29記)

  • 1月29日の銚電公式ブログにて、小説 「銚子電鉄六・四キロの追跡」 の著者である西村京太郎氏のサイン会を、銚電主催で開催することが公表されました。サイン会は2月9日(土) 16時00分より、銚子駅前 (おいでよSL銚子駅前市場) にて開催されます。

1月28日、5cmの積雪で銚電が一時運休 (1/28記)

  • 積雪で首都圏の交通が大きく混乱した1月13〜14日には大きな影響を受けなかった銚子ですが、1月27日夜から28日に降った雪の影響で、銚電・JR線が一時運休となりました。銚子での積雪は、昨年2月17〜18日以来1年ぶりと思われます。
  • 昨年2月の積雪は28年ぶりの3センチでしたが、今回は1月28日午前9時に5センチの積雪を観測しました。銚子での5センチ以上の積雪は、1974年 (昭和49年) 以来およそ40年ぶりとのことです。
  • 銚電は早朝には動いていたようですが、その後に一時運休となったようです。運用車両は2編成ともデハ1000形で、黄色と赤の営団地下鉄カラー車両が雪景色の中を走る珍しい光景が見られました。ちなみに、昨年の積雪時の運用は、2001Fグリーン編成とデハ1001(桃鉄色) でした。

1月27日、黒塗装デキ3が庫外へ (1/28記)

  • 1月10〜13日頃より26日まで車庫建屋内で補修作業をしていたと見られるデキ3ですが、1月27日時点で黒色に塗装された状態にて、洗車線の車庫建屋と洗車機の間に留置されています。
  • 前日の26日時点でヘッド・テールライトが未取付でしたが、1月27日時点では取付済みです。銚電ブーム以降ツートンカラー化までの黒塗装では、前面窓とドア窓の周囲は白色塗装でしたが、今回は窓周囲を含め黒一色となっています。
  • 両エンド・両サイドとも、ヘッドライト下の左右前面窓の間に 「3」、ドアに 「CDK」 の文字が白で標記されています。また、海側 (仲ノ町駅ホーム側) 側面の銚子方ボンネットに 「AEG」、陸側側面の外川方ボンネット右下に 「デキ3」、その上方に 「形式デキ3 自重10瓲」 の文字が白で標記されています。
    AEGの文字は切り抜き文字のようですが、他の標記はペイントだけのように見えます。
  • 車体前後の手摺は取付状態です。ツートンカラー時代に白色だった集電装置取付部分は、黒色塗装に戻されました。海側ドア下の 「NR.2538.1922」 のミニプレートは、黒一色となっています (陸側は無し)。
     

開業90周年&SL運行記念イベントの詳細公表 (1/28記)

  • 1月21日と25日の銚電公式ブログにて、「銚子電鉄開業90周年記念&SL運行記念イベント」 の詳細が公表されました。

2月2〜3日、向谷鉄道倶楽部がスカパーで無料放送 (1/28記)

  • フジテレビ ONE/TWO/NEXT (ワンツーネクスト) で放送されている有料放送番組 「向谷鉄道倶楽部」、#10は 「〜お宝映像 あの車両が動いた! 銚子電鉄特集〜」 となっていますが、スカパーの無料放送日の2月2日と3日の放送は、スカパー受信環境があれば、契約していなくとも無料で視聴できるようです。
  • 2月2日(土) はフジテレビNEXTで午前11時00分〜12時00分、2月3日(日) はフジテレビONEで23時00分〜24時00分の放送予定となっています。ちなみに、番組ロケは昨年10月31日頃に行われた模様です。

1月31日、BS朝日フォト☆ラバーズに銚電登場 (1/28記)

  • 1月31日(木) の22時00分からBS朝日で放送される写真趣味番組 「Hello! フォト☆ラバーズ 〜ミル・トル・アルク〜 (ゲスト:豊田エリー×土屋勝義)」 は、銚子電鉄沿線が舞台となっています。再放送は2月2日(土) の昼12時00分からです。

肉飯弁当、犬吠駅で販売予定 (1/20記)

  • 1月19日の銚電公式ブログによると、1月26日(土) と2月9〜10日(土〜日) に、犬吠駅で 「銚子電鉄の肉飯弁当」 を販売するとのことです。販売は午前10時頃より、販売個数は不明です。

1月上旬の銚子電鉄 (1/11記)

  • 1月2日から10日までの9日間に、デハ1001(銀座線色)、デハ1002(丸ノ内色)、2002Fアイボリー編成ともに、それぞれ6日づつ運用に入っているようです。一方で、1月1日に運用に入った2001Fグリーン編成は、2日以降10日まで運用に入っていないようです。
    鉄道ファン向けに、旧車番化したデハ1000形と京王色化したアイボリー編成の運用を優先している・・・のかどうかは分かりません。
  • 運用外れのデハ1000形は仲ノ町側線に留置されることが多いようで、アイボリー編成が運用入りしている場合でも、「2040&2046」 の旧車番並びを仲ノ町で撮影できる機会が多いようです。
  • 銚電の車両は4編成とも復刻塗装となり、いずれも最近に塗装や車体清掃が行われています。沿線の畑ではキャベツが大きく育っており、収穫も始まっているようです。また、昨年の秋以降は風雨の強い日が多かったようですが、最近はそうでもないようです。
    キャベツ畑のなかを走るリバイバルカラーの銚電車両の撮影に、わりと良い条件が揃っているような気がします。
  • 上記は1月10日までの状況から推測したもので、明日以降どうなるかは分かりません。
     

鉄道むすめHPにトレインマークキーチェーン情報掲載 (1/11記)

  • 1月10日、トミーテック鉄道むすめ公式HPに、今月発売予定の 「鉄道むすめトレインマークキーチェーン」 の製品紹介ページが掲載されました。外川つくしキャラ幕の拡大画像も掲載されています。

4月、鉄コレよりデハ1000形営団色2両セット発売! (1/11記)

  • 1月10日にトミーテック公式HPにて、鉄道コレクションより 「銚子電気鉄道デハ1000形 (元営団地下鉄復刻色) 2両セット」 を製品化することが公表されました。デハ1001(銀座線色) とデハ1002(丸ノ内色) の2両セットで、2両ともダミーカプラー装着となります。
  • オープンパッケージでの販売で予価2520円 (税込)、発売予定は4月です。

1月6日の銚子電鉄 (1/11記)

  • 1月9日のrailf.jp に、1月6日の銚子電鉄の様子を伝える2つの画像付記事が掲載されました。
  • 1つは仲ノ町洗車線で補修作業中のデキ3の様子を伝えるもので、外板補修の状況が分かる画像が掲載されています。ボンネット側面の 「CDK、AEG、デキ3」 の切り抜き文字は、取り外されているように見えます。
  • もう1つは、営団時代の車番標記 「2046・2040」 にて笠上黒生で列車交換するデハ1000形2両の様子を伝える画像付記事です。

2月1〜11日、開業90周年&SL運行記念イベント開催! (1/11記)

  • 1月7日の銚電公式ブログにて、2月1日(金) から11日(月・祝) まで、「銚子電鉄開業90周年記念&SL運行記念イベント」 を開催することが公表されました。JR東日本の 『房総の観光キャンペーン 「おいでよ房総 春!いろどり」』 の一環として2月9日から11日までの3日間に運転される 「SLおいでよ銚子号」 に合わせたイベントのようです。
  • 2月1日(金) 〜3日(日)
    • デキ3が銚子電鉄へ入線した昭和16年当時の姿に復元のうえ、仲ノ町車庫で展示されます。デキ3は新年早々より整備作業に入っています。
      1月8日の 「ちょうでん新聞」 に昭和16年入線時の画像が掲載されており、現在の姿と比較すると、車体カラー、集電ポール取付部分の構造、車体前後の手摺と切り抜き文字 (CDK、AEG、デキ3) の有無、ドアの社章と車番標記、台枠の旧社名標記 (銚子電鉄ではなく銚子鐵道) などに違いがあるようで、どこまで当時の姿が再現されるのか楽しみです。
  • 2月9日(土) 〜11日(月・祝)
    • デキ3が仲ノ町車庫で展示されます。
  • 「2013卓上カレンダー 〜鉛筆1本の軌跡〜」 や 「銚子電鉄の肉飯弁当の包装紙」 のイラスト作者のテッペイ氏の作品を車内に展示した、「鉄道画家テッペイ ギャラリー号」 が運転されます。
  • 薬局店頭のカエルのマスコット人形でおなじみの 「ケロちゃん」 が、1日車掌として登場します。銚電と興和(株) との関係は謎です。ちなみに、ケロちゃんは女の子だそうです。
  • 2月1日(金) 〜11日(月・祝)
    • 記念乗車券・入場券やグッズ等が販売されます。一部商品は2月9日より販売されるとのことです。

1月13日、銚子半島一周駅伝大会に銚電出展 (1/11記)

  • 1月7日の銚電公式ブログによると、1月13日(日) に開催される 「第64回 青木半治杯 中学校対抗銚子半島一周駅伝大会」 に、銚子電鉄が出展するとのことです。出展場所は銚子市役所庁舎前で、ぬれ煎餅のほか合格祈願切符、上り調子切符、2013カレンダー等の販売が予定されています。
 

デキ3が補修作業 (1/5記)

  • 1月4日時点で、デキ3は洗車線および最奥線で補修作業を行っています。両エンドともテールライトを取外し、車体各部の表面が削られており、溶接機具も置かれていることから、外板補修が行われる模様です。

年末年始の銚子電鉄 (1/5記)

  • あいにく雲に阻まれ水平線から昇る瞬間は見れなかったものの (少し昇った初日の出が見られました)、2013年の銚子電鉄の初日の出輸送は無事に実施されました。銚電公式ブログによると、昨年よりも人出は多かったとのことです。
  • 運用
    • 12月31日--デハ1001(銀座線色) と2001Fグリーン編成。
    • 1月1日--2000形2編成。
    • 1月2日--デハ1002(丸ノ内色) と2002Fアイボリー編成。
    • 1月3日--デハ1000形2両。
  • 2000形のヘッドマーク
    • グリーン編成は12月31日から、アイボリー編成は1月1日から正月用のヘッドマークを掲出しました。アイボリー編成は、銚子方に 「誕生から半世紀」 のヘッドマークを12月31日 (運用外れで仲ノ町側線留置) まで装着していました。
  • 2000形の銚子方デハには、「福籠 FUKURO」 の文字の入った大型ヘッドマークが掲出されました。両編成とも基本デザインは同じですが、グリーン編成には 「ちょーぴー」、アイボリー編成には 「ジオっちょ」 のイラストが入っています。
  • 2000形の外川方クハには、京王風デザインの大型ヘッドマークが掲出されました。グリーン編成は 「犬吠」、アイボリー編成は 「迎光」 で、ともに2年前の正月に掲出されたものと同じデザインのようです。
  • 2000形両編成とも、1月3日は運用を外れましたが、両エンドともヘッドマークを掲出したまま仲ノ町に留置されました。2両の銚子方デハの先頭位置がピタリと揃えられており、撮影に配慮した横並び展示だったようです。
  • 1月4日、2002Fアイボリー編成は両エンドともヘッドマークを外して運用に入りました。銚子方デハにはサボ受けを装着しており、京王色化以降に 「サボ受け付・ヘッドマーク無し」 で運行したのは、これが最初と思われます。
  • デハ1000形
    • デハ1000形2両はヘッドマークが掲出されませんでした。
  • 1月3日はデハ1000形2両が運用に入りました。12月20日の踏切事故以降に2両が同時運用したのは最初で、笠上黒生での営団時代の車番並び 「2040&2046」 がようやく実現しました。
  • 1月4日と5日はデハ1001(銀座線色) が運用に入り、デハ1002(丸ノ内色) が仲ノ町側線留置のため 「2040&2046」 の車番並びが見られました。
  • 留置位置
    • 年末年始の間、デハ801は笠上黒生、デキ3は仲ノ町最奥線に留置されていた模様です。1月4日以降、デキ3は補修作業に入りました。
  • その他
    • 日曜日以外の祝日の販売状況がよく分からない 「銚子電鉄の肉飯弁当」 ですが、1月2日および3日時点で購入できた模様です。購入後に銚子セレクト市場の中で食べる場合は、お茶が無料で飲めるようです。
 

Last-modified: 2013-06-08 (土) (3977d)